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956話 糞神の本懐


〜メグミside〜




「マジか!? ネタ枠で置いておいただけなのに……あの糞神、本当に練乳イッキしてやがる!」


 闇神が雄叫びをあげて気合いを入れ飲み始めたのは、イチゴにかけるとメチャクチャ美味しくなることでお馴染みの、練乳(業務用サイズ)。


 500mLペットボトルと大差ない重さのチューブを、グイッと掴んで飲み干す様子は、まさに圧巻というか……「バカ極まれり」という感じだ。



「ねぇマサル。練乳って、カロリーどれくらいあるの?」


「カロリー自体は、それ程でもねぇぞ。100gあたり330kcalだ。とはいえ……水分を飛ばしてあるアレを一気飲みなんてしたら、絶対喉が渇くから……」


「肉体へのダメージは、表記されたカロリー以上にありそうだね。あっ、次は最終ミッションの激辛料理を食べ始めた」



 闇神が物理盾(=練乳コーティング)でガードするなら、コッチも相性のいい矛を使わないといけないので……


 最終ミッションの激辛料理は、担当者に頼んで「カブトムシのデスソース揚げ」にしてもらった。



 僕が"お試し"で食った同料理は、食用のカブトムシを使ったうえ、時間をかけて臼で挽いた後カプセルで包み、威力を抑えるカタチで消化している。


 しかし闇神に提供されたブツは、汚物フロア産でこそないものの、野生の土臭いカブトムシであり……


 特に下処理もしていないし、食ったら角が刺さるオス限定で、オブラートもカプセルも添えられていない逸品だ!






<−−− バリッ バリッ ゴク……ッ! −−−>


『痛っ!?』



 案の定、デスソースによる舌破壊を避けるべく噛む回数を減らして飲みこんだ闇神は、"尖った部分"を喉に詰まらせコーティングを無効化された。


 揚げたカブトムシの上にかけてある餡も、ネットリ激辛仕様だから、水分不足でサラッと食道を通過しないのだ。



 そして……時間がかかったところで、ちゃんと砕かれず喉に入ったカブトムシの"尖った部分"が仕事をして、消化管に傷をつけ……


 その生傷に、デスソースの辛味成分を擦りこむ役割を担う。



『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?』


 傷自体はアッという間に再生できても、擦りこまれた辛味成分のダメージまでは拭いきれない。


 結果として闇神は、練乳コーティングの甲斐なく喉を押さえ……殺虫剤をかけられたゴキブリのように、その場でジタバタ暴れ回るハメになった。






 だが……さすがに奴も、修羅場をくぐり慣れた上級神ゆえ、この程度のダメージで死ぬことはなく……


 "追い練乳"で無理やりカブトムシを胃に流しこみ、残りの素揚げも気合いと根性で平らげる。



『ハァ〜、ハァ〜、ハァ〜、ハァ〜〜』


 ミッションルームの臭気探知機が、尻だけでなく吐息と脇の下からもウンコ臭がしていると、警告を鳴らし……


 監視によって闇神と同じくらい消耗した討伐軍の神々からも、クレームが飛んでくるが、そんな些細なことは気にしない!



『口直しだ! ポテチ……ポテチ…………。ジュースも買わないと……。キンキンに冷えたやつだ……それで、舌を冷やす!』


 僕は、この糞神がスナック菓子&炭酸ジュース中毒になり、己の肉体を台無しにして壊れる姿を見たいのだ!



 そして僕の願いが届いたのか、カブトムシの素揚げを食べたあと口直しをしていた闇神に、悲劇(笑)が訪れる。


 息を吸うように便座に座って、食後の排便に勤しんでいた闇神の糞が、下痢からジワジワと便秘に変わり始めたのだ。



「まぁ食物繊維&運動ゼロ生活じゃ、そうなるよね〜。大量に摂取している水分も、砂糖たっぷりのジュースばかりだから意味ないし」


 本人のスペックが高すぎるため、ほぼ無効化されているが……僅かながら、急性糖尿病の症状が出ていると思う。


 心なしか口が乾いているように見えるし、便秘のわりには、やけに放尿回数が多いんだもん。






 当然、超激辛料理で腹の中を刺激物で満たしたうえ、脱水状態で"糞の元"となるポテチを食いまくっていたら、どんなウンコが出るか?


 肛門に優しくない、「硬くてカスッカスの極太ウンコ」がドリルのように誕生するに決まっている。



「ぬおぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」


<−−− メリメリメリメリメリッ……ブチッ! ブチッブチッビシッ!! −−−>



 しばらく中途半端な排泄したあと、出産の時を迎えた闇神は……グリグリと肛門を突き破り飛び出てくる、硬くてスパイシーな極太ウンコに悶絶した。


 消化しきれなかったのか、コーティング剤として使用した練乳も微妙にこびり付いており、ウンコの滑りを助けているが……


 そんなに勢いづいて出られても、極太すぎてダメージが増すだけだし、練乳に混ざったデスソースが生傷と擦れるので、発狂モノだ。



「でも、本人的には幸せなんだよね? 糞神の本懐を遂げられたわけだし」


「いや、さすがにアレは……望んでいないタイプの不健康ウンコだろう。絶頂とは程遠い、青ざめた絶望顔しているし」



「たしかに。性病ゴシップが拡散されている事を知った時のマサルと、同じくらいヤバイ顔をしている」


「おぃ、俺の黒歴史を掘り返すな! 闇神のケツと違って、治癒に時間がかかる生傷なんだから!!」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
再生能力の仕様が気になるな。 異物除去と併用じゃなければ辛み成分肉に閉じ込められて逃げ場がなくなるw
いつも同じことを書くことに 作者はどこまでいくのだろうか?w
カブトムシの甲羅付きで便秘かぁ…… さぞかし盛大に切れ痔促進しそうですね。 しかし、良くこんなコンボを思いつくなぁ(笑)
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