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958話 予想外の一幕


〜メグミside〜




 闇神が欲望のまま「ウンコの元」を摂取して、極太ウンコを出産し肛門爆発するところまでは、読みの範疇だった。


 生まれたウンコが巨大すぎて、僕の所有物である「ミッションルームの便座」まで穢されたのは、不愉快だけど……



 そもそも闇神が使用したモノなんて、どんな怨念が宿るか分かったもんじゃないから、奴が<恵のダンジョン>から消え次第、全廃棄予定。


 よって、(不快感はさておき)経済的損失はない!



 だけど……


<−−− ブグブグブグブグ……ゴブッ………… −−−>


『ぅん? ちょっと待て。まさかコレ、逆流してきていないか!?』



 ウンコが巨大かつ頑丈すぎてトイレが詰まり、汚水が逆流する展開は想定外だ。


 闇神が勝手に自爆する分には、好きにしろって感じだけど……あのミッションルームは、汚水対応仕様の壁にしていない。



「床は、ゲロを吐かれてもいいように"掃除しやすい素材"を使っているけど、壁はなぁ〜。取り替えるのは経費のムダだし、しばらくそのまま使うか」


 どうせ次使用するのは討伐軍の上級神達で、彼等が去った後は全取り換え。


 ならば余計なコストをかけて場を清めるより、「闇神が酷い使い方をしたせいで、こうなっちゃったんですぅ〜」と嘘泣きする方が安上がりだろう。






 そんな事を考えていたら、汚水逆流で止まると思っていたミッションルームの状況が、さらに悲惨になった。


 最初のウンコだけでは物足りなかった闇神が、第二弾の特大ウンコを出産してしまったのだ。



<−−− メリメリメリメリメリバリバリッ……ブチッ! ブチッブチッビシッ!! ブシューーッ!! −−−>


「アァァァ〜〜〜〜〜〜!!!!!?」



 あまりの勢いに対応しきれずケツが壊れ、下血が壁に付着したところまでは良しとしよう。


 キモすぎるブツだが、<血>は呪術の供物として最も価値を持つ代物。


 該当部分の壁紙を切り取って献上すれば、きっと討伐軍の上級神達が有効活用してくれるはず!



 だが、その後の汚水ウォッシュレットは……「お前、何しているの? バカじゃね?」案件すぎる。


 爆発したケツを汚水で洗うなんて、衛生面の知識が欠如したバカかマゾヒストだけだよ!



 まぁトドメを刺された闇神のケツ事情については、「ざまぁ」でしかないけど、奴が汚物ウォッシュレットしたせいで下血に不純物が混ざってしまった。


「う〜ん。これじゃ、供物には使えないかも。下血の跡はくっきり残っている。とはいえ……そのあと壁紙に、ガッツリ汚水がかかっちゃったし」



 上手いこと闇神のDNAだけを抽出→分離できれば、まだ使い道はあるかもしれないけど……


 あの汚水の製造元は<恵のダンジョン>で暮らす住民および、<農民><小鬼>同盟傘下のモンスター達。


 大事な味方や住民に、「上級神の呪術」という天災が降りかかるリスクを考えると、あの"下血付き壁紙"を献上することはできない。






「仕方ない。汚水逆流のせいで便器から溢れ出て、床に落ちてしまった"第二弾の極太ウンコ"から素材抽出しよう」


 表面には他者のDNAデータが付着しているが、あれだけ立派なブツなら、中に「害を受けなかった闇神のみのDNAデータ」が含まれている。


 それを集めて上級神達へ"追い献上"すれば、見慣れた供物とはいえ「今後、何も得られなかったときの予備」くらいにはなるはずだ!



『生傷の修復完了! 汚水の押し出しもOK! この部屋にあふれてしまった汚水の処理は……どうせ、ダンジョンマスターの働神<メグミ>がやるだろう』


 っておぃ、失礼な奴だな!



 たしかに最終的には、僕傘下のスカベンジャースライムが掃除する訳だけど……だからと言って、汚部屋掃除を他者に報酬ナシで押し付けちゃダメ!


 せめて、「汚して申し訳ありませんでした」とチップくらい置いていきなさい!!



『ミッションもクリアしたし、下の階層へ進むとしよう。しかし……服がないな、下痢で汚れたパンツと汚水漬けになった神衣だけ…………』


『自動で物を売る機械なのだから、顧客の都合に合わせて「砂糖が入っていない水」や「新品の衣服」くらい、並べておくべきだろうに』


『やはり、所詮は下民出身の神……知恵が回らん』



 ムッキー!!!!


 勝手に侵入してきてチップすら払わず荒らした分際で、商品ラインナップに注文とか、クレーマー野郎すぎる!!



 わざとだよっ、わざとやっているの!!


 言ったら台無しだから言わないけど……テメェが汚した部屋、僕は絶対に掃除しないからな。


 ありのままの状態で次来る上級神達を通して、顔見知りにテメェが生み出した惨状を晒してやる!!






「いや、さすがにダメでしょう。実態が伴っていないとはいえ、名目上……一応、上級神達はコチラの味方なんだから」


「そうだぞ。壁はそのままでいいが、せめて床の汚水だけは片付けておけ。あと自販機で消臭&滅菌スプレーを売りつければ、チップの代替にはなる」



 モンティート先輩もマサルも、他人事だと思っているでしょう!!


 分かっていますよ……働神として職務放棄はできないので、最低限の清掃くらいしますけど……ちょっとだけ愚痴らせてよ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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