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770話 都会組と地方組


〜メグミside〜




 朝から晩までしっかり働き、サーシャの手作りご飯を食べて疲れを癒していたところ、突然「エロエロ攻撃」の連打が襲ってきて……


 僕はあっけなく陥落し、せめてもの抵抗で出された食事を全部食べ切った後、サーシャに喰われる<ピ〜〜〜〜〜>となった。



 現在は、闇神を倒すべく地獄世界へ眷属達を送っている状況であり、指揮官がコレでは何か起きたときマズイので……


 いつものように、執事君に命じてモンティート先輩へスマホを預け、そのままベッドインしたんだけど、何故その様子を見たサーシャは笑ったのだろう?


 僕を捕食するときはもれなく笑顔なので、気のせいかもしれないけど、何だか"別のナニカ"まで喰われた気がする。



「(でもまぁいいや。というか、エロエロ攻撃がクリティカルヒットし過ぎて……もう何も考えられない。頭も身体もクラクラだよ)」


 すでに僕は枯れ果てて、自分の腕を持ちあげる体力すら残っていない状況だが、ウチの彼女は元気そのもの。


 ボン・キュッ・ボンのナイスバディと黒可愛い笑顔で僕を翻弄し、さらなる淫らな世界へと誘う小悪魔だ。



「(慣れているから分かる。これは、3日コースだな)」


 動いても痛まない足腰と、仲間内での尊厳よ……サヨウナラ。


 僕は今から淫らな世界で男としての修行を積み、全てを捨ててまいります。



「メグミ君、余計なことを考えちゃダメ! せっかくの桃色タイムなんだから、身も心も重ね合わせて楽しみましょう♪」


「はぁい。仰せのままに……」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 こうしてメグミはエロ沼に沈み、<ボッチ>を縛る「危ないからダメ!」の首輪も、数日外される事となった。


 すでに彼は、スマホと指揮権を委譲されたモンティートに「探索続行」を命じられ、最後につくった<コマンダー>の転移拠点に戻り……


 アスタリアの補助のもと、嬉々として探索を再開しているため、メグミの「ストップ砲」が発動しても、聞こえないフリで対処できる。



 とはいえ、眷属である<ボッチ>にはDNAレベルで「主人への忠誠心」が刻み込まれており、ちゃんと手順を踏まないと不安になってしまうので……


 正攻法でメグミをエロ沼に落とす過程は、必要だったのだ。



 なお……この話を聞いた、<農民>同盟の他メンバーとマサルは爆笑。


 そして、過労でトリップ寸前となっているカルマおよび、レアアイテム生産で三途の川を渡りかけていたスティーブは……



 改めて「自分よりヤバイ場所にいる先輩と、そのDNAを受け継いだ眷属」の存在を意識して正気に戻り、いつ終わるか分からない仕事地獄に再度絶望。


 しかし絶望している間にも時間は過ぎていくので、青ざめた表情で作業を再開し、再び仕事沼へと沈む。



 メグミに言わせると、「二人共、早く一線を越えてトリップしちゃった方が楽なのに。そっちの方が、トータルの負担少ないよ」という話だが……


 マトモな感性を持っている一般人に、ノルマ・トリップによる「逸般人への扉開き」強要は、無理があるのだ。


 彼等は、命懸けの現場にも嬉々として突っ込んでいく<ボッチ>を生んだ、キチガイ成分持ちのメグミとは根本的に違うのである。






 そして嬉々として危険地帯へ突っ込み、瘴気濃度の濃い闇神城周辺へ近づく、<ボッチ>はというと……


 中級神のテリトリーを避けつつ進んでいたこれまでと違い、敵と遭遇したわけでもないのに、本能的な脅威を感じ始めていた。



「マズイな。うん、勘だけど……たぶんココには私より強い奴しかいない。というか、私レベルだと人権ないな……こりゃあ」


 彼とて、眷属の中では上位クラスに位置する<キングデーモン>。


 しかも元々優秀な個体であり、加えてマサルの基礎ステータスを吸っている状態なのだから、勘だろうとその精度は高い。



「内側にいる中級神達は、さっき潜ってきた場所の中級神より高スペックなのか? それに合わせて、配下のレベルも高くなるの?」


 人間社会でいう"都会"と"地方"のように、その地に根を張っている豪族は「テリトリーの広さ」を誇り、中心部で暮らす者は「自分やリソースの格」を誇る。



 つまり、<ボッチ>の推測は半分正解・半分間違いであり、彼が先程まで潜ってきた場所を管理する中級神達は……


 "地盤の強さ"では中心部で暮らす神々を圧倒していたものの、その根源だった下級神達を闇神に狩られた時点で、皆没落してしまったのだ。



 一応まだ、幾つもの世界を管理しておりリソース収入もあるため、中級神としての格は保てているものの……


 最初から下級神との繋がりが弱く、管理世界のリソース収入メインだった中央暮らしの神々と比べると、見劣りするのも無理はない。



 もっとも……中央暮らしの中級神達も、その栄華は風前の灯であり、「<シュッセ>のように闇神に狩られるかも」と怯えながら、逃げ支度に励む……


 没落貴族一歩手前の哀れな状態、なのは変わらないが。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
神様どいつもこいつもグダグダで草 そんな状況でもないと付け入る隙が無いってことだけど
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