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599話 三枚目の勇者


〜マサルside〜




 邪神に対策される前に、俺は急いで手持ちの装備を金に換えてお布施代を用意し、速攻で邪神に<性器欠損カード>を押し付けた。


 そして奴が、他の魔王にそのカードを回す前に、勇者時代に培った超人的な手捌きを活かして、4桁の起爆コードを打ちこみ……


 邪神の手元にある状態で、そのカードを起爆させる。



 えっ、先輩方やメグミ達への連絡?


 そんなの後回しに決まっているだろう!



 俺が相対しているのは、腐っても格上の"神様"なんだ。


 いちいち連絡して指示を仰いでいたら、その間に防衛されるかミッション自体を中止されて、せっかくリスクをとって得たチャンスが潰れちまう。



「よしっ、俺がゲームクリア扱いになった。という事は、カードはまだアイツの手元にあり、無事起爆したってことだ! ヒャッホーイ!!!!」


 どうしよう、喜びで腸まで踊り出しそうだ。


 腹の中から、「ルンタッタ〜♪ ルンタッタ〜♪ って踊りたい」という、歓喜の声が聞こえてくる。



「ん。<口は災いの元>のアウト報告書にも、追記がきているな。どれどれ……ププ〜〜〜ゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。邪神、"玉無し"決定!」


 さて、勝敗は決した事だし……メグミ達にも報告して、喜びを分かち合おう。


 先輩方は、ザコ魔王を生贄にして解除しちゃったかもしれないけど、もしまだなら"お代わり"が望めるかもしれない!






 そう思った俺は、喜びで脳内麻薬があふれて震える手を見て、自分でスマホを操作するのを諦め、オートマタにメール打ちを代行してもらった。


 男じゃなくなる危機を脱し、かつその元凶となった相手を"玉無し"にできたのだ……興奮が収まるには、もうしばらくかかる。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【朗報】

邪神さん、無事「玉無し男」に成り果てる!

竿の方は、小便用にドングリサイズで残るみたいだ( ̄^ ̄)ゞ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 メグミにメールを送った後は、それをコピペして簡単な敬語だけ加え、先輩方にも送信!


 モンティート先輩・アスタリア先輩・ナーティー先輩・ゴーブル先輩は、すでに起爆解除済みだったが、ルノーブル先輩はまだ欠損カードを持っていた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


僕も、高額お布施で<乳欠損カード>を邪神に押し付けたよ。


ゲームクリア扱いになったから、たぶん邪神は乳首も失ったと思う。


「野郎の乳首2つの現金化」と考えると、金ドブな感もあるけど、これで<ピー>の難易度もさらに上がるだろうし、課金した甲斐はあったのかな?


とりあえず、マサル君ナイス!


邪神に一泡吹かせることができたのは、君のおかげだよ!



byルノーブル


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 続いてメグミとサーシャちゃんからも、非常に魅力的な返信メールが届いた。


「くくくっ、この二人……やっぱりカップルだよなぁ。性格も考え方もそっくりじゃん!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ルノーブル先輩もゲームクリア扱いになった事だし、諸々開示して盛大にお祝いしない?


魔王掲示板で、邪神が「乳首&玉無しのドングリ竿」になったってトピ立てたら、きっと盛り上がるよ!


とりあえず、僕はツテのある新聞社に情報提供して、明日の一面をこのネタで飾れるよう動く!!



byメグミ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ダンジョン内にある巨大邪神像の該当部分に、油性マジックで「×」マークを描いて、看板で事実陳列したら"お代わり"できると思う♪


なんなら、該当部分を削った邪神像を売りに出したり、消えにくい「×」マークを描くための油性ペンを販売して、お布施代を回収するのもアリかも。



<集金箱のダンジョン>にある「的当て用の巨大邪神像」も、さっそく"お股"と"乳首"のパーツが外れる工事を入れて……


うまくボールを当てたらポロリと剥がれて、その中に「次のフロアへ進むための鍵」が入っている仕様にした!



byサーシャ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 なんか、こういう所まで似ているカップルを見ると、"玉無し逝き"を回避するために「人間の女性と<ピー>する権利10年分」を捧げた俺が、哀れに思える。


 だけど対価として、憎き邪神を道連れにする事ができたし、どうせ捧げなくても魔王になった時点でセカンド童貞確定だった訳だから……後悔はしないぜ。



 ダンジョンにある全ての邪神像を、「現実に即した姿」に加工した後、メグミ達と合流して褒めてもらおう。


 俺に必要なのは、男のステータスしか見ていない女との<ピー>じゃない!


 仲間との交流……そして信頼できる相手と心安らかに生きられる、第三の人生なのだ!



「そういえば、邪神は激臭ボッチなんだよな? それに更なる災いが降りかかって、"一生清らかさん"とか……敵ながら哀れすぎるwwwww」


 同情する気にはならねぇし、想像するだけでご飯3杯いけるから、奴の生活をリアルタイムで撮影した動画とか配信されねぇかな?


 おかず代として、銅貨1枚くらいなら投げ銭してやってもいいぞ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
無能を書かれた連中じゃないのか
「口は災いの元」(1回目)も 「うわぁ(邪神ドンマイ!(*´艸`))」 って思って見てたけど あれ、邪神が魔王になる展開の 壮大な伏線だったんですね!爽快!
黒幕を同じ土俵に引きずり出せたかぁ。 とっさに課金してピンポイントでカードを押しつけるのもすげーな、おい。 そしてミッションペナルティの危険性が大幅に下がるな。邪神更迭までの期間限定だけど。 さすが…
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