~第三話~
今回はサオリのことともうひとつの影について書きました。
それをもうひとつの影が見送った。
ヒビキ「オーーーーイ、どう・・し・・た」
ヒビキは愕然とした。なにしろ、目の前で大きなパンダ?がサオリを抱きかかえているのだから。
ヒビキ「えっ?パンダにしてはでかすぎる」
パンダ?「なんだお前?」
ヒビキは勇気を振り絞っていった。
ヒビキ「サオリを返せ」
パンダ?「ふーん、この娘サオリというのか」
そのとき意識が朦朧としているサオリが目を開けた。
サオリ「ヒ・・・ビ・・・・・キ」
サオリはまた目を閉じた。
ヒビキ「サオリを返せ!」
パンダ?「威勢がいいな、小僧。名をなんと申す」
ヒビキ「うっせえ、パンダに褒められたってうれしくねぇ。それにお前に名乗る名なんかねぇ!」
パンダ?「パッ・・パッ・・パンダだってーーーーー!!!!わしにはちゃんと名前がある」
血相を変えて怒り狂うように言った。
パンダ?「わしはパラレルピラミッドNo.30クルセリオスじゃーーーーー!!!!!!」
ヒビキ「えっ、クルセロリだかクルクルオスだかなんだかしらねぇが、サオリは返してもらうぜ!」
クルセリオス「いいだろう、受けてたとう」
そのとき影が動いた。
?「待ってーーーーーー、パラレルフォースのお兄ちゃん」
息を切らして出てきたのは、両腕にブレード、頭に角、おまけに尻尾までついている小さな恐竜らしいやつだった。
ヒビキ「誰だお前」
?「僕は、サイウス。お兄ちゃんは?」
ヒビキ「俺は、ヒビキ。そういえば何で俺達を止めに入った」
サイウス「困ったときはお互い様。それに、お兄ちゃんを見てるとなんだか懐かしいんだ」
ヒビキ「ありがとな。それとあいつ誰だかわかるか?」
サイウス「えっ、あっあいつは俺の仲間をさらったやつだ」
ヒビキ「なんてひどいことを。俺がこらしめてやる」
サイウス「だめだよ、あいつ僕の兄ちゃんたちも連れていっちゃったんだ。僕の兄ちゃん村で一番強かったのに・・・」
ヒビキ「あきらめんな、あきらめたらそこで終わりだ。俺が手伝ってやる」
サイウス「本当?」
ヒビキ「あぁ、もちろんさ。お前も言ったろ、困ったときはお互い様だってな」
サイウス「ありがとう。それじゃ、いくよ!」
そのとき、サイウスに大いなる力が宿った。
次回、サイウスVSクルセリオス果たしてどちらが勝つのか・・・