自転車置き場のあの子(200文字小説)
駅前の自転車置き場。
いつも僕の隣に自転車を置いていく彼女。
まだ一度も話しをしたことがない。
だけど僕の心は彼女のことで一杯だ。
学校で彼女を見かけた。
隣のクラスに入った。
それ以来、僕はずっと彼女を見ていた。
ある日、街で声をかけられた。
彼女だ。
「私のこと好き?」
突然のことで僕は驚いた。
「私もアナタのこと気になっていたの。 だから妹に付きまとうのはやめて」
「妹?」
「アナタがいつも見ているのは双子の妹なのよ」
久しぶり(でもないか)の双子シリーズでした。