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106話 地獄の包囲網、完成




 <未設定のダンジョン>へ送り込んだ2000体のゴーレムを、サーシャの配下1500体とともに、監視網の外にある業務口から地上へ送り出す。


 そして、サポート役のモンスターにも出撃準備を始めさせた。



〜メグミの勢力〜

サンドゴーレム(Dランク):1500体

ストーンゴーレム(Dランク):250体

アイアンゴーレム(Cランク):200体

ミスリルゴーレム(Bランク):50体

オートマタ(Aランク):3体

オリハルコンゴーレム(Sランク):3体


〜サーシャの勢力〜

モスキート(Hランク):10万匹

サンドゴーレム(Dランク):200体

ストーンゴーレム(Dランク):1000体

アイアンゴーレム(Cランク):200体

ミスリルゴーレム(Bランク):100体

オートマタ(Aランク):3体

フェザードラゴン(Sランク):1体



 普段は維持コストがバカにならないので、ダンジョンへ配置する個体数を減らしているんだけど……


 今回は<聖者の祈り>対策で、敵の接近を確認した直後に大量購入したため、戦力には余裕がある。


 頭数なら討伐軍の方が多いが、「ギフト持ちの人間」や「魔法師」の大半はダンジョンの中にいるから、地上の連中を殲滅するだけならコレで充分だろう。



「サーシャ様・メグミ様、報告します。C・D・E地点からの出撃、完了しました! 今のところ、敵が気付いた様子はありません」


「執事君ありがとう。気付かれそうなら遠回りしてもいいから、バレないように討伐軍全体を包囲して! もし見られた場合は”口封じ”するように」


「かしこまりました」






 現場指揮をとるオートマタの指示を受け、時間をかけてジワジワと包囲網を完成させるゴーレム達。


 サーシャにも、”ダンジョンにいる全ての配下と意思疎通できる機能”をプレゼントしておいたので、遠隔からの指示出しもバッチリだよ!




 大金を使うことに慣れていない彼女は、最初こそ「勿体なくない?」と怯えていたけど、僕のダンジョンで実演したら賛同してくれるようになった。


 おかげで彼女の配下を経由して、ウチのゴーレム達もスムーズに動けるし……ベッド行きの口実にされ、絞り取られた甲斐があったってもんだ。



「ふむ。予行演習のときも思ったけど、森の中を移動しているゴーレムって目立たないよね〜。ここに関しては、メグミ君のダンジョンより有利かも」


「そうだね。僕のダンジョンは砂漠にあるから、見晴らしが良すぎて”モスキートの包囲網”が精々だった。高さ2mを超す障害物があるのは強いと思う」



 金属系のゴーレムはキラキラしていて目立つけど……個体数が少ないので、迷彩服を着せて移動させれば問題なし!


 数の多いサンドゴーレム・ストーンゴーレムは、匍匐前進で進ませると自然と同化して目立たないから、一気に何十体も動かさないかぎりバレないよ。






「サーシャ様。全てのゴーレムが、予定どおりの配置につきました。お命じ頂ければ、いつでも攻撃に移れます」


「了解。じゃあ、次はF地点へフェザードラゴンを送るね! 執事君、手筈通りによろしく」


「かしこまりました」



 作戦の軸となる<ゴーレム包囲網>が完成したので、次は「街からの援軍」を防ぐために、ボス部屋を守るフェザードラゴンを街道へ配置。


 洞窟の中に隠してある、大型モンスター用の業務口から外へ出し……野生のSランクモンスターに見せかけて、ダンジョンと街をつなぐ道をふさいだ。



 ちなみに……<未設定のダンジョン>0階層は、周囲の環境に合わせているものの、ウチと似た造りになっているため……


 風車小屋の周りを2km程離れて囲むように、10カ所の業務口が存在するよ。



 それぞれの業務口は巧妙に偽装されているから、<斥候スキル>持ちに探らせないかぎり見つけるのは困難だけど……


 出入口を風車小屋だけだと決めつけ、周囲の確認を怠った討伐軍のミスは大きいと思う。


 敵が自ら墓穴を掘るぶんには歓迎だから、アドバイスする機会なんて一生こないだろうけどね。






「サーシャ様。フェザードラゴンによる街道封鎖、完了しました。通りすがりの商隊には気付かれましたが、討伐軍の監視網には引っかかっていないかと」


「そっか、執事君ありがとう♪ じゃあ、モスキートの送り出しもお願いね」


「勿論でございます。全て私にお任せください」



 包囲網をしき始めてから約半日……大型・中型のモンスターは全員定位置につき、攻撃を仕掛けられる態勢となった。


 あとは業務口から10万匹のモスキートを出撃させ、「プ〜ン♪」という音と痒みで、人間の集中力を削ぐ環境を整えたら準備完了だ!



「モスキートの移動もおおよそ終わったね。メグミ君、攻撃の合図を出してもいい?」


「うん。殲滅戦を始めるぞ!」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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