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279話 勇者爆睡の裏で




 「殺されるならそれでもいい」と開き直り、護衛ナシでの爆睡を続ける勇者<マサル>に呆れつつも、僕はダンジョン改築に勤しんだ。


 <農民>同盟との狩に同行させてもらった、サーシャの配下が、ゴリゴリ戦利品を送ってくれるおかげで、懐にも余裕が戻ったし……


 妨げとなっていた<聖者の祈り>も、勇者がギフト玉ナシで寝続けて効果が切れたため、やりたい放題できるのだ。



「勇者<マサル>が正気に戻り、再びダンジョン攻略に乗り出したら、32階層の<オアシスフロア(避難用)>まで辿り着かれてしまう」


 アイツは一般の人々を慈しんでいて、オアシスフロアの住民にも手出しする気はなさそうだから、それ自体は構わないんだけど……


 32階層で住民からリアルな声を聞き、その上で「<恵のダンジョン>を滅ぼす」と言うのであれば、僕も黙っちゃいられない。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


27階層:内職フロア(働いたことのない坊ちゃん対策)

28階層:早飲みフロア(高濃度アルコール酒)

29階層:学識迷路フロア(学力テスト)

30階層:中ボス部屋(ミスリルゴーレム担当)

31階層:天国と地獄フロア(通行料徴収)

32階層:砂漠フロア(オアシスフロアとの入れ替え用)

33階層:モンスター部屋フロア(オアシス住民の避難用)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 ゆえに、勇者<マサル>とウチがどう関わっていくかがハッキリする、32階層以降のフロアは……


 本気で勇者を殺しにいく、鬼畜設定にする必要があるのだ。






「だから各所にある通行料徴収ポイントで、一緒に"ダンジョン内通貨の<バイト>"も奪って、金銭的に進めなくした。アイツ、現時点でも金欠だもんなぁ〜」


 そして各フロアの気温を極端にして、入り口・出口に"認証用手形"を置き、アイツが<天国と地獄フロア>抜けに使ったスコップも封じる。



 途中<パワハラフロア>や<トイレ掃除フロア>もあるので、稼ごうと思えば稼げるが……労働環境が劣悪なので、精神的にぶっ潰れてくれれば万々歳!


 そこまでいかずとも、徴収系フロアを抜けるだけの蓄財は難しく、立ち往生している間にアイツは詰むだろう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


34階層:天国と地獄フロア(通行料徴収)

35階層:徴収フロア(細々と通行料を徴収する)

36階層:オバケフロア

37階層:浮石フロア(サーシャの”浮雲フロア”を真似た)

38階層:激長迷路フロア(オアシス住民の避難用・予備)

39階層:騒音フロア

40階層:中ボス部屋(風属性モンスター担当)


41階層:鉄棒フロア(道がなく腕力だけで進むしかない)

42階層:殺人雨フロア(屑鉄とガラスの雨が降ってくる)

43階層:砂の海フロア(砂漠を潜らないと下階層へ行けない)

44階層:靴底破壊フロア(靴を徹底的に壊しにかかるフロア)

45階層:天国と地獄フロア(通行料徴収)

46階層:徴収フロア(細々と通行料を徴収する)

47階層:黒歴史フロア(これまで撮影された自分の黒歴史が流れる)

48階層:運搬フロア(収納不可の激重アイテム強制運搬)

49階層:辛暑いフロア(激辛香辛料を撒いた砂漠)

50階層:中ボス部屋(火属性モンスター担当)


51階層:酸化油フロア(脂溶性の毒入り)

52階層:パワハラフロア(ブラック企業の洗脳教育)

53階層:トイレ掃除フロア(掃除道具はナシ)

54階層:ゲロプールフロア(飲み会で吐いたモンスター達のゲロを発酵)

55階層:針千本フロア(ゲームに負けたら針を飲む)

56階層:モスキート砂漠フロア(ひたすら蚊に刺される)

57階層:天国と地獄フロア(通行料徴収)

58階層:徴収フロア(細々と通行料を徴収する)

59階層:アルハラフロア(一気飲みイベント多発)

60階層:中ボス部屋(土属性モンスター担当)


61階層:早食いフロア(カロリーレス激辛料理専門)

62階層:大食いフロア(カロリーレス激辛料理専門)

63階層:バイキングフロア(全メニュー・カロリーレス激辛料理)

64階層:砂漠フロア(毒の泉アリ)

65階層:宝探しフロア(砂漠の中に、小指サイズの宝が……)

66階層:天国と地獄フロア(通行料徴収)

67階層:徴収フロア(細々と通行料を徴収する)

68階層:雄叫びフロア(喉が枯れるまで叫ばせる)

69階層:灼熱砂漠フロア(激アツ・激乾燥)

70階層:中ボス部屋(土属性モンスター担当)


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 もちろん勇者<マサル>が、オアシスフロアの住民と直に話して考えを改め、尻軽女3人へのマイナス感情も相まって、教会を敵視したタイミングで……


 停戦の申し入れを行うのがベストなんだけど、ソレを拒んだ時の対処法も用意しておくべきだ。



 32〜33階層時点で、こちらの停戦要求に応えるなら良し。


 そうでないなら、徹底的に潰したうえで殺すか、音を上げさせて奴隷同然の待遇で停戦合意させる必要がある。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
[一言] いつも楽しく読ませていただいております。 ところで、マサルとの初期の戦いの結果として、「<夜の砂漠フロア>と<サボテンフロア>が、20階層くらい連続しているエリア」を生み出してやる!」とい…
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