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123話 ブチ切れたハイドン




 掲示板への書き込みを終えた僕が、新米モンスター達とコミュニケーションを取っていると……地上の砂漠で、ハイドンが烈火のごとく怒り出した。


 おそらく配下経由で、「自分の個人情報が暴露された」ことを知ったのだろう。



『誰が一日15回男じゃ!! 生理現象を暴露するなど絶対に許せん! それに儂は、他者より少し髪質が柔らかいだけ。断じてハゲてなどおらんわ!!』


 他にも(ギフト含め)色々暴露したのだが……やはり男というべきか。


 ハイドン配下しかいない砂漠の真ん中で、「慰める回数」と「ハゲ」を必至に否定し、地団駄踏んで怒っているよ。



「どちらも、紛れもなく真実なのに……歳とって意固地になっちゃったのかなぁ。納得してもらえるよう、販売中のブツをプレゼントしてあげよっと♪」


「ふふっ、メグミ君って結構ゲスいよね。でもそこが可愛い! ちょい悪で痺れる〜♪」



 サーシャが爆笑しながら宝箱を用意してくれたので、彼が愛用している育毛剤と、自腹購入したプレゼントをたっぷり詰めこみ贈ってやった。


 インパクトの強い「カツラ画像」を選ぶのは大変だったし、ハイドンに真実を認めさせるため、諸々含めて30万ロル使ったのだ!


 どうせ人望なさすぎて、「誰からもプレゼントを貰えないタイプ」だろうから……後輩の心がこもった”贈り物”、喜んでくれよ!






「あっ。本能のまま頭を搔きむしり過ぎて、高級カツラがズレちゃった! おぉっ! 1ロルの得にもならないのに、カツラを地面へ叩きつけるとは」


 こりゃあ……ランキングミッション関係なく、僕を惨殺死体にするまで居座るな。



 どれほど上辺を取り繕ったところで、ハイドンは<三馬鹿>と同種のクズだし……プライドも人一倍高い。


 後輩魔王にコケにされ、恥ずかしいデータを握られている状況で、「争うだけ時間のムダだから引く」なんてありえないのだ!



「よしよし。さっそく”新米狩り”仲間へ連絡をとった。これならランキング優先で、ナステックのコアを破壊……という展開にはならないだろう」


 ついでに、”新米狩り”仲間のクルスとアリスも巻き込んで、20階層まで来てくれたら言うことなしなんだけどな〜。






 そんな事を考えつつ、腹を”唐揚げ”で満たしたモンスター達と戯れていると……管理モニターに、封筒のようなイラストが表示された。


「ん? これって……確か先輩魔王が掲示板で話題にしていた、ミッションで優勝するような上位陣だけが持つ<有料メッセージ機能>……だよなぁ?」



 僕には縁遠い機能なので詳しいことは知らないけど、同盟外の魔王にも1通100万ロルでメッセージを送れるという……


 有り難いのか不愉快なのか分からないレベルの、(ボッタクリ料金がかかる)特権だったような。



「メッセージの差出人は……おぉっ! さっき掲示板で絡んでくれた、総合1位のモンティート先輩!」


「どれどれ。へぇ〜、”イタズラ好きの先輩からアドバイス”かぁ! メグミ君、私も読みたい! お手紙開けて♪」


「うん。ちょっと待ってね」



 おそらくスレッド内では言いにくい話を、メッセージで送ってくれたのだろう。


 縁もゆかりもない後輩相手に、100万ロルも使わせてしまい申し訳なく思うけど、返金システムなんて無いのでありがたく読ませてもらいます。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜イタズラ好きの先輩からアドバイス〜



メグミ君はじめまして。僕は1期魔王のモンティートだよ!


掲示板での報復に笑わせてもらったので、お礼に一つ「”新米狩り”の連中が嫌がるイタズラ」を教えます。


下品極まりないやり方なので、掲示板に「モンティート先輩に教えてもらった〜」と書き込むのはやめてください。


あとサーシャちゃんへ共有するときも、うまく濁してくれると嬉しいな!



1:風属性モンスターのドッペルゲンガーをサーシャちゃんに買ってもらう

2:ドッペルゲンガーに”新米狩り”の姿を真似させる

3:上層階で全裸疾走させたり、エッチな映像を撮影して流す



応用範囲が広いうえ、人間の侵入者にも使えるムフフなイタズラだから、ぜひ試してみてね!


ハイドンはコンプレックスの塊だから、「ハゲ」と「粗チン」をネタにすると怒ると思う。



*追伸*

アイツと組んでいる“新米狩り”も出張ってくるかもしれないので、事前に顔写真とプロフィールを送ります。

添付のギフトボックスからダウンロードしてください。

メグミ君とサーシャちゃんは僕らと同類っぽいから、生き残りに期待しているよ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 なるほど、超下品なアドバイスだけど……これはありがたい!


「サーシャ、ドッペルゲンガーを3体購入してくれる? さっそく”アッハ〜ン♪”な商品を作ろう」



「了解! ついでにロミオット達の”そっくりさん”も用意して、一部の人が好みそうなBL動画も撮影しちゃおうよ♪」


「それアリかも! 先輩の言うとおり、表では書けない内容だけど……魔王の尊厳を破壊するのに、これ以上ないほど適したイタズラだ!」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  モンティート先輩は今は味方だけど、信頼し過ぎるのは 危険な気がしますね。  まあメグミ君ならその心配はないでしょうけど。 [一言]  ハイドンがシングルタービンをフル回転させていた…
[一言] ノクターン時空やミッドナイト時空に送られないよう気をつけて、頑張って下さい!
[良い点] 素晴らしいアイデアをくれて、素敵な先輩ですねw サーシャさんはグロもムゴイのも、下品などなど免役あるから問題無いですねw 先輩魔王さんとも、友好的で良かったです!
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