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神様WEB!山のふもとの一軒家に住む俺と、俺のネットショップに棲む神様の冒険と日常  作者: かざみはら まなか


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62/80

62.人の流れに乗るには、人の行き来が少ない。通り過ぎていった人が二人、引き返してきて、上りエスカレーターに乗っている俺の真後ろにいる。

進行方向に、駅が見えてきた。


人の流れに乗ると言っても。


俺がいる場所は、東京の大きな駅の交差点みたいに、人の流れが交通のメカニズムを作る程じゃない。


東京のとある駅は、就職活動で行って、びっくりした。


打ちのめされて、元気がないときじゃなく、やる気に満ちているときにこそ歩きたい場所だと思う。


俺は、駅までの道のりを見て、困った。


神様の指示するように、人の流れに乗れる?


俺が今いる場所は、駅を生活圏にしている人が生活するのに、ちょうどいいくらいの混まなさ。


混んでいないんだ。


人の流れというのは、確かにある。


でも。


その流れに従わないと歩くのが困難だったり、何人もの人の邪魔になる、という状況にはならない。


流れに逆走している人がいたら、逆走している人を咎めず、逆走している人に当たりそうな人が、避ける。


横断歩道を渡るとき、駅に向かう人と、駅から出る人が半分ずつ使っている。


ゆるやかな人の流れに乗るにしても、前から向かってくる人を避けないで歩くためには。


前の人との距離を開けすぎないようにして進むのが理想だけど。


俺の周辺は、横断歩道の手前から、既に、人がバラけている。


人の流れに乗れるほど、人がいない場合、どうする?


神様に相談すると、声が丸聞こえになる距離に、何人も人がいる。


神様に相談しないで、自分で考えないと。


人口密度が低い。


人と人の間の間隔が、あいている。


俺が人と人の間に入っても、俺の前後の人が左右にずれてしまえば、前後がガラ空きになる。


結論。

人の流れに乗るのは無理。


人の中に、埋没できないなら、突出する?


俺は、交通量と信号の変わる順番、信号の長さをなんとなく把握した。


まっすぐに駅に向かうと、信号にひっかかる。


信号に引っかかったときに囲まれるのは、避けたい。


俺が足を踏んだ三人組が、後ろから追いついてきたら。


さっき、三人組に追いかける気がなかったから、今、俺は、駅が見える場所まで、たどり着けている。


二回目の邂逅でも、おなじことが可能?


二回目は、捕まえにくる、と思う。


三人組が情報を集めて、伝えるだけで十分だったのは、追手が先に罠を仕掛てある場所だったから。


駅から先の、俺の行き先に確証が持てないなら。


追手は、駅に着くまでに、俺を捕まえることを望んでいると思う。


よし。


駅に最短距離に進むんじゃなく、右に渡って、直進して、左に渡って、と迂回しながら、歩く。


走って、突っ切ろうとすると、人が多くて、赤信号に引っかかる。


俺は、立ち止まらないように横断歩道を渡り続ける。


多分、そうだ、と見た目で分かる人を見つけた。


三人組や、追い込み役と似た雰囲気の人が、いる。


近づいてくる。


あれ?

通り過ぎて行った?


俺の影が後ろに伸びている。


志春しはる。一度通り過ぎて、引き返してきた者が、二人、志春しはるの後ろについてきておる。」

と神様。


二人?


俺、一人しか、見えていなかった。


二人とも、ただの尾行?


それとも、ここから、動き出す?


駅の改札に入ってしまえば、一息つけるはず。


駅の改札に入るまでの距離で、追手に動きがあるとすれば。


追手が動くなら、どこ?


エレベーターは、密室になるから、乗らない。


階段は、行き来する人の数が、よめないから、今日は使わない。


前からぶつかられた場合、階段だと、踏みとどまれなければ、落ちる。


後ろから引っ張られて、引っ張った相手が、体をひけば、誰に引っ張られたかも分からずに、落ちる。


移動は、エスカレーターにしよう。


あとは、コンコース。


人の流れが決まるほど、人口密度が高くない。


人がいなくはない程度の密集具合で、混んでいる、とは言えないけれど、事件を起こすには、人目が無視できないと俺は思う。


俺は、涼しい顔で、エスカレーターへと進む。


志春しはる、すぐ後ろにいる。

二人とも、間にいた者を追い越しておる。」

と神様。


俺のすぐ後ろにいるなら、エスカレーターをおりた瞬間が勝負。


エスカレーターのすぐ後ろなら、手を伸ばせば届いてしまう。


エスカレーターの手すりに添えている手に、力が入ってしまう。


エスカレーターが上がりきる前に、空いている場所を確認したい。


でも、俺のすぐ後ろに追手がいるなら、タイムラグは期待できない。


どうしよう。

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次話は、明日投稿します。

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