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3章「旅行部」

3章「旅行部」

さぁここで少し社会のお勉強だ。もっとも俺は社会が苦手だけれど。まぁそんなことはどうでもよくて…少しこの世界のことをお勉強しよう。まずこの世界は西暦二千三百六十年

世界は十カ国しかない。日本、イタリア、ドイツ、フランス、中国、ロシア、アメリカ、カナダ、コンゴ、リビア。この国々は不可侵条約を結んでいて、侵略や戦争はできない。




一見平和そうな世界だ。だけれどここ東京には今俺が通っているような物騒な学校もある。

なんでも教科に戦闘知識等の科目。戦闘の実習があるそうだ。俺はそっちのほうが得意で、教科としては好きだけどもともと闘うのは好きではない。まぁ、どの世界にも陰と陽があるのだけれど…とまぁこんなところかな。詳しい歴史はそのうちわかるだろう。




  「起立、気を付け、礼」

 ―ありがとうございました―

授業は終わったようだ。え?短いって?



いいじゃないか別に。俺達の授業は一時間が20分と短い。たとえば数学は難しい方程式などはほとんどやらない。生活に最低限必要なことしかここでは教えないのだ。だから20分程度でいい。だから少し解説している間に授業が一通り終わってしまったということだ。

 「龍、またボーっとしてたやろ?」

 「もう、ちゃんとうけなきゃだめって言ったじゃないですかぁ~」

 「あ、ごめんごめん。いやぁ~ちゃんと受けろってのが無理な話なんだよなー」




二人に怒られてしまった。まぁこれもいつものことである。そろそろ部活の時間だな。

 「じゃぁ御二人さん部活行きますか」

 「うん。行こうっ」

 「って、ごまかしてもだめですよ~?」



俺は走って部室に向かった。蘭は少し呆れている。俺は部活以外学校にはあまり来たくない。だけど部活は好きだ。え、何部かって?

 ―旅行部―



そう、旅行をする部活。でもただ旅行をするというだけではない、文化交流が目的なのだ。

まぁほとんど御遊びの部活になっているけど

顧問には学校さぼってもいいから部活だけは来いよと言われている。

 「ちわぁーす」

 「先輩じゃないすかぁ~遅いですねぇーぃ」

 「鴨井、お前その喋り方やめろ」



俺は鴨井の頭をこつんとたたいた。

あとから続いて美菜と蘭が入ってくる。どうやら俺達が最後らしい。ほかの部員(他は二人しかいないが)は全員集合していた。



 「羅衣と二人で退屈してたところなんすよぉ~美菜さんにー蘭さん、こんにちはー」

 「こんにちはーあんたの喋り方ってなんか誰かに似てるんよねー」



美菜は靴を履き替えながら何かを考えている。

おれは席に座り、蘭も席にすわった。

 「美菜、早く座れよ。今日はあさっての旅行計画だよ」

 「あぁ、はいはい。今座るよ。てかさ羅衣、ちょっとはしゃべったら?」

 「あーそうですねーなんかーめんどくさかったんで」

 「喋ることがめんどくさかったらぁ~うちの部活やってけませんよぉ~」



そう半おしゃべり部のうちの部はおしゃべり好きな人ではないとやっていけないような部活だ。

 「じゃぁあさっての旅行についての計画を立てるぞ。行き先はこの前決めた通り兵庫県の三田市。目的はあくまでもそこの状況、文化を学習するため」



 「どうせ部長がいつも脱線させるんだけどねぇ~ぃん」

鴨井は一々話に水を差してくる。

部長とは俺のこと。柄に合わないかもしれないが、一応部長なのだ。

顧問が学校こないやつのほうがやることなくて忙しくならないからお前が部長でいいだろうと言ったのだ。




 「鴨井、少しだまってようかぁー」

 「で、他決めることあるんでしょ?部長」



美菜が話を戻してくれる。なんともありがたい。

 「そう、日にちと時間はこの前決めた通りだけど、持ち物と集合場所等がまだ決まっていない。」

 「はいっ!武具は持ち物にいれるん?」

 「んー入れようかどうか迷い中。」

 「おぃー入れてくれよぉっ龍一さんよぉ~」




バルンが話し入ってきた。バルンは家に置いてかれると次の日うるさい。退屈するのがいやらしい。

 「んーバルンがうるさくなったら困るから武具も持ち込み可とするか。」

 「よし。これで向こうでも稽古ができるね水月」

 「はい。そうですね。」

美菜の武具も喋る。

というか、武具はみんな喋る。




もちろん羅衣の武具も蘭の武具も鴨井の武具も全部だ。

 「美菜さんの稽古はデぇ~ンジャラスでぇースパぁーキングなぁー感じですよねぇ~ん」

 「鴨井、あんたよかったら稽古に付き合う?」

 「ちょっ、美菜さんそれは勘弁願いたいですねぇー」

 「じゃぁその喋り方やめなさい」




鴨井はいつも美菜にこうして殴られる。やたらと鴨井は美菜に構うのだ。そして俺にも。

というかこの部員全員に。

普通にしていたらかっこいいのだけれど…

 「はい、じゃぁ武具の持ち込みは可として他になんかない?持っていきたいもの」

 「ぶっちょぉ~。バナナはおやつに入りますかぁ~」

 「小学生か。お前は。はい、他ぁーっ!蘭とか羅衣とかはなんかない?」




おれは鴨井にはなるべく突っ込まず、でも少しは突っ込んであげないとかわいそうなので少し突っ込んでから蘭と羅衣に話を振った。

 「私はぁ~んー…」

 「あ!本持っていきたい!」

 「本かぁ。それくらいならおーけいだな」




俺はその本の種類は聞かないでおくことにした。聞くと例の説を肯定してしまう。

 「羅衣は?」

 「んー…ミュージックプレイヤーとか」

 「ミュージックプレイやーかぁ…小さいやつなら可とする。」

小さいミュージックプレイヤー。携帯音楽機器だな。

 「他にない?ないならこれで持ち物の話は終わりだけど」

―ない―



みんな一斉にそういう。いつも持ち物の話は盛り上がってなかなか進まないのに今回はスムーズに進んだ。(約一名がふざけなければもっと進んだのだけれど)

 「じゃぁ次は集合場所の話だけど、西口駅前でいいか?」

 「西口言うたらぁ~渋谷ぁ~ですかぁー?」

 「そうだよ。てかここ渋谷だし、普通そうだろ」

 「鴨井はばかだね」




羅衣が静かに突っ込む。突っ込むというよりはけなしに近い。

 「はい!渋谷駅西口前でいい?」

俺は無理やり話しを進める。




半ば強引にしないとこの部活で物を決めるにはかなりの時間がかかる。

 ―ええですよ―

話しあい終了。かかった時間はザッと1時間半。短い。いつも3時間くらいはかかるのだけれど。

「じゃぁ話しあい終了だなぁ~どうする?まだ時間あるけど」

「そういえば顧問きとらんよね」

「そぃでっすねぇ~ん」



確かに顧問は来ていない。何をしているのだろうか。決まったことを渡さないといけないのに。

 「鴨井、ちょっとよんでこい」

 「えぇ~なんでぼくがぁー」

 「後輩やろ?ほら、いってき。あとでバナナあげるから」

 「え!?ほんとですかぁ~?やったぁ~!いってきまぁ~す~!」

 「猿か犬だなあれは」

 「だね」



教室中に響く笑い声。あたりは夕日が明るく照らしている。窓から見える太陽がなんだか眩しい。

 「三田市かぁ~どんなところなんだろうな」

 「さぁーねぇー行ってみんとわからんわ」

 「龍君はどんなところだと思いますかぁ?」



俺は少し考えた。願わくば平和な所であってほしい。今まで行ったところはひどく荒んでいたりした場所のほうが多かった。

もちろん平和な所もあったのだけれど

 「住民全員がもれなく幸せに…」

 「無理やね。」

 「理想持ちすぎですね」

 「お前らそこまで言わんくてもいいだろ」



美菜と羅衣にかなり否定された。確かに無理だ。今の時代…あ、いつの時代でもか。全員が平和に暮らしている町なぞあるわけがない

あったら是非訪れてみたいものだ。

 「先生連れてきましたよぉ~っと」

 「はい、おつかれーバナナあげる」

 「やったぁ~っ!」



鴨井はバナナが投げられた方向に向かって走る。先生はそれに呆れつつ席にすわる。

 「で。決まったことは?」

 「あ、これです。今日は1時間半という短い時間で決まりましたよ新記録ですね」

 「んな記録いらないわ」



顧問の先生は担任の先生とは正反対の女性だ。

すらりと背はたかくてどこか落ち着いている。だけれどおもしろいというギャップももっているのだ。そもそも普通の先生がこの部の顧問などできるわけがないから当たり前というべきなのだが…

 「ふむ。いいんじゃないか?わたしはあまり干渉しないので、楽しんでこい」

 「えぇっ!?先生はこないんですか!?」

 「わたしは忙しいのでな。」



そういうと顧問の先生は教室から去って行った。鴨井はバナナを食べている。みんな唖然。

そんな中平然とバナナをただ食べているあいつは勇者だ。

 「あぁー…というわけで、顧問は来ないそうだ」

 「えぇ~先生のおもろい話聞ける思って楽しみにしとったのにぃー」

そう。毎回顧問の先生は俺達におもしろい話を聞かせてくれる。あぁ、ただたまに残酷な話があるけれど…




それを楽しみにしている部員も少なくはない。というかほぼ全員だ。

 「ふぇ?顧問の先生こないんですかぁ~ん?」

 「やっと食べ終わったのかよ。そうだよー残念でしたね鴨井」

 「ほんとですよ~僕は先生の話を聞くために生まれてきたんすからぁ~」

 「それはさておきー向こうで驚きの連続だと思うがぁー平常心でいろよーみんな」

俺は鴨井をあしらう。一々かまっていたらきりがないからな。




 「それどういうこと?」

 「まぁ、そのうちわかるさ」

美菜をはじめとするみんなは何なにがなんだかわからない様子だ。バルンとアヤナは無論どういう意味か知っている。




 「はいじゃぁ本日はこれで解散!あさっては渋谷駅西口前に忘れず来いよ~忘れないと思うけど」

この日の部活は終了。俺は美菜と蘭と一緒に帰った。鴨井と羅衣は逆方向なのでうるさいやつとは今日はお別れ。まぁもう一人、いや一つうるさいのはいるのだけれどそれは気にしないということにしておこう。




 「ただいま。…て誰もいないのだけれど」

俺はそうつぶやき家に入った。久しぶり似学校に行ったので疲れた。だからもう寝ることにした。お腹もすいていないからご飯を食べる必要はない。最近はネットの世界にも足を踏み入れてないのでなにもパソコンをつけることもないし。

 「おやすみなさい。」



そうつぶやいてすぐ俺は深い眠りについた。





はいよー

今は4をかいてますよ


旅行部ww

そんなのあったらいいのにww

この部活の雰囲気は


僕の行ってる部活に似てるんですよね


てか僕の行ってる部活を参考にしました

あの部活も変な部活です

この旅行部と同じくらいに



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