22.神様、ネットショップ〈神棚〉で店番しない?
今日からは、ネットショップのホームページをあけていれば、神様と話ができるんだ。
「神様が、俺のネットショップに棲んでいるということは、理解した。
俺の目には、前の神様よりも、キャラクターっぽくなって見えるんだ。
ネットショップに棲んでいるから、神様の姿が変化した?
それとも。
ネットの中には、アバターという俺の固定概念のせい?
神様は、俺以外にも見えるようになった?
神様の声は、俺以外にも聞こえる?」
聞きたいことだらけ。
「家に合うように、姿形は今のものに変化した。不自然ではなかろう?」
と自慢げな神様。
「ぴったりだよ、神様。
時代に合わせて、自分をアップデートしていくなんて。
俺、神様を見習わないと。
俺の店の売り上げを伸ばしたいんだ。」
売り上げ、一、は嬉しいけど、現状に満足はしない。
「売り上げか。志春の家ではなく、店か?」
と神様。
「神様が棲んでいるのは、俺が作った、俺のイラストを商品として売る俺の店〈神棚〉。
ネットショップといって、インターネット上の店で、俺が一人で、全部やっている。
店の形態を考えたり、商品のイラストを描いたり、売り上げを管理したり。
神様と海で別れてから、俺の店を作ったんだけど、さっきまでずっと、売り上げゼロが続いていたんだ。
今日は、売り上げ、一になって、神様とも会えた。
今日は、大吉。」
「合点がいった。」
と神様。
「店を維持するために、売り上げが必要なんだけど、打つ手がなくて、困っていたんだ。
神様、これからは、店の相談にも、のってくれない?」
「良かろう。」
と神様。
「ありがとう。」
「家の中を覗くものがいるとは気づいていた。商品を見ていたのか。」
と神様。
「神様が棲んでいるのは、店のホームページだから、ホームページを見にきた人には、丸見えになるのかなあ。
神様って、他の人に見えている?」
「姿形は、家に合わせているから、志春以外にも、姿が見える。
言葉を交わすことは難しいが。」
と神様。
声は聞こえないけれど、姿は見えているんだ。
和風のアバターとして、神様は、インパクトがある。
「神様って、いつ、俺の店に来た?」
「常世の手続きが終わってからだな。
手続きが終わってから、人の世に戻って、志春が作った家を見つけたから、住まいとした。」
と神様。
「ひょっとしたら、なんだけど。」
「言ってみるがよい。小童は、なんでも、口に出す。」
と神様。
俺は、俺自身のことを、口と頭が直結していて、考えたことが全部、口から出ていくタイプじゃない、と思っていたけれど、違ったのかもしれない。
「神様を見て、売り上げが、一になったのかな?」
「驚いた顔をして、凝視した後、目で追いかけてから、家に働きかけてきた者がいた。
覗き込んでいた者の中の一人だ。
家は、その者のしたことに反応した。」
と神様。
売り上げ、一は、神様効果だった?
一回こっきりの偶然かもしれないけど。
イラストが売れたのは、俺の実力じゃなく、神様の実力?
検証してみよう。
「神様、俺の店、ネットショップ〈神棚〉で、店番しない?」
楽しんでいただけましたら、ブックマークや下の☆で応援してくださると嬉しいです。




