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964話 お腹の調子が




 さて……得意の魔法攻撃を封じられてもなお、圧倒的なスペックを武器に中級神軍団相手に無双し、格の違いを見せつけた闇神。


 だが真の敵は、体の内側から現れた。



<−−− ブッ! ブブブブブゥ〜〜〜〜ッ!! −−−>


 これまで出しちゃ食いしていたところへ、急に動いたものだから、刺激を受けた消化管が活性化してしまい、屁が大量生産されたのだ。



 野太く尻を鳴らして中級神達を汚臭で苦しめる程度なら、辛うじて「<糞神>だから屁も攻撃のうち」と言えたのだろうが……


 ついでに生産された極太ウンコが腸内で屁をせき止め、動けば動くほど脇腹が痛くなる。


 ついには「ブチッ!」と腸が千切れる音がして、内臓に(多少の"実"が混ざった)屁が漏れた。



「ウ……ッ!」


 事ここに至って、始めて「欲望のままに排泄物の元(=ポテチ)を爆食いした」過去の自分をかえりみたものの、すでに手遅れ。



 闇神の体内には、未だ大量の「ポテチだったもの」が残っており、炭酸ジュースの飲み過ぎで、屁の空気圧を上げるガスにも事欠かないため……


 当分は、無限労働キョンシーと化した中級神軍団だけでなく、体の内側で荒れ狂い自分を壊そうとする屁とも、戦わなければならない。






 そんな闇神の様子を見て、地力では劣るものの<働神の加護>でやる気だけは満々になった中級神達は、阿吽の呼吸で"闇神の腹部"を攻め始めた。


 直接殴ったり槍で突いて、物理的ダメージを与えるわけではない。


 そんな芸当、出来るならとうの昔にやっているし……今頃、"捨て駒"ではなく"上司軍団の一神"として参戦できていただろう。



 なら、どうしたかというと……


「「「「「「「「「「(闇神が激しく肉体をひねり、より腸が活発化するよう立ち回る!)」」」」」」」」」」


 四方八方からバラけて攻撃することで、闇神の「肉体をひねる機会」を増やし、膨張する屁によって間接的ダメージを与える策に出たのだ。



 結果として闇神は、肝心なところで(腹が痛くて)力が入らず、一撃必殺レベルの物理攻撃を放てなくなり、持久戦を強いられるハメに。


<−−− ブッ! ブリリリブリブスッ! ブブブブブゥ〜〜〜〜ッ!! −−−>


 威勢よく吠えるのは尻だけで、出すたびに糞神心が満たされて多少の快楽こそ感じるものの、快便生活には程遠いため絶頂には達しない。



 また……ブリるタイミングで殴りかかられると、どうしたって「防御に適切な力のこめ方」をすることができず、吹き飛ばされてしまうのだ。


 地力では圧倒的に闇神が上なので、多少吹き飛んだところで追撃は防げるものの、執念深く"排泄タイミング"を見て動く中級神達に彼はウンザリした。






 このまま持久戦に持ちこんで上司軍団の到着を待ち、「ちゃんと時間稼ぎしました!」というテイで、闇神の相手を引き継ぎたかった中級神達だが……


 そうは問屋がおろさない。


 上司軍団もまた、理由こそ違えども闇神と同じく「腹の不調」に苦しめられていたからだ。



「おかしい。激辛料理の中に、賞味期限切れの腐った食材でも入っていたのか?」


「バカを言うな。低品質な味だったことを考えれば、食材が腐っていた可能性もあるが……腐った飯を食った程度で、我々が影響を受けるわけないだろう!」


「そうだ! 俺達は上級神。低品質な飯を疎ましく思うことはあっても、肉体的にそんなモノが効くわけない!」



「だが先程から、たしかに違和感が……。ぅん? ちょっと失礼」


<−−− ブリリブリリブリブリブリリリリッ!! −−−>



「おいっ、本当に失礼だぞ! せめて結界を張れ! というか、<糞神>でもないのに何故糞っているんだ!?」


「いや。なんか溢れ出して……」


「臭っ! オエェェェ〜〜〜〜」



 上級神達の体内で増殖した「闇神の大腸菌」は、類稀なる頑丈さで免疫システムを圧倒し、本能のままに暴れ回った。


 その結果、上級神達はゲリとゲロが止まらなくなり……仕切り一つないミッションルームで、トイレの使用権を争うハメに。






「なぜ、こんな事に……あっ! くそっ、不衛生な環境のせいで罹患したのか!」


 そこまできて、ようやく己を鑑定し原因を突き止めようとしたものの……すでに「闇神の大腸菌」は、彼等の体内で大増殖してしまい……


 原因が分かったからと言って、容易に排除することもできない。



 しかも大腸菌が体内で増殖するという事は、最低でも「この場にいる全員が、闇神の大腸菌を口に入れた」結果なので……


 肉体的苦痛の前に、まずメンタルがブッ壊れた。



「ちょっと待て。もしかして私は、闇神の糞を……食ったのか?」


「鍋や食器に付着していたパターンかもしれない。この部屋、全てにおいて不潔だからな」


「おぃ顔色が悪いぞ! 青を通り越して土気色になっている。気持ちは痛いほど分かるが、立ち直れ! ここで倒れたら、それこそ"糞まみれの刑"だ!」



 本来なら、部屋の隅で三角座りでもして数時間落ちこみ……身体と心をクールダウンさせたいところだが、生憎ここは「闇神が使ったミッションルーム」。


 申しわけ程度に掃除はしてあるものの、床と壁は「便器から流れた汚水」に侵食されたままの状態であり、もたれかかるなんて考えられなかった。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
全員メグミの餌になるルートが見えてきたな
マジでなぁ… 捨て駒の中級神達は獅子奮迅の抵抗してるのに、バカのしょうもない悪さで行動不能になる上役とか… もうお前等そこで朽ちてメグミの養分にでもなっとけ(呆れ)
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