前へ目次 次へ PR 5/8 紫 紫は混じり合って生まれた 赤の熱と青の静けさが せめぎ合った場所に ひっそりと どちらでもない でも どちらでもある どちらかに決めなくていい 両方を持ったままそこにいる 夕暮れが紫になるのは 昼でも夜でもない あの短い時間だけ 夕暮れが美しいのは そのほんの少しの時間だけ 曖昧なのではなくて ふたつをちゃんと知っている 紫がいると場に深みが出る 主張しているわけじゃないのに なぜかそうなる 存在感は大きさじゃない 深さだ そう教えてくれる色だ