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970話 満足感ZERO


〜メグミside〜




 文句を言いながらも、ブリり過ぎて「排泄物の材料」が枯渇し欲望に抗えなくなった闇神は、ポテチを購入して袋を破いた。


 ちなみに……チャンスなんだから攻めろよと言いたいところだが、討伐軍のクソ神も水分補給しているため、一方的に攻めるほどの余裕はない。



 一応"戦いながら"なんだけど、両者共に自販機を盾にしながら買い物するせいで、ケツが自販機に近付いてしまい"実"も微妙に飛んでいるため、大変不快だ。


 自販機はスカトロプレイ用のオモチャじゃないんだから、運営側の気持ちも考えて上品に行動し、「僕にとって都合のいいカモネギ」であってほしい。



<−−− バリッ! −−−>


『…………?』



 あれ、あのポテチ……中に商品が入っていない?


 もしかして不良品か?


 困ったなぁ〜、僕の自販機ビジネスは返品不可だからクレーム言われちゃうよ!



「だから忠告しただろう。あれがインフレの末路なんだって。ほら、袋の底の方をよく見ろ。闇神が手を突っ込んだ最奥を……。僅かに入っているじゃないか」


「えっ? あの分量じゃ、ポテチじゃなくて空気が本体じゃん! さっきの発言って、冗談半分じゃなくて……本気で言っていたの?」



「当然だ! インフレが進んだ俺の前世では、パッと見をショボくすると購買率が低下するからと、パッケージの大きさは変わらず中身が空洞化したんだよ」


「…………。それで空気が本体に? 最悪だぁ〜!!」






「マジでそれ。しかもこの世界と違って、転移陣とか転送ギフトみたいな便利チートもないから、その空気をトラックで一生懸命遠方の小売店まで運ぶ」


「…………その人達、一体何がしたいの? 虚しくならないのかな?」



「ならないんだよ。他の商品も似たり寄ったりで空気売りしているから、客側も選択肢がなく"一番マシな空気"を買うし」


「競合も含めて皆で談合すれば、パッケージの縮小化でコストカットできそうなものだけど。エグい世界だなぁ〜」



 でもマサルの前世ほどカオスではないものの……僕が暮らしている<サルトー区・ポルカト界>でも、為政者による通貨価値の切り下げはおこなわれてきた。


 その中で政府中枢に近い権力者は、「インフレが起こるタイミングを事前に把握できる特権」を活かして、ちょうど良いタイミングで借金をし……


 価値が目減りしない不動産や鉱山を買って、インフレの恩恵を受け借金の実質額を目減りさせ、富を蓄えたという経緯がある。



『ふざけんなっ! 底にチョロっとしか入っていないではないか! 毎回袋を開けて手をつっこみ、菓子を口に運ぶ手間……いい加減にしろ!!』


 でも捉え方によっては、虚しすぎて何袋も買えずダイエットになるからいいんじゃない?


 まぁ闇神は「ウンコの素材を補充したいだけ」だから、量しか見ていないだろうし御愁傷様だけど。






『あり得ない! たしかに無いよりマシだが……この容器、ベコベコ凹んで水があふれるじゃないか! 戦闘中に、なぜこんな事を気にせねばならん!?』


 あれ、討伐軍のクソ神からもクレーム?


 ほぼ空気のポテチ袋とは違って、あのペットボトルはちゃんと中身入っているじゃん!



「アレも、インフレの影響の末路……だな。一応"環境に配慮したECO活動"と銘打ってはいたが、ペットボトルに使うPET樹脂の使用量をケチったんだよ」


「世知辛い」



 幸いにも僕等が普段飲んでいるペットボトルは、「ちゃんと持てるタイプ」だったので、そこまで考えが至らなかったけど……


 マサルがわざわざあの商品を指定したのには、訳があったんだな。


 買って一口目を飲むタイミングで力が入ると、顔に水がかかってしまい微妙に不快なうえ、せっかく目一杯入っていた水の残量も減って満足感ZERO。



 それでも「空気袋の大人買い→大量開封」に比べれば、ストレスは少ないかもしれないけど、自分が客の立場にはなりたくないね。


 アイツ等が客ではなくただの侵入者だからこそ成り立つ、ゲス商売だ!






「あっ、空気袋無限開封に耐えられなくなった闇神が固形食糧に逃げた」


「まぁアレは、空気袋と違って中身ギッシリ詰まっているからな。そのギッシリ詰まった中身がパサパサで、食うと口が乾きを訴えるわけだが」


「それで水を買えない闇神は炭酸ジュース漬けになって、ますます糞が固くなる……と。ざまぁ〜! できれば、ダンジョンの外でやってもらいたかったけど」



「そりゃあ無茶だろう。ぅん? 結局クソ神も、ベコベコに凹むペットボトル水を諦めて、頑丈な炭酸飲料を飲み始めたな。わずかな優位を自ら消し飛ばすなよ」


 マサル、それは過剰な要求だよ。


 忍耐強く水を飲めるタイプの神様なら、本能のままに味方を背中から撃ちまくってバレ、制裁されたりしないから!



「だけど……ここまでカス商品を掴まされても、地味なパッケージってだけで内容物の質はいい"中級神用の自販機"を狙わないの……ある意味スゴイね」


「ナチュラルに格下扱いしているからなぁ〜。下僕用の餌籠に何が入っているかなんて、意識すらしていないんだろう」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
元闇神にインフレの闇を叩きつけてて草
なんか、中級神や上級神達よりも、メグミ達の方がダメージ与えてるんじゃって気になってきますねぇ 直接のダメージはないけどボディブローのように効いてくる。 マサルのチョイスもまたエグいことになってるしw …
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