表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
289/956

289話 2人の勇者




 当座の仕事を全て片付けた僕は、<山吹の泉>に入って疲れを癒し、そのまま高級ベッドにダイブして爆睡態勢に入った。


 モンティート先輩が土龍さんを派遣してくれるまで寝て待てば、勇者とのゴタゴタも全て片付き、また平穏な日々が戻ってくる。


 そう思うと、心の重荷がスッと取れるとともに脱力感が湧いてきて、「3日くらいプー太郎生活しても許されるんじゃ?」とすら思えてきたよ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜十色の泉〜

乳白色で美しい10の冷泉が、枯れる事なく湧き続ける泉。

色は付いているが飲むこともできる。


・桜の泉(思い人と一緒に飲むと恋が実る)

・紅の泉(精力増強作用がある)

・山吹の泉(肩こり・腰痛を回復させる)

・山梔子の泉(MPを微回復させる効果がある)

・白花の泉(HPを微回復させる効果がある)

・青竹の泉(フレッシュな気分になれる)

・若梅の泉(頭の回転がはやくなる)

・常盤緑の泉(目の病気に効く)

・露草の泉(リラックス効果がある)

・葡萄の泉(香り高く美味しい)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「いや……メグミ君が入るのは<紅の泉>だし、その後は<桜の泉>をジョッキ飲みして、私と二人でベッドインだからね? 一人休みはナシだよ?」


「えっ、サーシャ……さん?」


「という訳で、レッツゴー♪」






「うぅっ、別の意味で脱力感がエグい。これじゃあ3日は起き上がれないかも。もうお婿に行けないよ〜!」


「アハハハハ。私が貰ってあげるから安心しなって♪ はい、メグミ君。白子のポン酢和えだよ〜。あ〜ん♪」



「あ〜ん♪ ありがとう。(でも白子って……この後、またラウンドこなそうとしているよね? サーシャさん、僕すでに枯れ果てているんですが……)」


「どういたしまして♪ あらら、お鍋噴きそうだからちょっと見てくるね!」


「は〜い」



 休もうと思ったところでサーシャに突撃されて、強制混浴後そのまま喰われた僕は、脱力感で腕すら上げられなくなり、彼女に介抱されていた。


「(ハァ〜。なぜ同い年なのに、サーシャだけこんなに元気なんだろう? もしかして僕、老けるのが早いタイプなのかな?)」


 一応僕には<若返りギフト>があって、肉体的に不能になる可能性は低いけど、若いうちから枯れ果てるんじゃ先が思いやられる。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


メグミ(17)

種族:魔人族(魔王)

職業:ダンジョンマスター・勇者

HP:49952/49952

MP:77365/77365

スキル:剣術C・狙撃F・噛みつきE・火魔法S・水魔法S・風魔法S・土魔法A・氷魔法D・回復魔法S・聖魔法SS・闇魔法B・遠視F・物理耐性B・精神耐性A・呪縛耐性C・お笑い耐性E・アイテムボックスA

ギフト:自販機作製S・統率A・聖者の祈りA・看破B・火魔法の才B・水魔法の才SS・土魔法の才C・風魔法の才C・ゴーレムマスターB・透明化E・魅惑の蝶D・龍の涙C・若返りC・変身E・鑑定C・偽装C・水分身D・改造阻害E・遠隔商談E

その他:称号(蟻マスター・異端児・超新星・ゲス鬼畜・ドラゴンキラー・水龍殺し・モンスターの天敵・ジジィ狩り・魔王を狩る魔王・クズキラー・報復ソムリエ・教会の天敵)


〜若返りギフト〜

強いモンスターの肉を食べることで肉体年齢が若返る。

壮年になった頃からアクティブとなり、成人したころの肉体年齢に戻ると鳴りを潜めるため、幼少期に戻ることはできない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






「って、あれ? いつの間にか、称号欄に<教会の天敵>なんて文字が付いているぞ。これ、どういう事だ?」


 そりゃあ勇者<マサル>に停戦協定をもちかけて、教会の"勇者枠"を一つ削った僕は、アイツ等にとっちゃ邪魔者だろうけど……


 まだ停戦協定の話は表に出ていないはずだし、マサルを捨てたのだって教会の判断だから、恨まれる筋合いなんて無いのに。



「そういえば、以前"停戦協定の話"が出たとき、モンティート先輩が"リソースの関係で、勇者は同時期に2人生きていたらいい方"とか言っていたな」


 だけど僕、魔王だけど後天的に覚醒した勇者でもあるから、マサルと合わせて既に2人いるんじゃない?



 だとすると、すでにこの世界の"勇者枠"は埋まっており……僕かマサルのどちらかを殺さない限り、教会は新たな勇者を補充できない状況……とか?


「いや、まさかな。僕は魔王だからきっと"別枠"だし、追加補充の難易度が高い状況でアッサリ勇者を切り捨てるほど、教会もバカじゃないだろう」



 だけど、もし本当にそんなカオスな状況になっているなら……


「執事君、念のために教会の監視を強めてほしい。特に"発言権のある教会幹部"をマークしてくれ」


「かしこまりました」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 勇者(現地魔王)と勇者(異世界人)の対決→和解→共闘という熱血展開は、真の邪悪たる教会勢力に対抗するためには元々当初から必要不可欠だったのだろう。 メグミとマサルの停戦は、その意味で魔王界全…
[一言] これは神の神託があったかなあ。 勇者が二人いるからこいつらを殺さないと召喚できないと示されたんじゃないかな。 勇者側の神の立場なら枠をしめているやつがわかるんだし。
[良い点] いつも見させてもらっています!まだまだ読みたいので頑張ってください(>_<)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ