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708話 進化した<自販機作製>ギフト


〜メグミside〜




「無駄な抵抗をする暇があったら、諦めて現実を受け入れ<自販機作製>ギフトのチェックでもしろ! お前、ランクアップした時サラッと流しただろう」


「うぅ〜、イェッサー」



 マサルに言われるとなんか癪だけど、現実的に考えて今後も僕等は闇神と戦ったり、奴の不始末の尻拭いをしなきゃいけない訳で……


 半分記憶が飛びかけてノルママシーンになりかけた頃、何となくランクアップの報告を受けた……気がする、<自販機作製>ギフトを改めて検証する。



 当時はそんな事よりノルマが大事で、何を聞いても全部「ノルマ」に脳内変換されてしまい、それどころじゃなかったが……


 冷静に振り返ると、サポートタイプのギフトとはいえ僕の成長を支えてくれた<自販機作成>が、また共に育ってくれて感慨深い。



「うわっ、凄いねコレ。Sランク昇格で<セレクト自販機>の機能が増えて、チートを極めたと思っていたんだけど、もっと上があったのか」


 SSランクギフトは、人間界で認識されているギフトランクの中で最上位のランクであり、ここに到達できた者は過去4名しかいないとされている。



 実際のところ……ランクを見て全然驚いていないモンティート先輩や、他の農民の先輩は全員SSランクギフト持ちだから……


 人間界に限定せず魔王やモンスターも含めると、それなりに到達者はいそうだけど、それでも「超越したギフト」には違いない。



「ちなみに、マサルの<スキル図鑑>は?」


「もちろん、お前より微妙に早くSSランクに上がったぞ。コッチも、相当なぶっ壊れ性能だ」



「チッ!」


「おぃ、舌打ち止めろ!」






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜セレクト自販機(Sランク)〜

以下の店で扱っている物の中から好きな商品を100点選び、ソレ等をいつでも自販機のメニューに並べることができる。

データの書き換えやリセットは、前の商品選択から1日以上経っていないと行えない。


・雑貨屋

・ドラッグストア

・工務店

・スーパー

・武器屋


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜セレクト自販機(SSランク昇格後)〜

以下の店で扱っている物の中から好きな商品を選び、ソレ等をいつでも自販機のメニューに並べることができる。

データの書き換えやリセットは、前の商品選択から1時間以上経っていないと行えない。


・雑貨屋

・ドラッグストア

・工務店

・スーパー

・武器屋

・本屋

・市場

・100均

・ジュエリーショップ

・ブラックマーケット


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 ブラックマーケットがどういう店なのかは謎だが、異世界の本はこの世界より紙と印刷の質が良くて読みやすいし、他の店もあると便利そうである。


 パッと市場のカタログを覗いてみたところ、海鮮好きのマサル&先輩方にすぐ取られて、さっそく山のような商品をおねだりされてしまったから……


 「プライベートの充実」という意味で需要があるのは、確認済みだ。



 また時間制限が緩和され、選べる商品数の制限もなくなったので、今後はより便利に自販機を使えるようになる。


 設置する自販機の数が増えるほど、この制限によって困る頻度も増えていたので、地味な変化だけど利便性は格段に良くなった。






 そして自販機を設置できる場所も、「<恵のダンジョン>内部および自分が行った所」に制限されていたのが、大幅に緩まった。


 自分が手順を踏んで認めた仲間および配下がいる場所なら、たとえ自分が直接行かなくても、自由に自販機を設置できるようになったのだ。



「カルマの<コマンダー>ギフトがあれば、拡張機能で僕の配下も一瞬で飛ばせるから、今後は危険地帯でもお手軽に自販機を置けるね」


 こんな事を言うと、僕と同じく「一度現地に赴かなければ〜」という制限持ちのカルマに、「僕のリスクは上がるんですけど!?」と泣かれそうだが……


 直属の先輩を「見習いたくない先輩No.1」認定した奴だし、護衛にスティーブでも連れて、二人で"リアル肝試し"しまくればいいと思う。



「メグミ〜。何を考えているかある程度は読めるが、これ以上ステータスを汚染したくないなら止めておけ。マジで、変態街道を突っ走ることになるぞ」


「うぐっ!? …………仕方ない、もっとさり気なく処します」



 ランクアップに伴い自販機を設置できるようになったのは、<サルトー区・ポルカト界>の中だけじゃない。


 「仲間か配下の誰かが現地へ行く」という条件さえ満たせば、"自販機"の起源である地球をはじめ、全ての世界でギフトを使い放題できるようになったのだ。



 今のところ、まだ「カルマを地球へ送りこむ」のは難しく、「そういう機能もありますよ〜」というカタログスペックにすぎないが……


 カルマの<コマンダー>ギフトも、ナーティー先輩のシゴきによって成長させられたはずだし、何かしらで役立つ日は近いと思う。

読んでくださり、ありがとうございます!


10月8日に、『クラス全員で魔王転生!』のコミック2巻が発売されます!

興味がある方はぜひ読んでくださいm(_ _)m


詳細ページへは、下の表紙イラストから飛べます↓↓↓

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― 新着の感想 ―
ブラックマーケットが気になる。マサルが元いた世界でも多くの国で禁止されている薬物か思いついたな。戦闘で銃火器等以上にチートなゲームチェンジャーは何だろう?DBの様にポイポイカプセル化可能なら装甲車等も…
オアシスフロアやヘブンズフロアにも、自販機を増やして、銀貨も使ってもらおうか(どれくらい高収入の人材がいるかしらないが) あともう一つフロアがあったな…
クソヤバいアイテムの数々がメグミの手に また敵が惨い目に遭うな
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