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神様WEB!山のふもとの一軒家に住む俺と、俺のネットショップに棲む神様の冒険と日常  作者: かざみはら まなか


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39/80

39.父さんの奥さんが、何を考えているのか、分からない。母さんのことも俺のことも気に食わないのに、急に俺への態度が軟化したのは、なぜ?

俺は、父さんの奥さんと俺の会話を聞いている父さんに、父さんの仕事は手伝わない、というのが、勢いで言っているわけじゃなく、本気だと分かってもらいたい。


俺は、報酬が支払われるような仕事をしているんだ。


「父さん。

俺は、神様と仕事をしている。

俺は、絶対に、父さんの仕事を手伝わない。

父さんの仕事に手伝いが必要なら、父さんと父さんの奥さんがしたらいい。」


「お父さんが好きな、甘えん坊の志春しはるくん。

いいの?そんなことを言って?」

と父さんの奥さんが、からかってくる。


「俺の好きだった父さんは、俺に暴力をふるわなかった。」


「ありきたりね。」

と父さんの奥さんは、つまらなそう。


父さんは、俺の顔をじっと見ている。


「錯乱は一時的なものだったか。

会話が成立するような受け答えをする頭があれば、仕事はできる。

志春しはるには、引き続き、家で仕事をさせる。」

と父さん。


父さん、俺の言葉は聞こえているよね?


俺の意思は伝わっているよね?


俺の意思は、父さんにとって、ノイズと大差ない?


俺の意思があらわれている言葉には、父さんの考えを左右する力がない?


「父さん、俺は、父さんの仕事の手伝いをしない。


俺は、もう神様と仕事しているんだって。

神様が俺を待っているんだ。」


父さんの奥さんは、俺を見るときの嫌そうな表情を取り繕おうともしない。


「こんなことを言っている人を家に置きたくないんだけど?

二言目には、神様、神様って。」

と父さんの奥さん。


志春しはるの頭の中はまともだ。言っていることがおかしいのは、志春しはるが賢くないせいだな。」

と、父さんが、俺の解説をしている。


父さんの中で、俺の紹介文句は、賢くない、が定番のフレーズになっている。


父さんの奥さんは、父さんの解説を聞いても、納得できず、不満を隠さない。


「素面で、真面目に言っているから、家の中に置いておきたくないの。


冗談が通じないくらいの堅物がハマると、矯正がきかないわよ?


家の中に、安心できない存在がいたら、心配で寝れないじゃない。


家から出して、どこかへやってよ。


仕事をさせるなら、家にいさせなくてもいいでしょ?


同じ家にいるなんて、身の危険を感じるレベルよ。」

と父さんの奥さん。


「問題を起こしたら、家から出す。」

と父さん。


「一回でも、問題を起こしたらよね?オマケはしないわよ。」

と、父さんに念押しする、父さんの奥さん。


「安全にまさるものはない。」

と父さん。


「なら、いいわよ。そのときは、お願いね。」

と、お父さんの奥さんは、ご機嫌になった。


父さんは、俺が仕事に使えるか、使えないか、の判定をするために、お父さんの奥さんと俺に会話させていた?


真冬の見知らぬ土地で、真夜中に出歩いたら、我が家に着く前に、体調を崩す。


俺は、山のふもとの我が家に帰るんだ。

何が何でも、元気でいないと、家にたどり着かない。


俺は、父さんと父さんの奥さんに、食べ物、飲み物、風呂、トイレ、着替え、暖かい部屋を要求した。


父さんは、俺の要求を聞くなり、

『仕事をしないのに、一人前に要求してくるとは』

と腕を振り上げた。


俺は、びくっとして、思わず、目をつぶった。


父さんの腕は、振り下ろされる前に、止まった。


「いいじゃない。志春しはるくんの望みは、叶えてあげるわ。

志春しはるくんのお母さんと違って、お姉さんは、理不尽なことはしないのよ?

明日から、働かせるんでしょ?」

と父さんの奥さんが、父さんを止めた。


母さんのことも、俺のことも、父さんの奥さんは、嫌っているように見えたんだけど。


助かるけれど。

父さんの奥さんは、なんで、急に態度を変えた?


「明日から、働きなさい。」

と父さんが、言って、俺の要求は、受け入れられた。


でも。

スマホは、返してもらえなかった。


神様、俺、今晩を乗り越えたら、明日、またチャレンジする。


俺は、入浴で温まったために増した痛みを紛らわそうと、心の中で、神様に話しかけていた。


体力を温存して、我が家に帰るために、寝ないと。


神様、神様、また明日。

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