表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
694/978

694話 悩ましい二択


〜メグミside〜




 マサルが身体の周りに防御結界を張ってくれたので、軽く手を上げて礼を伝え、風龍&増援部隊のモンスターと共にダンジョンの中へ入ると……


 そこでは案の定というか……恐怖のあまり失神した下僕魔王が、部屋の隅っこで倒れており、全穴から色々漏らして近寄りたくない状態になっていた。



「ハァ〜。どうして僕と関わる敵って、もれなく汚物化しているんだろう。たまには、マンガに出てくるようなエロ魔王とも対峙してみたい!」


 <セレクト自販機>の雑貨屋カタログには、マサルいわく「品揃えは本屋に劣る」ものの、十分な数のマンガが載っており……


 その中には、男なら誰でも憧れるようなエロいシチュエーションの、ダンジョン攻略マンガ・防衛マンガも存在する。



 <恵のダンジョン>内部は、僕の私室含めて「全部屋サーシャの出入りが可能な仕様」になっているから、そういうエロマンガを隠すことはできないが……


 マサルに売ったのをコッソリ借りて読むことで、浮気にならない「合法的なお付き合い」をしてきたのだ。



 だが現実は非情と言うか……ウグリスを始め、僕が敵対する魔王はなぜか「汚くクサイ最期」を迎えることが多く、色気の対極に位置した状態で逝く。


 稀に女性魔王とも敵対するけど、アリスにしろロルカナにしろ「根性が腐り切った糞ババァ」であり、エロ要素など1ミリも存在しない。



 女性らしさを感じる魔王といえばアスタリア先輩とサーシャだが、アスタリア先輩はそういうのとは無縁な、元巫女の清く優しいお婆ちゃん。


 サーシャはエロさ全開だが……敵になる事など死ぬまであってはならないし、そんなシチュエーションを妄想するだけで悲しくなるのでダメだ。



 結果として、僕の「対峙した魔王フォルダ」には「穢らわしいゴミ」ばかりが溜まっていく。


 本当にそういうシチュエーションに遭遇して、後日それを知ったサーシャにガチ泣きされても困るので、悪いことではないのかもしれないが。






「さてと……キモいとはいえ時間をかけるわけにはいかないし、魔法でサクッと燃やしましょう。もう死にかけだから、僕もスタミナ温存モードでいいよね」


 ステータスを鑑定したところ、この下僕魔王は神力持ちの"当たり"だと判明したが……


 ブラックホール化したコアにリソースをほぼ吸い尽くされ、すでに自動回復できる状態じゃなくなっている。



 というか……すでに"生ける屍"状態であり、聖魔法一発で殺せそうなくらい弱っているから、コチラもわざわざ手札を切る必要はないのだ。


「じゃあ、名もなき下僕魔王君。サヨウナラ!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


メグミ(20)

種族:魔人族(魔王)

職業:ダンジョンマスター・勇者

HP:36425/55862

MP:92658/93865

スキル:剣術C・頑強E・狙撃F・噛みつきE・火魔法S・水魔法S+・風魔法S・土魔法A・氷魔法C・回復魔法SS・聖魔法SS・闇魔法A・遠視F・物理耐性B・精神耐性S・呪縛耐性C・過労耐性B→A・お笑い耐性D・パワハラ耐性D(New)・アイテムボックスS・飛翔F・速記E・我慢C→B

ギフト:自販機作製S・統率A・聖者の祈りA・看破B・火魔法の才A・水魔法の才SS・土魔法の才B・風魔法の才B・ゴーレムマスターB・透明化E・魅惑の蝶D・龍の涙C・若返りB・変身E・鑑定C・偽装C・水分身C・改造阻害E・遠隔商談B・MPサブスク型E・禁欲の破壊王E・ゼリー化E・ブラッドバフE・巨人化E・お小遣いD・ハッスルマスターE・成金の勢いC・金の矛と金の盾E・麗しの奏者E

神力:眷属創造G・空間創造G(New)

その他:称号(蟻マスター・異端児・超新星・ゲス鬼畜・ドラゴンキラー・水龍殺し・モンスターの天敵・ジジィ狩り・魔王を狩る魔王・クズキラー・報復ソムリエ・教会の天敵・対の勇者・稼ぐ引きこもり・爺婆ホイホイ・媚び売りの天才・ゴマ擦り魔王・天然鬼畜・据え膳喰らい・甘えマスター)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 予想どおり、聖魔法一発でターゲットは死に……<職業:勇者>の恩恵で、そのステータスの一部を奪いとれた……まではいい。


 せまい空間で魔法を撃ったせいで、護衛のモンスター達が余波をくらいそうになっていたけど、それは擬人化した風龍が"風の盾"で防いでくれたし。



「(だけど、そうか〜。神力って、2個目を持つと"合体"させることができるのか)」


 ギフトの成長のようにアナウンスがあった訳じゃないが、新たに神力<空間創造>を得た直後、本能的に理解させられた。



 神力はスキルやギフトのように、活動していく中で自然と育つわけではなく……


 他の神力持ちを殺してそのチカラを奪い、手持ちの神力と合体させることでのみ、育てられる「喰い合い必至の特殊能力」なのだ……と。



 そして2種類の神力を持った僕もまた、「Gランク2種持ちでいく」か「どちらかを餌にして神力を育てる」という、悩ましい決断を迫られている。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
マサル、神倒ししてる?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ