表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一章・俺=桃太郎 神様=小学生

そこの、何でも受け入れてくれそうなキミ!

なんか心が広そうなアナタ!!


ちょっと(かなり)変わったお話読んでいきませんか?


え?読みたくない??








おはこんにばんは。鬼谷昇太(キダニショウタ)です。ちなみにおはこんにばんは、は俺が今考えた朝昼晩全部で使える素敵挨拶(おはよう・こんにちは・こんばんはの略)だ。


そして、俺は誰にむかって話しかけているのか未だに謎だ。





***



1



私立高校一年。金髪・ピアス。周りからは不良と呼ばれる部類の人間の俺。


家には母親が愛人(アメリカ人)を連れ込んでいるので、とりあえず学校には通っている。

授業は椅子に座って、呪文を聞いているみたいでイヤなのでたいてい屋上で過ごす。

それから昼休みになったら、たまにカラス共が俺様の昼飯狙ってくるので、カラス共と戦いながらマンガ片手に昼飯を食う。(結構器用だと思う)


それが俺の日常。

まぁ、普通ではないな。うん。


そして今日もいつも通り屋上で時間を潰していると、ポツッとつめたいものが鼻についた。



「ん?雨か」



ポツポツと少しずつ降っていた雨は、やがてシャワーのように降り出してきた。




「しょーがねぇな・・・ゲーセンでも行くか」



そう呟くと、急いで校舎の中に戻り、傘たての傘を一本パクり、学校から出た。



異常事態発生15分前。





2



「ふぁー・・・っと・・・暇だなオイ」



何か面白いことはないか、っと思ったときなにやら騒がしい声が耳に入った。



「うぉーー!なんじゃコレ!?じじぃーに真っ二つに斬られたのに生きてるよ!?すげーな桃太郎!!」



どうやら本屋で立ち読みをしている小学生の声のようだ。


つーか、本屋で桃太郎立ち読みって・・・普通雑誌とかだろう。



「しかもなんで桃太郎?ダセェーだろ」



うっかり本音をこぼした俺。



すると桃太郎を読んでいた小学生がコッチへ近づいてきた。(人間か疑いたくなる速さで)


しかも精一杯背伸びをして俺に怒鳴りつけてきた。




「貴様!桃太郎をバカにするのか!?」



「いや・・・別に」



情けないが小学生の迫力にまけて、少し声が小さくなる。




「言っただろう!!桃太郎はダサくないぞ!!」



おまけに周囲の通行人や本屋にいる人の視線がすべて俺に向けられる。


なんで!!?



「いや・・・分かったから」


早くこの状況から抜け出したい俺はそう返事するしかなかった。

コレでこの小学生も納得するかと思いきや・・・




「いーや!わかってない!貴様は分かってないぞ!!」



「いや、は?つーかいい加減にしろよ」



流石にキレかけていた俺に更なる悲劇が起こることになる。



「カミサマに逆らうきか?いいだろう・・・貴様に。桃太郎の素晴らしさ+苦労をあじあわせてやる!!」




「はい!?な、何言って・・・」


神様!?カミサマ!?かみさま!?髪様!?

何を言っているんだこの小学生は!


「フハハハハ!死ねぃ!」




混乱している俺に小学生が神様らしからぬ台詞をはいた。


すると何故か俺の周りの地面はブッラックホールのように真っ黒になり、驚くことに俺の体はだんだん地面に吸い込まれていた。



「何何々!?どうした!?液状化!?」


さらに混乱する俺!それをあざ笑うかのように神様はこういった。



「十分に俺様を楽しませろよ。ニンゲン!フハハハハ!」



こうして俺のこの世界で最後に見たのは、小学生の超ウザイ顔という最悪の結果となり、誰にも別れを告げることもなく地面に吸い込まれてきえた・・・・。















あ、死んでねぇよ!!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ