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742話 飯テロ合戦勃発


〜メグミside〜




 若干イラッとしたものの、文字どおり"弱っていて"シバいたら一発で死ぬマサルに、物理的なツッコミを入れるわけにはいかないので……


 僕はサーシャと海鮮丼を食べて、数十分のイチャイチャタイムを楽しんだ後、マサルのダンジョンへ行き、再びそこに置いてある自販機の設定をいじった。



 もう夜遅いこともあり……HP大幅低下で身体にガタがきて、無茶する事もできないマサルはすでに寝てしまったので、設定は僕の匙加減になるが……


 魚介類を食い飽きて、「次は高級和牛を食べたい〜」とか言っていたので、A5ランク和牛のメジャーな部位を全て置いておけば文句ないだろう。



「あとは、調理方法に合わせた調味料だよね。塩・コショウ・焼肉のタレは当然として、薬味を自作するならニンニク・ネギ・ゴマ油も要るかな?」


 そのまま焼いて食うだけじゃなく、「しゃぶしゃぶ」にしたり、煮て「ビーフシチュー」にする可能性もあるので……



 それ系で使いそうな食材やルーも、選べるようにしておいた。


 もちろんマサルの望みどおり、僕が選べる商品の中で最高品質の物ばかりだ。



「う〜ん。和牛は脂っこいから夜食向きじゃないけど、ヒレ肉ならサッパリしていて食べられるかも。僕も買って帰って、<シツジ>君に夜食を作ってもらおう」


 シチューにすれば脂も落ちるし、牛タンをブロック買いしてコトコト煮てもらうのもアリだな。



 マサルのダンジョンに置いてあるとはいえ、この自販機は"僕の"だからね。


 今回は金を払うのも僕だし、ちょっと摘み食いするくらい許されてしかるべきだ!






 そう思って、マサルに仕えている執事オートマタから彼が食った「アンバランス丼」の詳細を聞き、「似たような事をヒレ肉でやる」と決意した僕は……


 丁度いい具合にサシが入ったヒレ肉5kgと、牛タン3kgを買って帰り、<シツジ>君に頼んで夜食を作ってもらった。



「ご主人様、お待たせいたしました。和牛タンの赤ワイン煮込みと、和牛ステーキ丼でございます。ご指示いただいた写真の撮影も、全て済ませております」


 仕事をしているうちに、夜食どころか……すでに朝日が昇る時間になっており、朝食になってしまったが……遂にきた、これでマサルに飯テロできる!!



「サンキュー♪ 徹夜後の飯は、疲れた身体に沁みるからね〜。腹いっぱい食べて"飯テロざまぁ"したら、僕も一眠りするよ」


「かしこまりました。寝室の準備はバッチリですので、お好きなタイミングでお使いください」



 僕の指示に従って<シツジ>君が作ってくれた和牛ステーキ丼は、巨大ドンブリの底に数センチだけ米を敷き、その上は全て肉・肉・肉!!!!


 塩コショウで味付けしたミディアムレアの最高級ヒレ肉を、これでもかと敷き詰めた贅沢丼になっている。



 えっ、「朝イチでよくそんなもん食えるな」って?


 そりゃあそうでしょう、僕まだ10代だもん!



 飯なんて(金のことさえ考えなければ)無限に食えるし、ポーション以外ならどれだけ飲み食いしても幸福感を味わえる、無敵期間中!


 しかも、「マサルに飯テロした爽快感」が乗って旨みマシマシの飯だから、多少脂っこくてヘビーでも余裕だよ。


 問題は、食った後すぐ寝ると贅肉になる……それだけだ!






 残念ながら、今回僕は睡魔に負けて食後の運動すらせず爆睡し……食べたカロリーは、しっかり贅肉として貯めこまれた。


 だが第三者視点だと、僕は「食える時に食っておけ。お前は消耗が激しすぎる!」と言われる程のワーカホリックなので、これくらいの失敗は巻き返せる。



「さてさて、寝る前に送った飯テロメールの返信はきているかな〜? って、はぁ!? ちょっと待ってよマサル、それは流石にズル過ぎるって!!」


 僕のタンシチューと贅沢ステーキ丼を見たマサルは、「俺も!」と言って、執事オートマタに「ネギ塩鉄板焼肉」を大量に作らせ……


 それを"熱々ウマウマ状態"でテーブルいっぱいに広げて、ドヤ顔した飯テロ写真を、送り返してきやがったのだ!



「しかも、ニンニク入りのタレに漬けこんだ壺カルビの写真まで……ズルイ! 僕も<シツジ>君に仕込んでもらって、今夜は焼肉パーティーする!!」


 サーシャと二人でラブラブ焼肉パーティーをして、飯テロと彼女テロのコンボをキメれば、寂しい独り身のマサルなんて一撃ノックアウト可能。


 そんな事に彼女を利用するのはアレだけど、こういう名目があると今日も夕飯に誘いやすいし、それをモチベーションに仕事を頑張れるからOKだ!



「まずは、テーブルに乗っている調味料の数で勝たないとね。もちろん、仕事が最優先だけど……暇ができたら<シツジ>君に解析と対策をお願いしよう」


 彼女がいる時点で"僕の勝ち"は決まっているけど、純粋な飯テロでもしっかり勝って、オンラインでマサルをボッコボコに煽りたおしたい。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
メグミってまだ10代だったのか?
前線向けのマサルと後衛事務方のメグミのパラメータ差は当然あるだろうけど、 「パラメータ99%減のマサルと勝負が成立するほどメグミの食が細くなってる」って点は 自覚して危機感持とうぜ
お前らは一体何と戦ってるんだwww
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