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751話 盛大な勘違い


〜メグミside〜




 僕の黒歴史をガン見したあげく、「自分の置かれた状況」を忘れやがったカルマには、モニター越しに口パクで「覚悟しておけ」と脅しておいた。


 現在はサーシャが隣にいるので、「暴力男」扱いされるような振る舞いは自制せざるを得ないけど、彼女が帰ったら即刻カルマのダンジョンへ行き……


 頭に「たん瘤タワー」を何本も建て、"物理で"記憶を飛ばしてやる!!



 もちろん、謝り慣れ過ぎて土下座姿が堂に入っているスティーブも、道連れ「たん瘤タワー」逝きだ。


 HPと魂さえ無事なら、<水の職人>でアイテムガチャを回すのに支障はないし、余計なことを記憶した脳細胞とは永久にオサラバしてもらう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜水の職人(Sランク)〜



HPを最大量の50%捧げる代わりに、水属性のアイテムを生み出すことができる能力。


ポーションを飲んで回復し、繰り返しアイテムを生み出すことも可能。


ただし……たとえHP残量が50%以下であっても、この能力を行使すると「最大量の50%にあたるHP」を奪われるので、回復量が足りない場合、HP枯渇による死に至る。


アイテムのレア度はギフトランクによって変わり、ギフトランクは能力者の職業ランクと相関する。


Sランクの場合、最低でも国宝級のアイテムを生み出すことができ、運が良ければ神話級のアイテムが生まれることも。


よりレア度の高いアイテムを求める場合、生み出すアイテムに細かな条件をつけず「100%お任せ」にすることで、僅かだが出現率を上げることができる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






「いっその事、もう一度ルノーブル先輩配下の霊系モンスターに取り憑いてもらって、"アイテムガチャぶん回しの限界"に挑戦させるか?」


 酸いも甘いも経験したベテラン霊系モンスターなら、HP残量のギリギリを攻めても、たぶん加減をミスりはしないし……


 僕よりヤバイ状態に至って、自らの黒歴史をアップデートすれば、スティーブも二度と「先輩のアダ名で遊ぼう」などとは思わなくなるはずだ。



「ヒイィィィィ〜〜〜〜〜ッ!!!? お助けください。それだけはご容赦をっ! メグミ先輩のノルマ・トリップ以上なんて、そのまま逝っちゃいます!」


 大丈夫だよ。



 眷属達に渡した<血道の刃>の上位互換みたいなアイテムを、早めにガチャで引き当てて、保険を張れば消滅リスクは減らせるから。


 もっとも……そんな狙いすました神アイテム、滅多な事じゃ出ないし……不運代表として有名なスティーブの元へ、来てくれるとも思えないけど。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜血道の刃〜


この刀を使って自刃すると、魂は輪廻に戻るのではなく主人の元へ行き、「主人が創った器」に入ることで、記憶を引き継いだまま転生できる。


ただし転生前のスペックは引き継げず、能力値は「新しい器のスペック」となるため、記憶を引き継げるからといって、必ずしも恵まれた来世を歩めるわけではない。


なおこの刀は、「記憶の媒介役」として自刃者の魂と共にその主人の元へ向かい、役目を終えたあと"刃こぼれした状態"で顕在化する。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 そんなこんなでカオスな時間は過ぎていき、ルノーブル先輩に頼んでスティーブを処してもらったところで、火種の<ボッチ>が帰ってきた。


「ご主人様、ただいま戻りました!」



 ご機嫌にスキップしていたので、今回も神見習いとの戦いに満足いく形で勝利し、その成果を持ち帰れたのだろうけど……


 「なぜ戦闘中に媚薬を要求したのか?」だけは、彼の生みの親として尋ねておかなければならない。



「お帰りなさい。ボッチ、また神見習いと戦闘になったんだよね? ケガはないかい? 危ない目に遭わなかったか?」


「危ない目……ある意味、危なかったかもしれません。遭遇して一言目に、"格下のお尻"を探しているところだった。ラッキー♪ ……と言われましたし」



 ギャアァァァ〜〜〜、ウチの子が喰われた!!!?


 ちょっと待って、「媚薬よこせ」ってマジで"そういう意味"だったの!?



「えっ、えっ、えっ……どういう事? もう少し、状況がわかるよう詳しく……うん。無理しない範囲でいいんだけど、何があったか教えてくれない?」


「はい。これまでと同じように空白地帯の調査をしていたところ、闇神が生み出した<シキヨク>という変態オカマ神見習いに遭遇しまして」



 シキヨク……色欲!!!?


 いや、ダメでしょう!



 闇神の奴、なんて悍ましい存在を生み出したんだ……というか、生まれちゃったのなら、責任をとって自分の屋敷で囲っておけよ!!


 外へ放って、他所様に迷惑をかけるな!!!!



「え〜っと……もしかして、<ボッチ>……被害に遭っちゃった感じ…………かい?」


「いえ。スペック的にはソイツが優っていたものの、性欲を抑えられない感じだったので、送っていただいた媚薬を嗅がせて自滅させ、その隙に殺しました」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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ボッチ無双 メグミ達の敵、残しといてね
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