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960話 Let's ダンスで快便生活




 文字どおり"クソ迷惑"な残留物のせいで、「ウンコ部屋生活」という地獄に堕とされ、モチベーションだだ下がりの上級神達。


 一方……先へ進んだ闇神と中級神達はというと、これまでのウンコ尽くしとは大きく違う、細く長い砂漠の道へ通されていた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜ダンスフロア〜


モニターに表示された映像と同じダンスをして、完璧に再現できたら扉が開き先へ進める。


最後の扉は、フロア内のどこかに隠してある鍵がないと開けられないため、宝探しも並行しておこなう必要アリ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 このフロアは、闇神が糞神化したことを受けてメグミが急遽用意したもので、退屈な「ダンス再現ミッション」がただひたすら続く仕様になっている。


 ミッション数は公表されていないが1004あり、露骨な時間稼ぎ&ストレス攻撃を目的としたつくりだ。



「糞神相手に"糞"をぶつけたら悪用されかねないから、一旦別ジャンルのフロアで時間稼ぎをして、その間に次以降のフロアをいじる」


「闇神に、<恵のダンジョン>の改造阻害をかけられていなくて良かったな。もしかけられていたら、糞系のフロアを一気に突破されるところだった」



 メグミとマサルの言うとおり、<恵のダンジョン>には「糞を利用したフロア」が多いため、一旦それ以外のフロアをはさんで時間稼ぎをし……


 その間に、糞神対策を整える必要があったのだ。






 もちろんただの時間稼ぎではなく、<ダンスフロア>には他の狙いもある。


 灼熱の砂漠地帯で運動させることで体内の水分を飛ばし、設置してある自販機で「砂糖たっぷり炭酸ジュース」を爆買いさせつつ……



 野菜のないスナック菓子生活を強制させ、便秘をうながす算段なのだ。


 また適度な運動は腸の活動を活発にするため、上部から押し寄せる「不健康なウンコの元」と併せて、定期的にケツが爆発する仕組みになっている。



 そして……今までのフロアと違い、この<ダンスフロア>には「トイレ禁止。野良ション・野良ウンコは罰金」という看板が設置された。


 ただ排便を促すだけだと、定期的に補充される"糞"成分で闇神が癒されてしまう可能性があるため、罰金をセットにしてイラつかせる狙いだ。



 巻き添えで、討伐軍の中級神達も排泄禁止生活になってしまうが……神である以上、その気になれば排泄は止められるので……


 本能的に糞を求めている糞神以外、自力で対処するだろう。


 最悪、やらかしても自身のブロマイドを超ボッタクリ価格で強制購入させられる、罰金刑でカタがつくから問題ない。






 そんな思惑のもと創り出した<ダンスフロア>は、メグミが想定した以上の効果をあげた。


 まず、砂に脚を取られて上手く踊れない。



 神である以上、彼等の運動神経は当然優れているわけだが、地獄世界には砂漠などないのだ。


 ゆえに「砂に脚を取られる」経験も初めてであり、どうしたって動きがぎこちなくなる。



 またバランスがとり辛く、普段使わない筋肉を酷使するため、スタミナも削られた。


 戦闘の方が動き自体はハードなのだが、その動きは日頃の鍛錬である程度経験しているため、慣れており負担感も少ない。


 しかし「灼熱砂漠×ダンス」の組み合わせに慣れている神など一神もいなかったため、運動量のわりに疲労困憊してしまったのだ。



 トドメにくるのが塩不足。


 現在、メグミが設置している自販機は闇神仕様のため、カロリー爆弾な激甘ドリンクしか売られていない。



 だが……運動で汗をかいたとき、真っ先に飲みたくなるのは「塩分入りのアッサリ飲料」であり、喉に絡みつくような砂糖水じゃないのだ!


 味方である討伐軍用の自販機には、一応ミネラルウォータも置かれているが、「それも必要。だが、それじゃない!」と突っ込まれてしまった。



 なお……自販機の価格は、もちろん砂漠相場×3倍のボッタクリ価格である。


 キンキンに冷やしている分、冷蔵装置の稼働コストが嵩むからだ。






 そんな状況でも、討伐軍の中級神達は淡々とダンスミッションをこなして進めた。


 集団行動しているため露骨にサボるとバレるし、後ろから迫りくる上司軍団の脅威を思えば、砂漠ダンスくらい耐えられる。



 逆にボッチの闇神は、監視役がいないこともあり露骨にペースダウンした。


 動くたびに腸が活性化され、水分が極限までぬけたカサカサ極太ウンコがひねり出されるため、尻のケアに時間を取られたのだ。



 だが、このダンスフロアは一本道。


 先を行く闇神が便秘のように詰まれば、当然、後から入った討伐軍が追いついてしまう。



 結果……立て看板無視で野糞中の闇神がいるミッション区間へ、疲れて監視が疎かになっていた討伐軍が脚を踏み入れてしまい……


 超絶気まずい状況で、彼等はバッティングした。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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