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926話 イっちゃってる


〜メグミside〜




 モンティート先輩とマサルの指示に従って、働神パワーMaxで頑張り続けたところ、なぜか分からないけど闇神が泣き出し始めた。


『くそぅ! どうして俺が、労働を強制されなきゃいけねぇんだよ!! つーか、成果をあげさせたければ今すぐテメェの首持ってこい!』



 労働に勤しむのは素晴らしいことだし、闇神は今まで部下から搾取しっぱなしで、堕落してきたんだから……


 その分たくさん働いて、奴の悪政によって滅んでいった被害者達に僅かでも報いるべきだと思うけど、まだ本人にその自覚はないみたいだ。



「まったく。どうして労働歌を聞いただけで吐くんですかね〜? 僕も自らの肉体を酷使して、一生懸命働いたことありますけど……充実していましたよ!」


「ウン、ソウダネー。メグミ君ニトッテハ、楽シイ事ダト思ウヨ」



 なぜか先輩がカタコト言葉で返してきたけど、僕は本心から「労働の素晴らしさ」を感じているし、それを皆にも分かち合いたいと思っている!


 敵に塩を送るようなマネするなんて、バカだって?



 たしかに敵に「人生を楽しむ方法」を教授するなんて、敵のクオリティー・オブ・ライフを上げるだけの、愚行かもしれない。


 だけど僕には、働神として一人でも多くの人に「幸せになれる方法(=労働)」を教え布教する、という使命があるんだ!



 堕落していた敵が一生懸命働き出すと、戦局が不利になってしまうかもしれないけど、そうならないように味方にもキッチリ布教する!


 幸いなことに先輩方や<小鬼>同盟の仲間も、僕の考えに理解を示してくれたし……僕は今後も、自分の仕事をこなしつつ布教活動に勤しみたい!!






「ふふふふふっ。ねぇ見てよ〜、コレ。闇神だけでなく、奴を監視していた討伐軍の上級神達も、メグミ君の労働カラオケ攻撃でダメージうけちゃったwww」


「現場のお葬式感が、文面から伝わってきますね〜。にも関わらず、労働教・洗脳済みの中級神<エース>が、見当違い甚だしい注釈を加えていて……」



 ねぇアスタリア先輩・サーシャ……二人して、何をニヤニヤしているの?


 僕の名前が出たってことは、僕にも関係ある内容なんだよね?


 ハブらないで見せてよ、悲しいじゃん!



「ダメ〜! メグミ君は、このまま(自分がリーサルウェポン化している事とか)何も知らずに、純真無垢な心で働き続ければいいんだよ」


「そうそう。その純粋さ(=嫌がられている事に気付かない、ありがた迷惑な奉仕精神)こそが、今の貴方の武器なんだから! ねっ、サーシャ〜♪」


「はい♪ 真実は私達だけが知って、対処すればいいの! メグミ君は、ただ前を見て走りなさい。(それが一番、闇神&上級神ズにとって嫌がらせになるから)」



 むぅ、理不尽だ!


 だけど女の人に逆らうとロクなことがないし、二人ともすごく楽しそうだから……我慢する。



「あっ、ついに闇神が<糞尿エリア>を抜けた! まだ最深部までは随分距離があるけど、苦しみつつも着実に進んでくるね」


「そうっスね。次のエリアは足止め特化なんで、しばらく時間稼ぎできるけど……早いこと、討伐軍の上級神連中にも戦線に加わってほしいところっス」



 状況に変化があったから、僕はモンティート先輩&マサルと一緒に、新たなフロアで闇神が少しでもモタつくよう、頑張ります!


 僕は女性陣と違って意地悪じゃないから、サーシャとアスタリア先輩も、笑い終えたらいつでも対応業務に加わってくれていいよ♪






「このフロアでは、目と鼻だけでなく消化管にもダメージを与える為に、選りすぐりの激辛料理を大食いしてもらうんだったよね? でも……闇神拒否ってる?」


「拒否っているな。そりゃあ部屋に設置された巨大モニターで、料理人が股をまさぐりながら"出されたのと同じ料理"を作っている、キモ映像をながされちゃ」



「よほどの変態以外、拒否りたくなるよね〜。アレだとダンジョン規約に触れるから、実際に出された料理は、動画外でちゃんと作られているんだけど……」


「闇神が、それを知る術なんてないっスもんね。ウゲッ。あのシェフ、股だけじゃ飽き足らずケツの割れ目も掻き始めた。こりゃあ、食えたもんじゃねぇな」



 マサルとモンティート先輩が、呆れるようにコチラを見てくるけど……別にいいじゃん!


 ダンジョン運営規約に触れず侵入者のメンタルを削れるなら、何だってやるでしょう。



「メグミ君〜。闇神を監視中の上級神達から、"自分達が到着後の飯は、衛生的な環境で作って供給するように!"って命令が届いたよ〜」


「いや、不安があるなら自販機で買えばいいでしょう! 超衛生的な環境で作られた料理が、無限に供給されるんだから」



「車輪付きの自販機が追い込み漁をしていたのを見て、まだショックが抜けきらないんだって〜。私が、手料理を作って提供しようか?」


「ダメ! サーシャの手料理なんて勿体ないから、自販機のレンチン飯を皿に移しかえて、そのまま提供する」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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