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神様WEB!山のふもとの一軒家に住む俺と、俺のネットショップに棲む神様の冒険と日常  作者: かざみはら まなか


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27.扉の向こうには、誰がいる?

朝ご飯用に買ってきたおにぎりとペットボトルで朝食をとる。


歯ブラシも、コップも家に置いてあるのは、怖くて使えないから、歯ブラシは新しいのを、コップは紙コップを買ってきた。


自分の家なのに、空き巣のせいで、全く落ち着けない。


スマホには、モバイルバッテリー。


神様が棲んでいる〈神棚〉のホームページを閉じて寝るのは、不安だったから、ホームページにアクセスしたまま寝たんだ。


「夜は、何もなかった。」

と神様が教えてくれて、ほっとする。


「ありがとう。神様が見てくれているから、安心して眠れた。神様セキュリティは偉大。」


「セキュリティ?志春しはるの警備か。

志春しはるの怖いものを一緒に見てやる。」

と神様。


「ありがとう。神様と話をするだけで、寝たり食べたりする余裕が生まれる。」


俺は、昨日買ってきた毛布と布団の中にいる。


ゴミは、袋にまとめた。


持ち出そうと考えていたものが、軒並み、空き巣にやられていたから、持って帰るものがない。


空き巣が、どう過ごしていたか分からないから、家の中に残っているものには、触りたくないし、山のふもとの家に持ち込みたくない。


空き巣が着ていたかもしれない服も、使っていたかもしれない食器も、家に残されている何もかもが、気持ち悪い。


勿体ないけど、全部捨てることにした。


俺の部屋なのに、全く寛げない。


俺が安心できるのは、昨日買ってきた布団の中だけ。


トイレ以外では、布団から出たくない。


家を空けたくない。


買い物に行って帰ってくる間に、空き巣に鍵を壊されていたり、窓を割られていたりしたら、と考えてしまう。


食べ物と飲み物が尽きる前には、買い物に行って、可燃と不燃のゴミ袋も買ってこないと。


空き巣が、入り浸っていた形跡さえなければ、リサイクルショップに売ったりするのに。


空き巣が、どんな目的で、部屋に残したものを使用していたか分からない。


捨てるしかない。


はあ。


捨てるものが多いから、ゴミ袋を追加で買いにいかないといけないけれど、家の外に出たくない。


寒いから出たくない気持ちもあるけれど、これからの作業を考えると憂鬱になる。


俺が、布団でゴロゴロしていると。


足音が聞こえてきた。


空き巣?


無関係な隣人?


配達?


俺は、布団から、そっと抜け出し、インターホンのカメラの前に立つ。


無関係な他人であればいい。


通り過ぎてくれれば。


俺の願いも虚しく、足音は、俺の部屋の前で止まった。


玄関ドアを挟んだ向こうに、誰かがいる。


俺は、スマホを片手に、インターホンにうつる人物を確認した。


知らない人だ。


年齢も見た目も、俺と同じ大学生くらい。


俺と同じ大学かは分からないけれど、大学にいてもおかしくない。


犯罪に無縁そうな、普通の人に見える。


この男が、空き巣?


人は見かけによらない?


俺は、スマホのカメラを動画に切り替える。


これからの行動を撮影してやるんだ。


俺は、インターホンのカメラにうつる男の次の行動を待った。


男は、鍵を取り出して、鍵穴に差し込み、鍵が合わないと慌てたり、罵ったりしなかった。


ピンポーン。

と電子音が響く。


俺は、予想していなかった男の行動に、混乱した。


男は、インターホンを鳴らしたのだ。


鍵で開け閉めして、出入りしていた空き巣が、インターホンを鳴らす?


ひょっとしたら、客を擬態しているのかもしれない。


俺は、息を潜めて、男の次の行動を待った。


男は、訝しげに、部屋の壁と窓を見て、再び、インターホンを鳴らした。


ピンポーンと、電子音が響く。


男は、空き巣じゃなく、本当の客?


でも、俺の知り合いじゃない。


間違って、うちに来ている?


俺は、混乱したまま、インターホンのカメラにうつる男の顔を撮影することにした。


そのまま、インターホンの通話ボタンを押す。


俺は、唾を飲み込んでから、声を出した。

「はい。」

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