表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/973

115話 せまい個室へ誘う方法




 ロミオット配下のモンスターを引き抜き、奴をステータスの糧とするため……僕は<手形フロア>でヒスっている”アホ男”に、モニターの照準を合わせた。


 奴は火魔法特化のステータスを持っているので、乾きを武器としている<恵のダンジョン>にとっては、あしらい易い敵であり……



 ぶっちゃけ、「ホムビッツ&ナステック」の配下が頑張らなければ、ここまでたどり着けなかったレベルだ。


 “相性”と”魔王の頭”が悪いだけで、配下のモンスターに責任はないけどね。



ロミオット(17)

種族:魔人族(魔王)

職業:ダンジョンマスター

HP:6825/6825

MP:6512/6512

スキル:火魔法B・水魔法F・風魔法F・土魔法F・回復魔法F・物理耐性D・アイテムボックスF

ギフト:火魔法の才D

その他:称号 (暴君・転落王子)



 ホムビッツを倒したときの変化から考えて……ロミオットを殺した暁には、火魔法のスキルランクが上がり、<火魔法の才>ギフトもゲットできるはず。


 愚かな魔王の補佐で鍛えられ、ロミオット配下のモンスターも賢くなっているから油断は禁物だけど、報酬のために頑張るぞ!






「え〜っと……。奴が今いるのはF-5地点だから、その近くにある安全なトラップは……」


「メグミ君、コレとかいいんじゃない? 近いし」


「あっ、ホントだ! ありがとうサーシャ、コレにしよう!」



 配下モンスターの所有権とステータスを貰うためにも……ロミオットに途中で死なれると困るから、丁寧に隔離しなければならない。


 そのため、F-5地点の近くにある安全性の高いエレベータートラップで、26階層へ移動させる事にしたよ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜エレベータートラップ〜



勇者が元いた世界に実在する、「エレベーター」という機械の仕組みを利用したトラップ。


個室の中に対象者だけを隔離し、外との繋がりを絶ったうえで任意の階層へ運ぶ。



運搬すること自体には殺傷性がなく、出口も密室じゃない所に繋いでいるため、「ダンジョン運営ルール」を遵守したトラップとなっている。


だが……出口の前で待ち伏せしていたSランクモンスターが、到着と同時にターゲットを囲みリンチできるのだから、怖い仕組みと言えるだろう。



大勢の前で使用するとトラップの仕組みがバレて、次から「せまい個室」を警戒されてしまうため、デメリットが無いわけじゃないけど……


使うタイミングに気を配ればいいだけなので、「欠陥」という程の問題ではない。



ダンジョンの運営ルールを破らぬよう、「任意で個室に入らせる」過程さえクリアできれば、ターゲットを傷つけることなく運搬できる便利なトラップだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 エレベーターへの誘導は、ホムビッツを狩ったときと同じやり方で、マボロ虫に任せてもいいけど……


 ロミオット配下のSランクモンスターが、「ホムビッツ様とその配下の気配がない!」と怪しんでいるため、他のやり方で誘うほうが確実だろう。


 女性であるサーシャもいるから、ちょっと申し訳ない気もするんだけど……直接的に攻めようかな?



「執事君。ロミオットの腸に寄生しているタマクイ虫に、強烈な腹痛を催させる。”坊ちゃん育ち”の奴は必ずトイレへ駆け込むから、そこを狙ってくれ!」


「かしこまりました」



タマクイ虫

ランク:D

維持費:50ポイント/日

詳細:体長10mに達することもある寄生虫。戦闘能力は低いが、宿主の腸に寄生し栄養を吸い尽くすため注意が必要。まれに宿主の体内で暴れて、重度の腹痛を誘発することがある。



 <恵のダンジョン>では、汚物回収のため各階層にトイレを設置しており……その半分以上が、任意に作動できるエレベータートラップとなっている。


 ロミオットの近くにあるトイレもまさにソレで、「便座に座って用を足している間」に隔離用の扉が閉まり、無抵抗なまま移動させる仕組みだよ。






「<恵のダンジョン>にあるトイレって利用料が法外に高いから、無意識のうちに”搾取目的”と思い込んじゃうんだよね。実態は、ヤバイ罠なんだけど……」


「あはは。便所紙1枚用意するのにも経費がかかるからね。ここは砂漠の真ん中だし、採算が取れるよう運営するのは当たり前だよ」



 サーシャはケラケラ笑っているが……「個室利用料:銅貨1枚・便所紙:3枚あたり銅貨10枚」を徴収しているだけだ。


 嫌ならトイレを使わなければいいだけだし、利用者は「任意で個室に入り課金している」んだから問題ない。



「あっ、ロミオットが腹を抱えてトイレダッシュした!」


 水が流れるわけじゃないし、人目さえ気にしなければ外でひねり出すのと大差ないんだけど、「生活レベルを落としたくない坊ちゃん」は沢山いるんだよね。



 タマクイ虫は大きくなると、身体の一部が便とともに排泄されることもあるため、”坊ちゃん”には衝撃的かもしれないけど……黄泉への旅路だ。


 “異様な感覚”に気を取られているうちに、便所ごとエレベータートラップで地獄へ落ちてくれ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ