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(戦争編) 「開戦の合図・2」

   (戦争編)「開戦の合図・2」

 学校襲撃当日。龍一は、ゆっくりと立ち上がりバルンとアヤナを手に取り、家を出た。

 「龍一さんよぉー、戻ったのはいいがぁ、この戦い終わったらどうすんだぁ?」

 「そうよね。それが問題よね」

 「この戦いが終わったら、本格的に親父を殺りに行く。」

 「…そっか、龍一が言うのなら私たちは従うまでよ。」

 「ありがとう。」





こつこつと龍一は学校に向かって歩いていく。今頃姉達は学校前の広場で待っているのだろうか。

この戦いが始まれば、今までのような平凡な日常には戻れない。

やっと手に入った日常。大切な日常。それを自らの手で壊してまで成し遂げなければならないことが龍一にはあった。





 しばらく考え事をしながら歩くと、学校についた。

 「みんな、出てこい。」

 「龍一、来たのね」

 「姉さん、さっそく始めよう…」

 「全員!龍一の指示に従ってちょうだい!」





龍一は重たい校門を開け、ゆっくりと中に入って行った。

 学校はまだ授業をやっている時間帯で、教室にしか人はいないだろう。

今日龍一は、体調不良で欠席ということになっている。





 「さて、ここからは慎重に行くぞ。」

龍一はバルンを構え、慎重に隠れて合図をしながら職員室へと進む。

途中、さぼっている生徒を見かけ、焦ったが難なく職員室のある北館へと進むことができた。だが…

 「ん…? なんだあれ…」

 「どう見ても不審者だろう。よし、警察と職員に通報だ。応援も呼ぼう。」

その会話が龍一達には聞こえていなかった。

そして、気付いた時には…

 「お前ら、そこで何をやっている!」

大勢の生徒に囲まれてしまっていた。

 「…っち…見つかったか」

 「秋沢…?」

 「あれ…りゅう?」

 「先輩じゃないっすかぁー」

 「…生徒は、殺すなよ…気絶程度に…やれ」





龍一がそういったとたん、DOTSのメンバー達は一斉に生徒にかかって行った。

 「美菜、蘭、鴨井、羅衣。俺は…俺は三田に居たDOTSという反政府組織の…リーダーだ。今日は、この学校を…ぶっ潰しに来た!」




 「ぶっ潰しに…?」

 「そう、この学校はあってはならない。あのいかれた糞親父が、戦争目的で建てたこの学校は…あってはならないんだ。」




龍一は戦う味方をよそに、みんなに語りかける。

 「確かに、先輩の言うことは一理あるっすねー。徴兵されたかないっすし」

 「だねー」

 「手を貸すよ、何をすればいい?」

 「…なら、俺について職員室まで行ってくれ。」

 「どうするの?」





龍一は少し間を置くと

「生徒全員避難させるように命じ、この学校を跡形もなく爆破する…」

「ド派手にな!」

「そいつぁ面白そうですねー。では、私共も力添えしましょう。そうでしょう?鴨井」

「そっすね~。ていうか、久しぶりに喋ったっすね~」

「じゃ、みんないいな?」

―――うん!―――





龍一達は生徒の相手をDOTSにさせている間に素早く、かつ慎重に職員室へと向かう。皆一様に武器を構え、走っては隠れ、走っては隠れを繰り返し、あっという間に職員室の前に来ていた。

 龍一は職員室のドアノブを握り、がちゃりという音を立て、職員室に入り

 「教員に告ぐ! 今からこの学校を爆破する! こっちはなるべく人を殺したくない。だから生徒を非難させてくれ!」 




 「龍…くん?」

 「すいません、先生。」

 「………わかったですの。生徒を避難させればいいんですのね?」

 「ありがとうございます…」





担任の先生は、走って行った。

残された教員と、落ち着いてコーヒーを飲んでいる校長が一斉にこちらを見ている。

 「…では、この学校を爆破してどうするんだぁ? 返答次第では、牢屋にぶち込まれるぞぉ? てぇめぇらぁ」




 「爆破して…この国に軍国主義をやめさせる! うちの狂った親父の始末をつける!」

 「そぅかぁ、お前はぁぁ現首脳の息子だったなぁぁ」

 「あぁ、そうだ。あの変人逝かれ野郎の息子だよ」

 「なぁらばぁ、親父さんの作ったこの学校を大切にすべきではないとは思わんかぁ?」

 「思わない。」

 「そうかぁ…ならば問答無用。学校を潰すならぁまずこの俺を殺してみせろぉ」





校長が武器を取った。これは未だに誰も見たことがないものだった。

長い柄つきの大剣、無駄な装飾がなくただ赤いだけの剣だ。

 龍一達も武器を構え、職員は部屋から出てこちらを見ている。職員室は広いが、職員のデスク等がいろいろあって戦いにくい。ただ唯一、銃使いにとっては最高の戦場だった。




 「よし、みんないいな?」

 「おっけい、任せといて!」




みんな散り散りになり、龍一はそそくさとどこかに隠れ、美菜は先陣を切って突っ込む。

羅衣は美菜の後ろに、鴨井は意味不明な動きでうりょちょろしている。そして蘭はみんなの後ろ。一番後ろで構えている。



 美菜が刀を横薙ぎに振るう。

校長は素早くそれを大剣で受け止め、弾く。

そして弾かれた後ろにいる羅衣は素早く鎖鎌を投げ、腕を蒔きつけようとし、それと同時に天井から鴨井が槍を下に出し降りてくる。

そして龍一はひたすらに大剣を撃ち続けている。




羅衣の鎖鎌は素早く手ではじかれ、鴨井の槍は頬をかすめるだけだった。そして、今度は校長が大剣を構える。その間も龍一は大剣を撃ち続ける。

校長がまず美菜に向かって大剣を振るう。

美菜は後ろに素早く跳躍して避け、そして跳躍した途端にナイフが校長に飛んでくる。

校長は大剣で払おうとしたが龍一がナイフにちょっと銃弾をかすめる程度に当て、軌道を変えたおかげで校長の腹部に刺さった。





それを抜いて大剣を構え体をひねる。その時、龍一が大剣に炎の弾を当て、瞬時に氷の弾で撃つ。すると、序序に大剣が曲がり…校長が回転切りをするころには、圧し折れていた。

 「これでもう終わりですね。校長」

 「まぁだだぁ…まだ素手があるぅ」

 「素手と武器じゃぁ、勝負は見えてます。」




龍一は起き上がって校長を…撃った。

 ――バン――と鳴り響く銃声、それと共に逃げ出す教員。生徒も脱出を終え、DOTSのメンバーも学校から出て行った。

 「さてと、仕上げだ。」

龍一は校長のそばに十字架と爆弾を置き

 「みんな! 逃げるぞ!」

学校を後にした。




 そして、校門を出て広場に出たあたりで爆弾は爆発。見事に学校だけが粉砕され、死人は、校長のみ。

 「…ふぅ、終わったぁ…」

 「終わったね…これから、どうするの…?」

 「龍一! 警察が…!」

 「なっ…!」



姉が告げた時には周りは警察で囲まれていた。

あの騒ぎの中、通報した人がいたのだろうか。それとも警察がパトロールでもしていたのか。

そんなことを考えている余裕はなく…

人を殺してしまった事実から、逃げることもできず…

先に逃がしていたらしいDOTSのメンバー以外。言えば旅行部と、彩香は…捕まった。




うん。戦いシーンが短いのと

展開が忙しすぎるのは、自覚しております。



次からは、獄中編みたいなw

無論、おとなしくつかまります。

次からが大変なんですよね~

書くのも、読むのも


次からはぁー

(ていうか、前からだけど)



場所がころころと変わります


―――獄中にて―――


とか



―――渋谷 某マンションにて―――



とか



―――総理官邸にて―――


とか



いっぱいでてきますです


あと、今ブログのほうなんかサーバーに問題あって


いけないそうなんで


こっちの活動報告か、


小説感想記入欄に書いてくださいな♪


評価も受け付け中です



あの、コインみたいなやつねw

では!



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