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952話 ジャンクフード攻め


〜メグミside〜




 僕の事をすぐパワハラ野郎扱いするマサルとは違い、オーダーメイドの加護札を受け取った"口避け女"さんは、大喜びで感謝を示すメッセージをくれた。


 闇神が自領の中心部にいた時から働き詰めなのに、一生懸命できる事を探して貢献し、成果(=闇神滅亡)を掴み取ろうとするその姿勢……素晴らしい!


 彼女のサーシャがいなければ、爪の垢を煎じて飲ませてもらいたい程だし、浮気になる心配がないマサルは、マジでそうするべきだと思う。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


メグミ様、寛大なご判断でオーダーメイド品をご製作いただきましたこと、誠にありがたく存じます。


貴方様のご厚意を無にせぬよう、闇神の監視役として不足ない働きを示し、勝利に貢献して見せます!


つきましては、僭越ながら一つ提案がございまして……


闇神が糞神となった現在……奴は"糞の元"を生み出すために、多量の飲食物を必要とするでしょう。


いくら<糞>を冠する神とはいえ、"材料"がない状況じゃ糞便は出てきませんから。


つまり飲食物で体内の栄養バランスを壊したり、逆に飲食物の提供を完全に止めて、闇神がアイテムボックス内に隠し持つ食糧を枯渇させるのが良いかと。


闇神は立場上、遠方へ出向く機会が多く不意に狙われるリスクもあったため、アイテムボックス内に貯蔵している食糧は多いと、推察されます。


また水も魔法で自家生産できますので、枯渇させるよりは「長期的に見て体調を崩すもの」を与え、ジワジワと内側から壊す方向性の方が……


確実ですし成功率も高いと、私は考えております。


生意気ではございますが、ご厚意に対して返せる金銭もないため、献策にてご容赦ください。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 そんな謙遜なさらなくても……ありがたく、参考にさせていただきます。


「たしかに言われてみれば、ウンコって食わなきゃ出ないもんね」


「下痢ゾンビと化す直前の闇神みたく、ケツから食うなら食糧じゃなくても出るけどな。普通は出ねぇよ」



 ねぇマサル……僕ついさっきまで、サーシャが避難している「ハーブの香りに満ちた清潔な空間」で、美しい踊りを見ていたんだから……


 落差攻撃で、メンタル破壊しないでよ!


 闇神の汚姿を直視するのも仕事の内だから頑張るけど、もうちょい緩やかにリハビリさせて!!



「彼女持ちの戯言なんざ、知らねぇよ。ウンコ、ウンコ、ウンコ、ウンコ、ウンコ……。あっ、ヤベェ。スカしっ屁、失敗した。目に沁みるぜ」


「性格悪っ!?」



 彼女持ちに対する僻みで性格が悪くなっている、マサルの事は置いておいて……食材で闇神を壊すなら、生物濃縮かジャンクフード漬けだな。


 激辛料理で物理的に肛門を壊してもいいけど、ミッションでもないのに激辛料理を食べてくれるほど闇神もマゾじゃないから、パッと見"普通の飯"で攻める。



「メグミ、自販機飯での"生物濃縮"攻めは闇神相手にゃ無理だ。ジャンクフードで攻めろ」


「えっ、何で?」



「自販機で売っている日本の食品って、そういう所……メチャクチャ厳しい基準をクリアした、人間に優しい飯ばかりなんだよ」


「へぇ〜」



「もちろん大量に摂取させれば影響は出るし、普通の敵相手に時間があれば生物濃縮攻めも有効だろうが、ターゲットは上級神。どう考えても無理だろう」


「なるほど。じゃあとりあえず、ジャンクフード自販機を闇神がいるミッションルームに設置するかたちで、様子を見るね」



 いきなりジャンクフード一色の自販機が現れたら、闇神だって困惑するし疑う可能性が高い。


 とはいえ……売られているジャンクフードは、どれも安くてボリューミーだ!


 ウンコの元に困っている闇神なら、いずれ「食いたい! 出したい!」という欲望に抗えず、自販機漬けになってくれるはず。






「メグミ、ジャンクフードだけじゃ甘い。炭酸飲料とか清涼飲料水とか……とにかく、砂糖がガツンと入ったドリンクも格安で売れ!」


「ふむ。闇神を砂糖中毒にして、ブクブク太らせるのね」



「そうだ。日本製より、海外産のここら辺の商品がいいな。甘さ控えめな日本製と違って、パンチの効く甘さを出すためにエグい量の"糖"を使っている」


「了解! 特にオススメしなくても、相対的に値段を安くしておけば、闇神だって自然とコチラを買うよね? 違和感のない誘導をできる商品配置で……」



 リソース枯渇気味でへばっている闇神に、この状態で「エネルギー豊富な食糧」を与えるのは、賭けだ!


 食ったら体力は回復してしまうし、不健康体質になるまでの間は「ウンコの元に事欠かず、出し放題」の無双状態になりかねない。



 だけど……神様とはいえ、必要な栄養素カスでカロリーだけ高いジャンクフード漬けの生活は、内側から肉体を蝕むはず。


 特に、ウンコ垂れ流しのせいで満足な運動すらできない現在の状況で、不健康食品を貪り食ったら、まぁ何かしらの不調は出る。



「あっ、早速食い始めた。そんなに、ウンコの元を求めていたんだね」


「アイテムボックスにもストックしているな。敵の自販機で売っている商品を信じて、アイテムボックスに貯めこむなんて……バカじゃねぇの?」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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