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第二話 いたいけないちごぱんつ②

お食事タイムが終わるとお昼寝タイムに移行する。

女の子は私を寝かせると葉っぱをとって来て布団の代わりにする。

そしてママが子供を寝かしつけるようにポンポンと体を叩きながらお話をはじめた。


「それじゃあ、あかずきんちゃんのおはなしをしてあげるね」

(この世界にも赤ずきんちゃんはいるのね)


何だかホッとするわ。

異世界で自分の知っている物語があることに。


「もりのなかでひとりぐらしをしていたあかずきんちゃんはもりへしばかりにいきました」

(何それ?桃太郎と赤ずきんちゃんが混ざっていない?)

「すると、もりのなかのきがひかりかがやいていました」

(それってかぐや姫じゃん)

「あかずきんちゃんはひかっているきをきりたおすとなかからももがでてきました」

(なんてパワフルな赤ずきんちゃんなの。ひとりで木を切り倒すなんて。恐るべし、赤ずきんちゃん)


女の子の話してくれる赤ずきんちゃんの設定に軽くツッコミを入れながら耳を傾ける。


「あかずきんちゃんはももをもっておばあさんのおみまいにいきました」

(ようやく本来の赤ずきんちゃんの話に戻って来たわね)

「あかずきんちゃんがおばあさんのいえまでくると、なかからシャーシャーとほうちょうをとぐようなおとがきこえてきました」

(ひやー。赤ずきんちゃんのおばあさんは鬼ババアだわ。赤ずきんちゃん、桃なんか持って行っている場合じゃないわよ)


この後の展開が非常に気になる。

本家の赤ずきんちゃんならおばあさんは狼に丸のみされているはず。

しかし、おばあさんが鬼ババアならば逆に狼を食べてしまうかもしれない。


私は女の子が語る赤ずきんちゃんに耳を傾けながら続きを待った。


「”おばあさん、ももをもってきたよ”とあかずきんちゃんがいうとおばあさんは”それじゃあいっしょにたべようかい”といってももをまっぷたつにわりました」

(予想とは違っていたけど順当な展開ね)

「すると、なかからたまのようなおおかみのあかちゃんがあらわれました」

(ここで狼の登場なんて意外過ぎるわ。けど、赤ちゃんの狼なんてカワイイわね)

「おばあさんはあかちゃんのおおかみにももたろうとなづけました」

(桃太狼なんて洒落ているじゃない。まるで昔の暴走族の当て字みたいだわ)


となるとこの後は鬼退治に行くのよね。

キジや犬や猿を仲間にして世界平和のために戦うのよ。

そのためには黍団子が必要だわ。


「おばあさんとあかずきんちゃんがてしおをかけてあかちゃんおおかみをそだてると、りっぱなおおかみになりました」

(いよいよね。この後で悪い鬼を対峙に行くと宣言するのよ)

「おおかみはむらをあらしているわるいおにをたいじにおにがしまへでかけます」

(ここからはロールプレイングの定番である仲間を作る展開ね)

「おばあさんはももたろうにきんか10まいをわたしました」

(いやーん。現実的。お金で仲間を釣ろうだなんて桃太狼もセレブね)


それにしても桃太狼に金貨を10枚も渡すなんておばあさんも金持ちね。

きっと若い頃から積立投資をしてコツコツ資産を増やして来たのだわ。

私も日本へ戻ったら両親にお願いして新NISAでもはじめてみようかしら。

そうすれば20年後は私はセレブになっているわ。


そんな金儲けのことを頭の中で考えていると物語は急展開をしはじめた。


「ももたろうがあるいていくときじとであいました」

(ここで賄賂を渡して仲間にするのね)

「ももたろうはきんかをわたそうとしましたがもったいないのできじをたべることにしました」

(パクりんこ)

「するとももたろうのせなかにきじのはねがはえました」

(何かを食べてその相手の能力を身に着けるなんてRe:mon○terみたいだわ)


この後で出て来る犬や猿も犠牲になるのね。

となると犬を食べたら牙を手に入れ、サルを食べたら尻尾を手に入れるのかも。


私の予想通り桃太狼は犬と猿を食べて牙と尻尾を手に入れる展開になった。


「つよくなったももたろうはうみまでやってきました」

(あっそうだったわ。鬼ヶ島は沖合にあるのよね。海を渡る手段がないと鬼ヶ島へは辿り着けないわ。やっぱり飛ぶのかしら)

「すなはまでかめがこどもたちにいじめられていました」

(ちょっと、太郎違いじゃない。今は桃太狼の話よ)

「ももたろうはこどもたちにきんかをわたしていじめをやめさせました」

(ここで買収かい。お金の使いどころを間違っている)


お金をもらった子供達はきっと味を占めて同じことを繰り返すわ。

大抵のことはお金で解決できるけれどそれ以外の手段もあることを知らないとね。


「たすけられたかめはおれいがしたいとももたろうにいいました」

(これで竜宮城に行って聖剣エクスカリバーをもらって鬼退治に行く展開になるといいな)

「かめは”かたみちきんか1まいだよ”とももたろうにもちかけました」

(タクシーかい。桃太狼は空を飛べるからそんなものはいらないのよ)

「するとももたろうはかめにきんか1まいをわたしておにがしまへむかいました」

(乗るんかい。羽があるんだから空を飛べばいいじゃない。桃太狼もずくなしね)


まあ、楽をしたいのは誰でも同じだ。

それに空を飛んで体力を消耗しても後々不利になることを心配したのだろう。

桃太狼も意外と戦略家なのかもしれない。


「おにがしまへたどりつくとタイやヒラメがまいおどっていました」

(ここへ来て竜宮城。鬼ヶ島には鬼がいるんじゃなかったの?)

「そのなかでおにババアたちがたのしそうにおちゃかいをしていました」

(鬼ならぬ鬼ババアなんて鬼よりも強そうじゃない)

「いけめんのはなしやおかねのはなし、それにたにんのわるぐちでもりあがっていました」

(鬼ババアの悪い要素がいっぱい詰まっているわ。恐るべし、鬼ババア)


この展開じゃバトルは期待できないわね。

鬼と桃太狼の戦いを期待していたのだけれど。

で、結局どこに落ち着くのかしら。


「ももたろうはおにババアたちをめしとるともりのいずみにほうりこみました」

(もしかしてこれって”きれいなジャイ○ン”の話じゃないかしら)

「するといずみからめがみさまがでてきてももたろうにといかけました」

(やっぱり。これで正直に答えると鬼ババアがカワイ子ちゃんに変わるんだわ)

「”あなたのおとしたのはこのおにババアですか”。ももたろうはちがうとこたえました」

(あれ?嘘をつくつもり)

「”それではこちらのかわいこちゃんですか”。ももたろうはそうですとこたえました」

(やーん。そんな風に嘘をついたら罰が当たるわよ)


桃太狼もカワイ子ちゃんに目がくらんだのだわ。

鬼ババアとカワイ子ちゃんを並べたらみんなカワイ子ちゃんを選ぶもの。

桃太狼もある意味正直者なのね。


「あなたはうそつきものです。おれいにかわいこちゃんのなまぱんつを100まいあげましょう」

(何よ、この展開。嘘つき者には罰があるんじゃないの。それにカワイ子ちゃんの生ぱんつは私が一番欲しいのよ)

「かわいこちゃんのなまぱんつをてにいれたももたろうはいちまいちまいにおいをかいでたのしみましたとさ」

(まるでちょめジイを現しているかのような結末ね)


女の子は物語を話し終えると大きな欠伸をして虚ろな目になる。

たくさん遊び切ってお話もしたから疲れてしまったのだろう。

そして木の根元に移動すると横になって眠ってしまった。


(やっぱり、子供は子供よね……それより。ちょっとちょめジイ。日本から童話の本を召喚したでしょう)

(知らんのう)

(とぼけないでよ。こんな偶然があるものですか)

(まあ、よいではないか。それよりも”カワイ子ちゃんの生ぱんつを100枚集める”ことの方が先じゃ)


確信犯だ。

暇潰しに日本の童話の本を召喚したのかもしれない。

でなければこの女の子が物語を知っている訳ないもの。

何だかハチャメチャに混じって原型がなくなっているけどね。


(それはそれとしてカワイ子ちゃんなんてどこにいるのかしら)


私は何気に眠っている女の子の寝顔を見つめる。


(カワイ子ちゃんって言えばカワイ子ちゃんだけど幼女じゃね)


大抵の子供は自然とカワイ子ちゃんの部類に入る。

顔が小さくて頬がぷくりと膨れていて目がクリクリでカワイ子ちゃんの要素をいくつも持っている。

しかし、子供の時カワイイからと言って大人になってもカワイイとは限らない。

成長段階のある時点が分岐点になってカワイくなる人とそうでない人に分かれる。

私は今のところカワイイから前者の部類になるけど。


すると女の子が寝返りをうってスカートの裾が捲れた。


(いやーん。いちごぱんつじゃない。キャワイイ)


女の子が履いていたいちごぱんつは白地に熟したいちごがたくさん散りばめられたデザインだ。

よく見かけるいちごぱんつの代表的なデザインだがやけに新鮮に感じられた。

それはカワイイ女の子が履いていたからだろう。


(このいちごぱんつを奪えば最初の1枚になるわ……だけど、幼女からぱんつを奪うなんて非道は私にはできない)

(1000年じゃぞ)

(脅しをかけないでよ。私に地獄でも落ちろと言うの。それにカワイ子ちゃんと言っても幼女じゃない。カウントには入らないはずよ)

(OKじゃ)

(ギャーッ。超ド級の変態ロリコンジジイじゃない。幼女の生ぱんつを欲しがるだなんて。穀つぶしもいいところだわ。ゴミ虫以下よ)


きっと桃太狼と同じで女の子の生いちごぱんつを手に入れたら匂いを嗅ぐのだわ。

想像しただけでも気持ち悪い。

ちょめジイも一応男子だから仕方ないのかもしれないけれどそれでもだ。


(聞えておるぞ)

(私はこんないたいけな女の子からいちごぱんつを奪うなんてことはできないわ)

(まあ、それならワシは構わんが1000年じゃぞ。いいのか?)

(くぅ……痛いところをついて来るわ)


このままカワイ子ちゃんの生ぱんつを100枚手に入れられなければ私はちょめ虫のままだ。

その上、ちょめ虫は1000年も生き続けるから私は生きながら恥をさらさなければならない。

そんな途方にもくれる長い時間の間、私は耐えきれるだろうか。


やっぱりここは心を鬼にして女の子からいちごぱんつを奪うべきかもしれない。


(背に腹は代えられないわ。私と出会ったことを不運と思ってちょうだい)

(ほう。やっとやる気になったか。それじゃあ早ういちごぱんつを手に入れるのじゃ)

(何だかちょめジイに乗せられているみたいで気分が悪いわ。だけど――)


私は意を決して女の子からいちごぱんつを奪うことに決めた。


(……)

(何をしておるのじゃ?)

(どうやってちょめリコ棒を出したらいいのかなって思って)

(ちょめリコ棒をイメージして念じればいいのじゃ)


ちょめ虫には手足もないしリュックも担げないから基本何も持っていない。

だから、ちょめリコ棒などの道具は亜空間の中に仕舞い込んでいる形になっている。

要は”四〇元ポケット”のような感じになっていると言っていいだろう。

まあ、ポケットのようなものは持っていないのだけれど。


私はちょめジイに言われた通り頭の中でちょめリコ棒をイメージしてみる。

すると、亜空間からちょめリコ棒がにょきっと伸びて来た。


(ちょめリコ棒が出て来たわ。後はいちごぱんつをちょめリコするだけね)

(ちゃんとちょめリコするのじゃぞ。でないと、ぱんつは盗れないからな)

(わかっているわよ)


私はちょめリコ棒を手で持っているようにイメージしてちょめリコ棒を操る。

そしてちょめリコ棒の先っちょを女の子のいちごぱんつに狙いを定める。


(早うちょめリコするのじゃ)

(急かさないでよ。はじめてなんだから)


最初の時よりもちょめリコ棒を操るレベルが高まっている。

だけど、手足のように器用に操れるまでには至ってない。

それに想像以上にパワーを使うから疲れてしまうのだ。


(それじゃあ行くわよ)


ちょめリコ。


「うんっ」


すると、女の子のいちごぱんつはちょめリコ棒に吸い込まれるように消えてなくなる。

まるで掃除機でタオルを吸い込んだ時のような感じだ。


(これでいいのよね)

(上出来じゃ。ホホホ)

(嬉しそうね)

(何を言っておる。ワシはお主のためを思って喜んだのじゃ。けっして生いちごぱんつを手に入れたからではない)


わかり切った嘘ね。

ちょめジイの声だけ聴いていても嬉しそうな顔が思い浮かぶわ。

涎を垂らしながらいやらしい顔をして生いちごぱんつを眺めているのよ。


それにしても――。


(ちょめリコ棒がこんな形をしているから思わず女の子の恥ずかしいところをちょめリコしちゃったわ。いやん。子供でも感じるのね)


いちごぱんつを奪われても女の子は目を覚まさずに眠ったままでいる。

強引にぱんつを脱がせた訳じゃないからぱんつを盗られた感覚がないのかも。


(それにしても無防備ね。恥かしいところが丸見えになっているわ)


私は武士の情けで女の子のスカートの裾を伸ばして恥ずかしいところを隠してあげる。

やっぱり女の子同士でも恥ずかしいからね。

それにどこからかちょめジイが覗いているのではないかと考えると隠さずにはいられない。


(これでミッションは終了ね)

(あと99枚じゃぞ)

(わかってるわよ。それにしても途方にくれるほど遠い目標だわ)

(地道に行けば大丈夫じゃ)


ちょめジイは励ましの言葉をかけて来るがそれは全て自分のためなのだ。

カワイ子ちゃんの生ぱんつが欲しいから私を応援してくれるだけだ。

きっと目的が達成されたらポイと私を捨てるはずだ。

まあ、でもその時は私も元のマコちゃんの姿に戻っているけどね。


すると、女の子が目を覚まして私の方を見た。


「キノコちゃん、もう朝なの?」

(そうよ。もう、用がすんだのだからママのところへお帰り)


女の子はゆっくりと体を起こして立ち上がるとスカートの汚れを払った。


「おまたがスースーする。ママー」


そしてぱんつを履いていないことに違和感を感じて女の子はママのところへ戻って行った。

私はその背中を見送りながら心の中で呟いた。


(許せ、いちごぱんつの少女よ。あなたの生いちごぱんつは無駄にはしないわ)


と。


(キャハッ。これでカワイ子ちゃんの生ぱんつを1枚ゲットしたわ)


まるではじめて”ななブー”の握手会のチケットを手に入れたのような気分だわ。

目標は遠いけれど幼女をターゲットにすれば簡単に生ぱんつを100枚集められそう。


(それじゃあ次へ行くわよ)

(あてがあるのか?)

(あの女の子はき家族でこの森にキャンプに来ていたのよ。だから、そこへ行けば他のカワイ子ちゃんも見つけられるわ)

(お主にしては目の付け所が良いな。期待しておるぞ)


これもそれも私が元の姿に戻るため。

けっしてちょめジイを喜ばせるためじゃない。

それによって犠牲になるカワイ子ちゃんはいるけれど仕方ないのだ。

まあ、生ぱんつを盗られるだけだから何も問題はないだろう。


(それじゃあ行くわよ)


私は女の子のが駆けて行った方向へ向かって進んで行った。

あいにく道ができていたので迷うことはない。

ただ、キャンプをしているところまで辿り着くのはかなり時間を要した。


私の狙い通り複数の家族が河原でキャンプをしている。

ちょうどバーベキューをしているところでいい匂いが漂っていた。


(ゴクリ……美味しそう。私も食べたい)


塊のお肉に貪りついている人達を見て涎がしたたり落ちる。

長い道のりを歩いて来たから私のお腹と背中がくっつきそうになっていた。


(もうダメ。我慢できない)


私はたまらずに近くにあった葉っぱに飛びついて咀嚼する。


レロレロレロ。


(なんてマズい葉っぱなの。苦みしか感じないわ)


一応虫だから大丈夫かと思ったが違うようだ。

何で虫たちがあんなにも美味しそうに葉っぱを食べているのか不思議だ。

せめて青汁ぐらい美味しければ満足なのだけれど。


(ちょめジイ。何か食べ物を出してよ。これじゃあお腹が空いて何もできないわ)

(そんなものはない。欲しければ自分で何とかするのじゃ)

(全く役立たずね。”あんぱん”ぐらい出してくれてもいいじゃない)


もし、ここに”パンのヒー〇ー”がいたら頭をかじらせてくれただろう。

自分の身を削ってまで人を助けるなんて中々できないものだ。

まあ、それをちょめジイに期待しても無駄だ。

頭の中はカワイ子ちゃんの生ぱんつのことでいっぱいなのだから。


(仕方ないわ。ここは我慢をしてカワイ子ちゃんの生ぱんつを手に入れることに集中しましょう)

(その調子じゃ)


私は木陰に身を隠しながら河原でキャンプをしている家族連れを見やる。

家族連れの中にはいちごぱんつの女の子ぐらいの子供がちらほら見えた。


(あの子達をターゲットにするわ)


だけど、闇雲に近づいて行くことはできない。

大人達に見つかれば私は捕まってしまうだろう。

だからいちごぱんつの女の子みたいに家族から離れた幼女を狙うのだ。

あいにく大人達はバーベキューに夢中で子供達から目を放している。


私は小川の中に身を隠しながら水中を歩いて近づくことに決めた。


(子供達は河原で遊んでいるから水中から接近するのが一番の近道なのよ)


ただ、思っているよりも体が軽いのですぐに水面へ浮き上がって来てしまう。


(これじゃあ”河童の川流れ”ね)


そこで私は河原の石を口に含んで重しにすることを想いついた。

多少歩き難くなるが水中に沈んでいられるので問題ない。

後はギリギリまで近づいて女の子達から生ぱんつを奪うだけだ。


私は小まめに呼吸をしながら水中を歩いて女の子達に近づいて行った。


(いやーん。このアングル。最高だわ。女の子達のぱんつが丸見えよ)


ある程度まで川岸に近づくと口に含んでいた石を吐き出す。

そして気配を消しながらソロリソロリと女の子達に近づいて行った。


(りんごぱんつにみかんぱんつ、めろんぱんつ、ぶどうぱんつ。フルーツが盛りだくさんだわ。フルーツ狩りでモギモギしたい)


すると、みかんぱんつを履いていた女の子と目が合った。


「キノコ」

(ギクリ)


この展開は――。

数時間前の悪夢のような光景が目の前に広がる。

いちごぱんつの女の子による拷問が繰り広げられた。

また、あの時のようなことになればワシは廃人となるだろう。

その前に女の子達から生ぱんつを手に入れなければならない。


私はちょめリコ棒を念じて出現させると女の子達の生ぱんつに狙いを定める。

そして――。


ちょめリコ、ちょめリコ、ちょめリコ、ちょめリコ。


とコンボをするが如く女の子達から連続で生ぱんつを奪い取った。


もちろんちょめリコした場所は恥ずかしいところだ。

なぜがちょめリコ棒を持つと恥ずかしいところをちょめリコしたい衝動に駆られてしまう。

それはちょめリコ棒がちょめリコに適した形をしているからだろう。


生ぱんつを奪われた女の子達はきょとんとした顔を浮かべている。

ぱんつがなくなっても大して変わりないから気にしないのだろう。

ただ、風が吹くとおまたがスースーするので違和感に気づいた。


「「おまたがスースーする。ママー」」

(さて、私はここらでとんずらさせてもらうわ)


犯行現場に留まっていても身の危険が高まるだけだ。

”立つ鳥跡を濁さず”ではないが何も痕跡を残してはいけない。

軽やかに夜空に消えて行く怪盗のように鮮やかに立ち去るのだ。


私は再び口に石を含んで小川の中へ入って行く。

そして来た道を遡りながら水中を歩いて離れた場所へ移動した。


(ハァハァハァ。これでカワイ子ちゃんの生ぱんつを5枚手に入れたわ。意外にあっさりとしてたわね)


この調子で幼い女の子をターゲットにしていけば簡単に生ぱんつを100枚集められそうだ。


(それにしても今どきの女の子達の間ではフルーツぱんつが流行っているのね。まあ、カワイイからいいんだけど)

(カワイ子ちゃんの生ぱんつじゃ。ウホホホ)

(ちょっとちょめジイ。間違っても匂いは嗅がないでね。気持ち悪いから)

(失敬な。ワシがそんなことをするものか。これは大事にしまっておくのじゃ)


やっぱりちょめジイの趣味でカワイ子ちゃんの生ぱんつを集めさせられているようだ。

ただ、今の私には他に選択肢がないからカワイ子ちゃんの生ぱんつを100枚集めなければならない。

それだけは今後も変わることがなかった。


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