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777話 そしてメグミは事態を知る


〜メグミside〜




 サーシャのエロエロ攻撃で撃沈した僕は、ミイラになる寸前まで搾り取られ、腰が壊れてベッドの住人になっていたんだけど……


 ふと目覚めると、寝室に充満していた「エッチなお薬」の香りが消えており、満面の笑みを浮かべたサーシャが薬膳鍋を出してくれた。



「おはよう、メグミ君。まだ半日は目覚めないと思っていたけど、肉体のスペックと一緒に回復力も高まっているみたいだね。素晴らしい!」


「サーシャ、おはよう。痛てててっ! 今回のエロ連撃は、もう終了……と思っていいのかい? それとも、まだ続く感じ?」



「個人的にはもう10日くらい続けたいけど、アスタリア先輩が復活しないことには、私の基礎ステータスも戻ってこないから、残念ながら"おしまい"です」


「えっ?」



 サーシャの発言を聞いて不吉な予感をおぼえ、慌てて彼女のステータスを確認したところ、HPが"99%減"になっている!


「はぁっ!!!? あわわわわぁ〜〜っっ!!!!!?」



「ふふふっ。メグミ君は、やっぱりそのリアクションになるよね〜。落ち着いて。強制されたわけじゃなくて、自発的に貸し出しただけだから」


「ちょっ、ちょっと待って……えぇっ????」



 あまりの衝撃で頭が真っ白になり、言葉を発することすら出来なくなって、話を進めるまでに10分以上かかった。


 それと同時に、合点がいく。


 僕がエロ沼に沈む直前、サーシャがやや不自然な笑みを浮かべていたんだけど……あれは、「僕に隠してコレをすること」を思っての顔だったのか!






「え〜っと、アスタリア先輩に貸したの? 大丈夫? ちゃんと帰ってくるのかい?」


「もちろん! すでに先輩は生還済みだし、"貸した"と言っても最後にチョロっとだけだから」


「…………」



 いや、タイミングとか関係なく「貸すこと」自体が危ないの!


 とはいえ……ここで僕がサーシャを叱りつけたところで、この展開を仕組んだメンバーの価値観がマジョリティーである以上、何の意味もなく……


 次、似たようなことが起きたときも、また僕だけ「エロ沼に沈められて不参加」を強制されるのがオチなので、詰問は避けて穏やかに経緯を尋ねるしかない。



 当然、犯人探しをしてグチグチ文句を言うのも厳禁だ。


 そんな事をした日には、次回以降より綿密に企まれるようになって、さらに"ハブられ度"が上がるに決まっている。



「ちなみに、なぜサーシャが<器移し>を?」


 マサルの<スキル図鑑>に収載されている<器移し>ギフトは、<ボッチ>を強化するとき使ったように、正しく使用すれば高い効果を発揮する。


 その代わりリスクも大きく、使用者のマサルですら「通常時のおちゃらけ」を封印して、真顔になっていたほどだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜器移し〜


己がもつ「HP・MPの99%および全スキル」を、任意の相手へ渡すことができる。


あくまでも渡すだけなので、相手が強化されている間、移した側のステータスは「その分がマイナスされた状態」になり、1%しかHPが残らないので命の危機にさらされる。


渡したステータスは、返還アクションがなくても、相手が死ぬか30日が経過したら自動で戻ってくるが、もし相手が死ぬ前に渡した側が死んでしまった場合、そのステータスは相手のモノとなり、渡した側は来世以降も激弱状態で転生することになる。


なお渡した相手がステータスの返還を拒否した場合、遅延損害金15%がかかるものの、返還は30日間猶予され、渡した側は激弱状態が継続されてしまう。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 当然、マサル以外のメンバーがギフト玉を使うときも、同じリスクに晒されるし……


 もっと言うと、マサルより基礎ステータスが低いサーシャの場合、「99%減のHP」はより少なくなって、「ワンパンで殺されるライン」に入ってしまうのだ。






「なぜ? う〜ん。メグミ君も知っている元々の計画だと、モンティート先輩・ゴーブル先輩・ルノーブル先輩が生贄になるだけだったじゃん?」


「うん。元巫女のアスタリア先輩に御三方の基礎ステータスを集中させて、地獄世界で支援無双する計画だったよね?」



「そうそう。それ自体は上手くいったんだけど、途中で"闇神が魔王城にいないこと"に気付いたのよ」


「えっ!? つまり……」


「そう。より<コマンダー>の拠点を闇神城に近づけて、戦いに備えた布石を打つ、千載一遇のチャンスなの。だから、急遽"先へ進む"ことになってね〜」



「…………。ちなみに、アスタリア先輩が直接乗りこんだ訳じゃないよね? たぶん、ウチの<ボッチ>とか他の眷属達の協力がないと、厳しいと思うんだけど」


「うん。だから親バカモードを発動したメグミ君が拒絶する前に、私がエロ沼に沈めて、指揮権をモンティート先輩へ移した……と♪」



「そのとき、ウチの眷属達は?」


「<ボッチ>と<ヒッキー>は即賛成。他の子達は、"見ざる・聞かざる・言わざる"のジェスチャーをしていたよ」



「うわ〜ん! 僕、眷属達の主人なのに〜!! 全員"ハブり"に賛成なんて酷い! 皆が反抗期になっちゃった〜!!!!」


「(そういうリアクションをとると分かっていたから、皆賛成したんでしょ。)メグミ君、諦めなさい。君はそういう運命なのです!」



 運命ってどういうこと!?


 というか……それ絶対、眷属だけじゃなくてウチのモンスター達も黙認したよね!



 どうしよう?


 全員反抗期とか……僕、心が折れそうなんだけど。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
777話!!!縁起がよさそう。 御影先生にいいことが起こりそう^^
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