１７９話 魔王界2年目のメグミです
＜＜＜＜＜パパーン！！＞＞＞＞＞
サーシャの色仕掛けに陥落した僕は、結局また10時間コースで”夜の営み”にはげみ……翌朝、オートマタ達にクラッカーを鳴らされた。
「ぅ〜ん、痛た……腰が…………痛ぃ。あぅ…………」
「あはは、メグミ君リアクション大きすぎだよ〜。ほら、お水飲んで元気出して！ “紅の泉”で汲んだ、精力増強作用のあるお水だから♪」
「サーシャありがとう。ゴク……ゴク……。うん、なんだか生き返った気分！」
「ふふっ。おはようのチューは？」
「はい。…………Chu！」
「うん、よく出来ました！ ご馳走さまです♪」
ベッドルームの内装も、サーシャが上級カタログから選んだ「寝具セット」に置き換えたから、そういう行為をしても疲れにくいはずなんだけど……
今のところ、（僕には）効果が見られないんだよなぁ〜。
もしかしたら、アイテムをくれる邪神がサーシャの美しさに惚れてしまい、僕に嫉妬しているのかもしれない。
「じゃあ、私は＜未設定のダンジョン＞を改造するから一旦帰るね〜。”お昼ごはん”はコッチで食べるから！」
「了解！ 僕も昼まで、"改造の続き"と"掲示板チェック"しておくよ」
さて……昼からまた「食われる可能性」もあるし、午前のうちに”今日のノルマ”を片付けちゃいますかね。
朝食のあとサーシャと別れた僕は、急ぎでやらなくちゃいけない仕事を終わらせてから、魔王界の動向を確認するために掲示板をチェック。
クルス・アリスに続き、ハイドンの名前まで「保有ポイントランキング」から消えた事で、掲示板は僕らの話題でもちきりだ！
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6528 名前：ツインズ（55期）
メグミって奴さぁ、どうやって＜若狩龍＞の三人を殺したと思う？
元最下位が成り上がれたんだから、俺らも真似できるんじゃない？
6529 名前：マーモ（71期）
そう思うなら真似してみろって！
だいたいお前、50期代のくせに俺より下位じゃん。
メグミ君の真似する前に、くすぶっている順位上げる方が先じゃね？
6530 名前：ツインズ（55期）
うるせぇな、このクソ餓鬼！
ルーキー狩る前にぶち殺すぞ！！
6531 名前：マーモ（71期）
やれるもんなら、やってみろ……Mr.250位＾＾
メグミ君に逆らったら、底辺さまようどころかランキングから名前消えるぞww
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「ふむ、相変わらず”閲覧数の多い掲示板”は治安悪いな。どうでもいい事でマウント取ったり、名前すら知らない”僕の友達”が現れたり……くだらない」
でも、こういう「低俗な言い争いしているザコ」は攻めてこないから、監視リストに入れずに済むし楽でいいや。
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541 名前：ユアン（79期）
メグミ先輩、質問があるんですけどいいですか？
542 名前：メグミ（78期）
もちろん。
遠慮なくどうぞ＾＾
543 名前：ユアン（79期）
ありがとうございます！
実はダンジョンの所在地を探るミッションで、先輩方に嗅ぎ回られている気配があって……どうしたらいいですかね？
544 名前：メグミ（78期）
う〜ん。
迎撃したら「ここに居る」ってバレちゃうから、大人しくダンジョンの階層を増やすべきだと思う。
モンスターの強さは先輩の方が有利だから、「ダンジョンの防御力」や「ユアン君の特性」を活かして防衛するといいよ。
545 名前：ユアン（79期）
なるほど。
ありがとうございます！
ちょっと怖いけど、死にたくないんで頑張ります！！
546 名前：メグミ（78期）
うん。ファイト！
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真に警戒すべきは、僕が作った「ルーキー必見・ダンジョン育成マニュアル」スレで質問してくる、ユアン君みたいな子。
もし「メグミを踏み台にしよう」と考えていたら、厄介だからね。
それに……こういう子が伸びる可能性は高いし、場合によっては同盟に誘う可能性もあるから、書きこみだけでなく人間時代の経歴も徹底的に調べるよ。
「腹黒いけどいい子」は歓迎だが、「したたかで、いざってとき裏切る奴」を同盟に加えると、サーシャが傷つけられる可能性もあるのだ。
「あっ、モンティート先輩からメッセージがきた！ ギフトのランク上がった？ もし"僕にとって便利そうな品物"があれば、買いたいから教えて……か」
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〜”新米狩り”討伐おめでとう！！〜
メグミ君久しぶり。1期のモンティートです！
ハイドンたち全員殺ったんだね、おめでとう！！！！
害虫駆除のお祝いと……「あんなのでも一応上位の魔王だから、ギフトのランク上がったんじゃないかなぁ〜」と思い連絡しました。
もし便利そうな品物があれば買いたいので、次の定期取引で教えてくださいm(_ _)m
あと、忠告なんだけど……君が今チャットしている”ユアン君”、魔王になる前「色々と黒い噂のある中級貴族」だったから気をつけてね。
一応、彼のプロフィールと「噂一覧」を送ります！
まだ”裏取り”できてないから、信用度はDランクってところかな＾＾
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「なるほど。兄3人が立て続けに死んで、ルールベル皇国子爵の跡取りになった少年……ね」
プロフィールからして臭うけど、どんな事でも100％はないし、僕も”裏取り”の練習してみようかな。
読んでくださり、ありがとうございます！
この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)
モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます！！
作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)
