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ソラノつぶやき ~Five Colors~  作者: 空野 翔


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8/8

山と風が合わさるとき

はじめて嵐になる


ひとつひとつは

ただの山で

ただの風だった


でも出会って重なって

気がついたら嵐になっていた


風を集めてどこへ行くのかと

誰かが聞いた


行き先より

一緒に行くことが大事なのだと

嵐は答えなかったけれど

そういうことだと思った


重ねた手と手がほどけても

その温度だけは残る


嵐は壊すためじゃない

空気を動かすために

景色を変えるために

新しい朝を連れてくるために


通り過ぎたあとの空は

いつもどこか澄んでいる


また会えるとか 会えないとか

そういうことより

あの嵐が

確かにあったということが

ずっと ここに残っている


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