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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

要らない人

作者: 白月 安芸

ちょっと、同じようなことを繰り返すようなところが多かったので読みにくいカモです…。その辺りご了承下さいませ。

 ――さっさと死ねばいい。

 そう思った。

 あいつは何もかも私より劣っていた。

 50m走は毎回10秒台。私はいつも8秒台。

 テストは全教科20点以下。私はすべて80点以上だ。

 顔は幼い感じ。私は大人びている。

 身長は低め。私は高め。

 すべて私が勝っている。なのに、なのに、なのに…

 みんなはあいつを可愛いという。可愛いのは顔だけじゃないか。

 何でだ?何でなんだ?何が良い?何で良い?あいつなんか...私のほうが美しい。それなのに。

 私はそいつが嫌いだ。大嫌いだ。何もできないくせに、えらそう。生意気。わがまま。黙ってほしい、つーか黙れ。ウザイ。

 私はみんなも嫌いだ。あいつなんかを可愛いといい、私に対して無感心だ。ぜんぜん話しかけてこない。

 あいつのところには人がたくさんいるのに、私は独りぼっちだ。でも、あいつとは友達ということになっているから、あいつは私のところにやってくる。何も知らない顔で楽しそうに話しかけてくる。当たり障りのない笑顔で対応しつつも心の中では罵詈雑言を浴びせる。

 むかつく。いらつく。金属バットで殴り飛ばしたくなる。もう、相手をするのは疲れた。

 あいつなんて。

 死んでほしい。死んじゃえばいい。死んでしまえばいい。死ねばいい。











 ―私なんて―











 あいつに会いたくないなら。あいつにかかわりたくないなら。あいつを見たくないなら。あいつが存在してほしくないなら。あいつに居てほしく無いなら。

 私が居なくなっても誰も悲しんでくれない。あいつが居なくなったら、みんな悲しんで涙を流す。思い出を懐かしむ。私は記憶の中にも残らないだろう。全ての人から『私』という存在を忘れられる。

 一人なら。独りなら。孤独なら。哀れなら。

 さっさと消えてしまえば良い。

 みんなに必要とされていないなら。要らないなら。居なくて良いなら。存在しなくて良いなら。消えてほしいと願うなら。

 私が…私なんかが消えてしまえばいいんだ。

 こんな…醜い私なんて……

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