表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
713/959

713話 カルマ解放


〜モンティートside〜




 メグミ君は「1%の可能性を信じて〜」云々言っていたけど、結局ギリギリ立てるくらいまで回復したところで、サーシャちゃんに再連行され……


 カラカラに干からびて立てない状態で戻ってくるのを繰り返し、男の本懐を遂げながら三途の川を渡りかけた。



「(まぁレベリングの成果でHPが激高だから、ミイラみたいに干からびても死なないし、幸せそうだからあと何セットかは繰り返すんだろうけど)」


 いつも「サーシャちゃんに襲われている」風を装っているが、メグミ君も健全な若者らしく、そういう機会があったら精髄反射でノっちゃうんだと思う。



「先輩、<禁欲の破壊王>バフがかかる気がしません。僕とサーシャだけバフ無しはキツイです〜」


「そうは言ってもね〜。僕も君達のイチャラブには口出しできないから、心が満足するまで遊んでおきなさい。(どうせまた、暫くしたら忙しくなるから)」



 マサル君の<スキル図鑑>がSSランクになり、能力玉をつくるコストが激減したため……


 彼だけでなく、<農民>の5人とスティーブ君・カルマ君も<禁欲の破壊王>のギフト玉を常食するようになり、バフの恩恵を得て能力が高まっていく。



 僕達<農民>の5人は全員爺婆で、「性に関わる行為」とは死ぬまで無縁だから、マサル君からギフト玉をもらえる限りバフの恩恵を得られるだろう。


 そしてスティーブ君・カルマ君も、僕・ナーティー・ルノーブルの眷属にシゴかれて、物理的に逝きかけているため、そういう行為どころではない。



 ギフトがランクアップして使いものになったら、彼等は解放されるけど、その後も訓練にかかったコストを回収するための、奉仕活動が待っている。


 朝から晩まで働いて泥のように眠り、サーシャとアスタリア以外の女性魔王とも会えないこの環境で、<禁欲の破壊王>バフが切れたら……逆に凄いよ。






「マスター。"カルマ様の抜け殻"についてのご報告です。先程ついに壁を乗りこえ、<コマンダー>ギフトのSランクアップを果たしました」


「そうか。お疲れさま。Aランクじゃ、思った程の便利さ向上は見込めなかったけど、Sランクまで上げれば流石にバグってくるはず。鑑定結果を見せてくれ」


「はい。こちらになります」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜コマンダー(Bランク)〜


自分の配下を、開拓済みのポイントへ転送できる。


また彼等と思考を共有することで、離れた場所にいながらリアルタイムで指示を伝えることも可能。


特定の配下を"代理"として立てることで、自分の代わりに配下の指揮を任せ、自分は休むこともできる。


一日に転送できる配下の上限は、ランクによって異なり、Bランクの場合は10000が上限となる。


それに加えて、対価のマナを通常時の10倍取られるものの、自分の配下以外も一回につき3名までなら輸送可。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜コマンダー(Sランク)〜


自分および自分の配下を、開拓済みのポイントへ転送できる。


また彼等と思考を共有することで、離れた場所にいながらリアルタイムで指示を伝えることも可能。


特定の配下を"代理"として立てることで、自分の代わりに配下の指揮および転送作業を任せ、自分は他の仕事をすることもできる。


一日に転送できる配下の上限は、ランクによって異なり、Sランクの場合は1000000が上限となる。


それに加えて、対価のマナを通常時の3倍取られるものの、自分の配下以外も一回につき100名までなら輸送可。


なお場所の詳細がわかるデータと、正確な地図データさえあれば、対価のマナを通常時の1万倍払うことで、未知の領域を"開拓"することも可能。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






「(うん、予想どおり! Aランク止めじゃなくてSランクまでアップさせた事で、カルマ君の御霊が飛んでいきかけたけど……無茶をさせた甲斐はあった)」


 これなら神々が牛耳る地獄へ乗りこむときも、カルマ君の<コマンダー>を使うことで比較的安全に移動できるし、奇襲攻撃もしやすくなる。



「マスター。"カルマ様の抜け殻"はいかがいたしましょう? もう解放するか、すでにイっている状態だからもう少し鍛えるか……」


「死なれちゃ困るし解放してあげよう。メグミ君みたいに人格から作り変えられたわけじゃないけど、廃人化寸前だから丁寧にケアしてね」


「お任せくださいませ!」



 メグミ君の回復にはまだ暫くかかるとして……マサル君は8割方回復、サーシャちゃんも元気いっぱいだから……残るはスティーブ君だけ。


 彼も"あと少し"で壁を越えられそうなんだけど、正直才能に恵まれた子じゃないから、限界を迎える前にランクアップできるかどうか微妙なところだ。



「(本当に逝っちゃう状態になったら、コッソリ僕が助けるとして……スティーブ君のプライドのためにも、それまでは彼自身の肉体で頑張らせないとね)」


 だけどコレ、本当に絶妙なラインで怖いんだよなぁ〜。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
サーシャて何ランクだろう? B以下だと思うが…
トリのスティーブに期待がかかりますな どこまでのぶっ壊れ具合か
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ