第八の巻 来客
第一次四国大戦が終わり、一時的に坂本家には平和な時が流れていた。
ちなみに大戦後にランキングが発表されたのでは...
1位 北條羅漢 (宮城)1850p
2位 南條羅漢 (愛媛)1485p
...
18位 羽田庄助 (高知)1102p
19位 長野湯波 (愛媛)1082p
...
27位 坂本龍太 (高知)988p
...となった。庄助は湯波を抜かすこととなった。
そのことを知った庄助は、
「本多殿!ついにあの湯波を抜かしましたよ!」
「おーおめでとー、なのになんで俺は...俺は...」
軍を指揮する立場である忠春はこのランキング(自分の実力で倒した武将の強さなどの総合ポイント)には関わることはないのだ。
「龍太様ー!私にも戦わせて下さいよー!」
忠春が言ったが、
「本多殿には頭脳があるじゃないですかー...
...庄助は脳筋だから(ボソッ)」
「龍太様、聞こえてますからね」
庄助が龍太に冷たい視線を向けて言った。
「じゃあ庄助さんは頭がいいという事でよろしいですかな?」
「えっ...いや、そういうわけでは...」
「ほーう、本多殿!ちょっと授業してやってくれないか?この18位になって調子に乗っているやつをどうにかしてほしいんだ。
...まぁ、数学とか戦術とかに使えると思うしね」
「はい!分かりました!」
「えっ!ちょ、待ってくれ...ぇ~」
忠春はいつの間にかやーいお茶を持って飲んでいたが、そんな事を気にしていたらキリがないので、庄助の勉強会を引き受けてくれたことに感謝をし、庄助と共に忠春の家へと向かって行った。
そんな時だった...
「龍太様!来客です!」
海星(久しぶりの登場ですね)が報告してきた。
「龍太様!軽く僕をディスるのをやめていただけませんか?」
「...」
...で、来客だったな、と言うと龍太は外に出て客を城に招き入れた。
その来客は優雅で気品に満ちた女性であった。
「あなたが『元』3県の大名の毛利輝家なんですか?」
「はい!っていうか軽くディスるのはやめていただけたいのんですが...あー『元』って言ったやつです『元』って」
ちょっと前にも誰かに言われたような気がするが、誰だったか思い出せないので(嘘)ので、初めてだったという事だろう。
そんな事より...
「毛利って...あの毛利元就の子孫的な?」
「はい!私でちょうど20代目です!」
あの毛利の後継ぎであったとは...それも女性で...
「で、あなたが俺たちに何の用かな?」
「そうです、そうです!私たち毛利家を滅ぼしたあの南條...なんたらって言うやつをやっつけ、この毛利家があの南條にリベンジするために坂本家に仕官しに参った次第でございます!」
龍太は少し考えて、
「うーん、今我が坂本家は安定しているんだよねー、だから今は...」
「佐々部、ちょっと来い!」
「...はーい」
少しのんびりとした様子で、その他はいたって普通な少女が眠そうに現れた。
「...え~私は...毛利家に仕えていました、...佐々部裕子...と言います」
そこで龍太は気づいた...とんでもないことに...。
「佐々部さん...あなたってまさか...」
「はい、そのまさかだと思います」
と輝家が言うとあの紙を出した。
「龍太様もご存じだと思いますが、夕日新聞社が出版している武将ランキングです...まぁ私たち毛利家が消滅してしまって今回のランキングには対象外で前回のですが...」
えっ、あのランキングは東京にある夕日新聞社が出してるのか!と言って、そのランキングを再び見ているとやっぱりこう書いてあった。
...
3位 佐々部裕子 (広島)1247p
南條羅漢とあのときの3p差じゃないか!(参の巻参照)
こんな強いやつを仕官させないわけないじゃないか!
...と言うことで毛利輝家と佐々部裕子、その他毛利に仕えていた者が、高知国に入国する手続きを受けた。
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一方勉強チーム(笑)は、
「なんだ?この『エス、アイ、エヌ』とか『シー、オー、エス』とか、謎過ぎて初耳学認○だわ」
「え?これ、sin、cosでしょう。このくらい高校生の始めの方で習いませんでしたっけ?」
「そんな戦国時代が始まる前の事を言うなよ、だから忠春さんはランキングに入れな...」
「あ?」
「すいません、なんでもありません。」
忠春が少しキレてしまったので、庄助はこれからランキングについて話す事はなくな...らなかったが、注意はするように気をつけるようにした。
「じゃあ、続けるぞ。cos60°=½であり辺ABが5cmだから、BCは...」
「...Zzz」
「って寝るな~!!」
庄助が日本の標準の頭になるにはまだ、年月がかかりそうだ。
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入国手続きは終わり、毛利残党は坂本家に仕官することになった。
そこで、
「次回の...第二次四国対戦と呼ぶようになると思うのですが、私に作戦を考えさせてくれませんか?」
輝家が希望した。
「私は佐々部と違って、戦場で活躍できる可能性は0に等しいです。そこで私の唯一の取り柄である頭を使ってちょっと考えてみたいのです」
確かに第二次四国対戦は輝家に任せるべきなのかもしれない。
しかし本当にいいのか?
...結局この場では判断が出来ず、
「...少し考えさせてくれ」
と言う曖昧な返答をして終わってしまった。
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次の日、
「で?これは何?」
「いや、別に採用していただかなくてもよろしいのですが...」
「...うん。まぁ昨日の俺の返答が悪かったことだし、見るだけ見せてくれ」
「了解しました!」
あの希望にちゃんとした答えはまだ出していなかったのだが、見るだけということで、見始めた。
「......」
一定時間が過ぎた...
「なるほど!確かにこれなら行けるような気がする!」
龍太は確信した。こいつに任せれば羅漢を倒すことが可能かもしれない!
「輝家!是非ともこの作戦を使わせてくれ!」
「分かりました。でもこれは完成ではありません!本番は何があるか分かりません...私は予言者ではないので...」
予言者?と思ったがまぁとてもよい作戦が出来たようなのでよかったとしよう。
これで揃った。統率の本多忠春、武力の羽田庄助·佐々部裕子、そして頭脳の毛利輝家。
完璧な布陣が出来た。羅漢、かかってこい!
今年も今日で終わりですね、博愛です。
本当に冬は雨·雪が降らないですよね(太平洋側)たまには降ってほしいものです。
次回は毛利家の過去についての話にしたいと思っています(予定は変更される可能性があります)
来年もよろしくお願いいたします!