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778話 ストレスさん、こんにちは


〜メグミside〜




 僕が寝ている間に、とんでもない計画が"僕抜き"でおこなわれていた事を聞き、しかも「その計画にウチの眷属達がガッツリ噛んでいた」と知って……


 事後報告にも関わらず、頭がクラクラして視界が真っ暗になったが、そもそも腰がブッ壊れており立てない状況。


 ゆえに僕の悲壮感も、サーシャにはイマイチ伝わらなかったようで、眷属達の反抗期をまとめてくらったショックも「ドンマイ」の一言で流された。



「ちなみにだけど……<ボッチ>は地獄世界から帰還して、<恵のダンジョン>で休んでいるよ〜。起こせば話聞けるけど、呼ぼうか?」


「いや、いいです。あの子の辞書に"配慮"とか"容赦"って文字はないから、よりストレートに包み隠さず伝えられて、ショックで発狂しそうだし」



 危険ではあるものの、一番ヤバイ「闇神城の中」には踏み込まず、チームで動いていた<ボッチ><ヒッキー><シツジ>以外の眷属は……


 闇神以外の上級神が支配する領域に<コマンダー>の拠点を作り、「引越しビジネス」に繋げるべく、もう次なる現場へ向かったらしい。



 だが単独で最も危険な闇神城内を探索し、中級神にも気配を捕捉されて、何度も危ない橋を渡った<ボッチ>は……


 睡眠不足による消耗も併せて、文字どおり"限界"だったため、一旦休息をとり心身を回復させてから動くことになった。






 なおアスタリア先輩の消耗は<ボッチ>以上に激しく、本来なら既に返却されているはずの「サーシャの基礎ステータス」が、未だ返ってこないのも……


 返却できるほど、アスタリア先輩の基礎ステータスが回復しておらず、「休養が最優先」の状況になってしまったからなんだとか。



「百人力の支援無双を続けて、最後には御自身の肉体をHPに換え、本当に全てを捧げて役目を果たしたの! カッコイイな〜。私、憧れちゃう!」


 サーシャは、普段からお世話になっている先輩の支援無双に惚れこんだようで、基礎ステータスの返済遅延などまるで気にしていないが……


 ぶっちゃけ僕は、アスタリア先輩も心配だけどサーシャの方が大事だし、"HP99%減"の状態でもしもの事があったらと思うと、怖くて表に出せないよ。



「メグミ君、眉間にシワが寄っているよ〜。ほら、そんなに怖い顔をしないの! スマイル、スマイル〜♪」


「うっス。(だけど文句は言えない。サーシャの基礎ステータスは彼女自身のモノで、彼女が自分の意思で動いた以上、僕にそれを咎める権利などないから)」



 アスタリア先輩……お願いだから一日でも早く回復して、サーシャに基礎ステータスを返してあげてください!


 このままじゃ、不安で夜も眠れないです!



 もし本当にヤバイ状況になった場合、僕が<器移し>を使ってサーシャに基礎ステータスを貸し付け、彼女の不足分を補ってあげればいいんだけど……


 サーシャと違って、僕には「不意にエロ沼に沈められ、何もかも干からびるまで搾り取られるリスク」が付きまとうから、「HP99%減≒死」なのだ!



 そのリスクを課してくるサーシャが、貸し出し期間中ずっと大人しくしていてくれれば、死なずに済むかもしれないけど……


 不意の"エロ砲"一発で、鼻血を噴き貧血で倒れたこともあるし、この状況で"エロ死"して周囲に迷惑をかける訳にはいかないので、極力避けるべきだろう。






<−−− コンコンコンッ! −−−>


『ご主人様。お目覚めとうかがい、参りました。入ってもよろしいでしょうか?』


「あっうん、どうぞ〜。(あぁ、つい返事しちゃった! 遠慮のカケラもない死神を、ウッカリ招き入れるとか……どうしよう!?)」



 僕の望みに関わらず、休憩中の<ボッチ>が事後報告に来るのは確定事項だったようで、目覚めたのを知った途端に寝室まで押しかけてきた。


「ご主人様、意外とお元気そうで何よりです。事後ですが一応報告を。闇神城の内部に<コマンダー>の拠点をつくれるよう、一通り撮影してきました」


「そうらしいね。大変だっただろう。お疲れさま」



 <ボッチ>は仲間と協調できる気質ではないものの、僕への報・連・相はキッチリこなし、成果を褒められるのを望む「猫みたいなタイプ」なので……


 尋ねてもいない途中経過まで事細かに報告し、こちらのメンタルをグリグリと抉ってくる。



 サーシャに問われたとき想定した、<ボッチ>の無神経ストレートなどまだ甘く、実際は「腹に砲弾を叩きこまれたようなダメージ」が降り注いだので……


 「エロ攻撃で干からびたうえ長時間寝ていて、メチャクチャ空腹」なはずなのに、なぜか吐き気がこみあげるという、容赦ない追撃をくらったよ。



「という訳で、ご主人様に相談して貴重なチャンスタイムをドブに捨てるのは勿体なさすぎるから、事後報告で色々やりました。褒めてください」


「…………ぅん、よく頑張りました。だけど次からは、もう少し自分の安全も考えようね」


「はい。予想どおりのお返事、ありがとうございます。今後とも、上手くやらせていただきます」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
惚れた弱みあるとはいえ、サーシャのパラが99%減なの気が付いてなかったってどうなん? 抱きしめたらサー/シャやりかねなかったわけだが。
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