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神様WEB!山のふもとの一軒家に住む俺と、俺のネットショップに棲む神様の冒険と日常  作者: かざみはら まなか


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65/80

65.暗い夜道も、背中を狙われていても、俺には、山の怪SPが憑いている。

俺は、電車の中で景色を見ている。

スマホは、充電中。


座れる程度の混み具合の電車の中で、座って、手足を休めている。


仮眠しようかな。


昨日は、全然休めなかった。

今日も緊張の連続。


少しでも、体を休めたい。


駅についてからは、山の中を歩き回ることになる。


俺に何か起きる前に、山のが教えてくれる。


神様と山の怪に、電車の中での警戒は任せた。


よし、寝る!


冷たい風が吹いた、と思ったら、次の次の駅が最寄り駅。


神様も山の怪も静かだった。


何もなかった?

それとも、俺が仮眠している間に終わっている?


車窓から見る外の景色は、暗くなってきている。


乗客が少ないので、座席で、足首回しをしたり、関節をほぐしたり。


駅から我が家へは、距離がある。


追手を山の怪のフィールドに引き込むためには、暗がりの中での山登りが待ち構えている。


山の怪は、山が見えて、ウキウキそわそわするかと思っていたけど。


しーん、と落ち着いている。


影バリエーションが尽きた?


これから一仕事だから、休憩中?


駅に着いた。


改札を出て。


山の怪が、俺の影を引っ張る。

山の怪の引っ張る方向へ足が進む。


山のふもとの我が家方面には、片道一車線に足りないくらいの幅の道路がはしっている。


国道か県道か知らないけれど、砂利道ではない。

アスファルトで舗装されている。


配達の車も、この道を使うって聞いている。


山のふもとの我が家以外にも通じている道だから、車が通るのは、珍しくないと思う。


でも、俺の後ろについて走る車は、初めて。


すぐ後ろってわけじゃなく、最初は、二十メートルほどひらいていた距離は、二メートルくらいに縮まってきている。


山の怪は、まだ何もしていない。


神様も静かにしている。


俺も黙っているので、聞こえるのは、後ろの車の音だけ。


車が停車した。


俺は前を向いて進む。


間隔が広いけれど、街灯があるから、道と周りが見える。


山のふもとの我が家のあたりの道は、我が家の明かりが漏れないと、暗くて周りが見えないと思う。


暗くなると、外に出ないから、俺の想像。


停車した車から、誰か降りてくる?と耳を澄ます。


ドアの開閉音も、人が動く音も聞こえない。


停車しただけ?


駅の近くで、車を待機させていたなら、山のふもとの我が家のことも調べて知っている?


俺の父さん母さんは、俺の暮らしぶりに関心を持つことはなかった。


二人は、きっと今も知らない。


俺を狙っている人の方が、父さん母さんよりも、俺に詳しい。


好きになってほしい人に、関心を持ってもらいたかった。


俺の命を狙ってくる人に、関心を持たれても、嬉しくない。


静かにしていた山の怪が、俺の足を掴むようにして、スライドさせた。


停車していた車が、急発進して、俺がスライドする前にいた場所に突っ込んでいる。


ハンドル操作をあやまった?


車は、一旦バックしていった。


山の怪が、俺の足を街灯の方へと引っ張る。


急発進した車が突っ込んできた。


街灯の方へと。


山の怪は、俺の足をスルスルと滑らせて、車を避けて、進行方向に俺の体を向かせた。


車は、街灯には突っ込まずに、またバックしていく。


急発進して、急停車して、バック。


二回繰り返されたら、俺も気づいた。


俺に車を当てにきている。


俺が動けなくなったら、車に運んで連れていく予定?


山の怪が、優秀過ぎる。


俺、山の怪に足を向けて寝れなくなりそう。


車から降りてもらわないと、山の怪の本領が発揮できない。


俺をひこうとしている車を運転している人は、ドライブテクニックがあるんだと思う。


車が破損する前に停車して、切り返しなしにバックしている。


車で人をひくプロを、車からおろすには、どうしよう?


我が家への道を知っているなら、我が家の場所も知っているはず。


戸締まりはしたけれど、家が心配になってきた。


ワンルームみたいに、我が家を荒らされたら、嫌だ。


早く、我が家に帰りたい。


車に乗っている人を降ろすアイディアが浮かばないまま、歩き続けていると、街灯が途絶えて、車の明かりだけになった。


ガードレールについている反射板は、車の明かりがないと、明るくならない。


後ろを走る車のヘッドライトが、ふっと消えた。


夜道に明かりがなくなる。


暗くても見える工夫をしている?


暗視スコープみたいな。


暗闇ですたすた歩くことは、俺には難しい。


俺の行き先は、山の怪に委ねることにした。


俺には、山の怪SPが憑いている。


俺の目が、暗闇に慣れる前に、後ろの車が勝負に出そう。

楽しんでいただけましたら、ブックマークや下の☆で応援してくださると嬉しいです。


山の中の決戦、始まりました。

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