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何日も食べてない

作者: geinguns

レッチリのアンダーザブリッジが流行ってた頃




若かった。





バンドもバッキバキにやってた。

今の3倍ぐらい動けてた。






Y君がずっと練習に来なかったことがある。





当時は携帯もない時代である。




彼の一人暮らしの家に電話しても留守電ばかり。

どっかで白骨化でもしてるんじゃないかと心配していた。




しばらくしてY君から電話があったと母親からいわれ

俺はあわてて電話した。





Y君の声は明らかに衰弱していた。





わけを聞くと金がなくもう何日も飯を食べてないらしい。





いてもたってもいられなくなった俺は

ちょっと待ってろといって電話を切り





自分でおにぎりを2つ作りアルミホイルにつつんだ。






まってろよ〜死ぬなよ〜






親はあきれ顔で俺を見ていた覚えがある。





とにかくY君の家に着いた俺は

自分の作ったおにぎりを渡した。




Y君はこの味は一生忘れん!とか言いながら食べていた。



そのあとずっといろんなことを彼と話していた。





音楽の事、女の事、夢、未来、、、、、、、、いろいろと





将来に漠然とした不安を抱えて

悶々としていた時期だった。彼もそうだったと思う。




酒を飲んでも女の子と遊んでもそれは晴れなかった。




まだ人生について何も分からなかった。今もわからないが、、、




ただ友達は大切だなとこの出来事で知った気がする。

食べれるくらいの金は

手元に残しておきましょう

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― 新着の感想 ―
[一言] いいね。あなたの文にはどこか引き込まれるものを感じます。 短い文の中にも深い意味があるようでとても感銘を受けました。書き方としてはありきたりではあるもののそこが第三者からみると素晴らしいもの…
[一言] まさに感動巨編。人生の戒めをしっかり受け取りました。食べれるぐらいのお金は残しておきます。
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