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794話 起死回生の一手?




 他派閥の上級神やメグミ達が、水面下で「闇神派閥の削ぎ落とし作戦」を遂行していた頃……


 そのターゲットである闇神は、戦闘後のたかぶりと積み重なった疲労で、抑え切れなくなった性欲&睡眠欲を満たすために、己の居城で暴れていた。



 風呂に入って大人しく寝れば、最短時間で疲労を癒して次の行動に移れたのだが、彼の性欲はすこぶる強い!


 そのため捕えて隷属させた女神達のもとへ行き、彼女達全員とアブノーマル極まりない<ピ〜〜〜〜>を済ませて、初めてスッキリ寝られるのだ。



 もちろん被害者である女神達にそんな趣味はなく、ただただ闇神を呪うばかりだが、その苦悶に満ちた表情こそが闇神にエクスタシーを感じさせ……


 調子に乗るエネルギーを与える要因になってしまうため、救いがない。



 ただそんな中でも、一部の聡い女神達は気付いていた。


 自分達が仕掛けた「闇神城の穴」を利用するカタチで、何者かが動いたことを。



「(ダメダメ、何も考えちゃダメ! もし僅かにでもイメージして、違和感をもった闇神に思考を読まれたら、私がその方の足を引っ張ることになる!)」


 力無い存在となった彼女達にできるのは、ただひたすら信じて待つことだけであり、それを理解している女神達は決して"<ボッチ>の件"に深入りしない。



 何も見なかった・知らなかった事にして記憶から消し、救いの手を差し伸べてくれるかもしれない希望を、自らの手で絶たぬよう……


 ひたすら「無力で愚かな敗者」として振るまい、闇神の加虐欲を満たしつつ己の命を繋ぐのだ。






 もし闇神のコンディションが良い状態なら、彼女達に隠されても「何者かが忍びこんだ痕跡」に気づき、その痕跡をたどって黒幕まで辿り着けただろう。


 だが現在の彼は極限状態にあり、「食う・寝る・ヤる」しか関心をもてないモンスターと化しているので……


 女神達を陵辱するために獄舎を訪れても、少し前までその近くにいた、<ボッチ>の存在に気づくことはなかった。



 そして枯れ果てるまで<ピー>しまくって性欲を満たし……つい先程まで追いかけっこしていた、中級神<シュッセ>の亡骸を焼いて……


 柔らかい部位だけ肉を喰らい、残りはゴミ箱に捨ててそのままベッドへダイブする。



 本人の脳内では、「敵との戦いに勝ったヒーローが、ハーレム状態で女を抱き、オシャレにご飯を楽しんで俳優のように眠るシーン」に変換されているが……


 実態は「サイコパスなゴミ男のキモ映像」でしかなく、「特殊な癖を持つ金持ちでさえ、こんなクソ作品には金を出さない」レベルの代物だ。



 そして風呂にも入らず臭いまま寝た闇神は、半日程で眠りから醒め正気に戻った。


 と言っても、積み重なった疲労がたった半日の睡眠で消えるわけもなく……野獣化が解除され、辛うじて頭を使えるようになっただけである。



「クサッ! とりあえず、風呂に入って歯を磨こう。これじゃ、健康で文化的な生活とは程遠い!」


 もちろん正気に戻っても、野獣モード中の黒歴史がリセットされるわけではないので、闇神の精神に新たなダメージが刻まれる。



 しかし、立ち止まってはいられない!


 正気に戻った彼は、自分の所業が中級神達に知られてしまい、派閥崩壊ギリギリのラインにいる状況だと、理解しているから!






 風呂に入ったところで、記憶にしっかりと刻まれた黒歴史は流れないが、<ピー>し過ぎて不潔を極めた肉体は多少マシになった。


「とはいえ……ここで応手をミスすると、本当にウチの派閥は瓦解して我の神生も終わりだ。どうにかしなくては!」



 そこら辺の"干され神"なら、多少勢力が落ちたところで興味すらもたれないが、闇属性トップの派閥を維持してきた闇神が失墜するとなれば、話は別。


 ライバルの上級神達がここぞとばかりに襲いかかり、再起不能なまでにリソースを奪って、万が一にも報復されぬよう魂ごと消し飛ばすだろう。



 つまり……ここで闇神が対応をミスると、彼は「囚われている女神達」より悲惨な末路を辿るのだ。


 ゆえに流石の闇神も、現実逃避することなく真剣に考えを巡らせて、起死回生の一手を打つ。



「今さら派閥の中級神共を許して、共存する道はない。私が情けをかけたところで、奴等はタイミングを見て裏切るに決まっているからな。となると殺戮一択」


 他に手がないため方針は即決まったが、危機感を抱いた中級神達に団結されると、他派閥の介入がなくても詰んでしまう。



 そこで……


「一部の中級神だけ勅令で闇神城に呼びつけ、奴等のネットワークを分断する。呼びつける奴等は……そうだな。地方暮らしの優秀な奴、に限定するか」



 闇神は、「結界に近い位置で暮らしており逃亡しやすい中級神」のうち、特に優秀な者だけ中央に呼びつけて、神々の分断を促すことにした。


 そして結界付近に残される、「出世レースとは縁遠い、干され中級神」が逃げぬよう、最低限のリソースで手を打っていく。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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