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第五十四話 レッスン

本格的なレッスンをするにあたって、まずは基礎練習からはじめることにした。

まずは何よりも基礎体力をつけることが先決だ。

とりわけルイは寝ているばかりだから体力がない。

アイドルになるためにも基礎体力は必要なのだ。


「ちょめちょめ」 (まずは基礎トレーニングからはじめるわよ。足を肩幅に開いて)

「ちょめちょめじゃわからないよ。わかる言葉で話してよ」

「ちょめ」 (ごめんごめん。つい、いつもの癖で)


ミクに指摘されて恐縮しながらトレーニングメニューを書いた。


「基礎トレーニング?」

「ちょめちょめ」 (そうよ。まずは基礎体力をつけないと良い歌い手にはなれないわ)

「自信ないな」


”トレーニング”の言葉を聞くとルイの顔が雲りはじめ自信なさそうに肩を落す。


「まずはスクワットだって」

「スクワットなんてしたことない」

「ちょめちょめ」 (だからするのよ。アイドルになりたいんでしょ?)


私が睨みを聴かせるとルイはしぶしぶスクワットをはじめる。

しかし、それはズブの素人がやるただの屈伸運動だ。


「ちょめちょめ!」 (違うわ!それはスクワットじゃない!スクワットはこうするのよ!)


私はない足を折ってスクワットをしているつもりになる。

ただその動作ではルイには伝わらずに疑問符を持たれてしまう。

仕方がないので基本的なスクワットのやり方を図にしてミクに渡した。


「見て、ルイ。スクワットってこうやるんだって」

「う~ん。見てるだけじゃよくわからない」

「なら、お姉ちゃんが見本を見せるから真似してみて」

「わかった」


そう言ってミクは私の書いた図を見ながらスクワットの動作をする。

すると、ルイにも伝わったようでミクと同じようにスクワットの動作をした。


「こう?」

「そんな感じ……だよね?」

「ちょめちょめ」 (ちょっと違うわ。足は肩幅に開いてお尻を後ろに引きながらしゃがむのよ。その時に猫背にならないように背筋を伸ばすのがポイントよ)


ルイとミクの動作を見ながら正解を紙に記してミクに渡す。

ポイントになる点は下線を引いて強調した。


「こんな感じかな?」

「ちょめ」 (いい感じよ、ミク)


ミクの方は私が教えた通りのスクワットになっている。

一方でルイの方はまだぎこちなくてスクワットに葛藤していた。


「うぅ……足に来る。まだ?」

「ちょめちょめ」 (もっと腰を落すのよ。まだ下げられるでしょ)

「うぅ……だ、ダメ。もう耐えれない」

「ちょめちょめ」 (我慢しなさい。アイドルになりたいんでしょ)


顔をしわくちゃにしながらルイはスクワットに耐えているが私は首を縦に振らない。

まだ1回目なのにこんなところでくじけていては先が思いやれると言うものだ。

ここは心を鬼にしてビシバシ扱かなければならない。

かの”星○馬”が強制ギブスで扱かれた時のように。


「もう、ダメ。うわぁ~」

「ちょめちょめ」 (だらしないわね。そんなのじゃ一生アイドルになんてなれないわよ)

「ちょめ太郎。少し厳し過ぎるよ。ルイだってはじめてのことなんだよ」

「ちょめちょめ」 (こう言う時の優しさは甘えに繋がるの。ミクもお姉ちゃんならルイのことを思って鬼になるのよ)


ルイは痛くなった足をこすりながら苦悶している。

そんなルイを心配そうに見つめながらミクは私に訴えかける。

しかし、聞き入れることはできないので私はミクの要求を却下した。


「ちょめちょめ」 (さあ、立ちなさい。まだはじまったばかりよ)

「もう、できない。”だって女の子なんだもの”」


と、ルイは目を潤ませながらどこかで聞いたことのある台詞を吐く。


「ちょめちょめ」 (”立て。立つんだ、ルイ”)


すかさず私もどこかで聞いたことのある台詞を吐いてルイに気合を入れた。


「ちょめ太郎、ふざけてる?」

「ちょめちょめ」 (そんなことないわ。私はいつだって本気よ)


ルイとボケ合っていたらミクにツッコまれてしまった。


「ちょめちょめ」 (さあ、もう一度はじめから。10回できたら合格よ)

「10回できたら終わりだって。ルイ、頑張って」

「10回なんてできるかな……」


ルイはブツブツ文句を言いながらも私の教えた通りのスクワットをはじめた。

まだ動きはぎこちないけれど教えたポイントは抑えている。

ただ、カウントされるたびにルイの顔がしわくちゃになって行った。


「はーち。あと2回よ」

「もうダメ。足があがらない」

「ちょめちょめ」 (キツクなって来てからが本番よ。かの”筋肉○操”で再ブレイクした”武田○治”もそう言っていたわ)


私のネタはおいておいて気持ちだけはルイに伝わったようだ。

足が痛いのにも関わらず残りの2回をやってのけた。


「うぅ……足が痛いよ」

「頑張ったね、ルイ。さすがは私の妹だわ」

「ちょめちょめ」 (まあ、はじめてなんだからこんなものね。5分休憩をとったら次のメニューだから)


本来であればスクワットの30回や50回なんて軽くこなしてもらいたいところだ。

2、3時間もステージで歌や踊りをしていなければならないアイドルを目指しているのだから。


ピピッピピッピピッ。


「ちょめちょめ」 (休憩時間は終わりよ。次のメニューに移るわ)

「えーっ。もう、終わり。まだ足が痛いよ」

「ルイ、頑張って」


ミクに励まされるとルイは足を摩りながら立ち上がる。


「ちょめちょめ」 (次はプランクだから。ミク、説明をお願い)

「ルイ、次はプランクよ」

「プランクって?」

「お姉ちゃんが見本を見せるから真似をして」


お手本の図を見ながらミクが両手を床について足を真っすぐに伸ばす。


「それがプランクなの?簡単そう」


ルイはミクを真似て床に手をついてプランクの姿勢を作った。


「こう?」

「ちょめちょめ」 (腰を落としなさい。体が水平になるように姿勢を保つのよ)


私はテレキネシスで箒を取ると出っ張っているルイのお尻を叩いて引っ込ませる。


プランクのポイントは体を真っすぐにすることが重要なのだ。

腰が引けていると軸がブレてしまうので効果が半減してしまう。

腹筋に効いていることを意識しながらやることが大切だ。


「ちょめ」 (プランクは1分できたら合格よ)

「1分だって。ルイ、頑張って」

「これなら楽勝よ」


先ほどとは違ってルイの顔に余裕が見られる。

スクワットのように体を動かさなくていいから簡単だと思っているのだろう。

だが、それは間違いでプランクは時間が経つほど体に効いて来る運動なのだ。


「30秒経ったわよ。あと残り30秒。頑張って、ルイ」 

「うぅ……手が痛くなって来た。ダメかも……」

「ちょめちょめ」 (ようやくプランクの厳しさをわかりはじめたようね)


一見すると地味に見えるプランクだけどジワジワと効いて来るものなのだ。

恐らく次の日になったら腹筋と腰が筋肉痛になっていることだろう。

まあ、その分、体幹には効いているのだけれど。


「あと10秒……5、4、3、2、1、終わり」

「ハアハアハア。キツかった」

「ちょめちょめ」 (はじめてにしては頑張った方ね。褒めてあげるわ。だけど、5分休憩したら次のメニューだから)


ルイはハアハア息を切らしながら天を仰いでいる。

プランクは思っているよりも体力を使うから疲れるのだ。

ましてや普段、何も運動していないルイにとってはキツイものだろう。

だが、これもそれもルイの夢を叶えるためだ。


ピピッピピッピピッ。


「ちょめちょめ」 (はい、休憩は終わりよ。次は腕立て伏せ10回)

「次は腕立て伏せだって」

「腕立て伏せ?アイドルとどう言う関係があるの?」

「ちょめちょめ」 (文句を言っていないでさっさとやりなさい)


私の立てたメニューに疑問符を浮かべているルイをすっぱり切り捨てる。

今は文句を言う前に私の考えたメニューをこなす方が先なのだ。


「ルイ、頑張って」

「お姉ちゃんもいっしょにやろうよ」

「えっ?わ、私は応援係だから」

「お姉ちゃんといっしょじゃなきゃヤダ」


不意を突かれて戸惑っていたミクだが私がひと睨みするとルイの要求に応えた。


ルイのお姉ちゃんならばルイの要求に応えてあげるのが筋だ。

それにミクといっしょにやれば姉妹間の信頼関係も強まる。

アイドルになれるのはひとりだけれどアイドルになるためには周りの人達の協力も必要なのだ。


「ちょめ!」 (それじゃあはじめ!)

「いーち」

「ちょめ!」 (何よ、そのへっぴり腰は。もっと腰を落して)

「にー」

「ちょめ!」 (もっと腕を曲げなさい。床と平行になるように体を落すの)

「さーん」


腕立て伏せは筋トレの最たるものだが基本ができてない人が多い。

腕を曲げて体を沈み込ませればいいと言う訳じゃない。

筋肉を効率よく使うためには腕をしっかり曲げて体が床と平行になるまで体を落すのだ。

正しい姿勢を保つことでより効率よく筋肉が鍛えられるのだ。

これも”筋肉○操”の先生が言っていたことだ。


「はーち」

「ちょめちょめ」 (最後まで諦めてはダメよ。体を平行に保ちなさい)


回数を重ねる度にミクとルイの姿勢は崩れはじめて弓なりになっている。

これでは効かせたいところに効かせられないから効率は悪くなってしまう。

まあ、けど、マッチョになる訳ではないので今日のことろは勘弁しておこう。


「じゅ……う」

「ブハーッ。終わった」

「ちょめちょめ」 (はじめてにしてはよくやったわ。これからは毎日このメニューを繰り返すのよ)

「えーっ。今日だけじゃないの」

「ちょめちょめ」 (あたり前じゃない。筋トレは毎日続けることが大事なの。数を多くやれば良いってものじゃないのよ)


筋トレの何たるかがどこまでルイに伝わったのかわからないが私は満足した。


「ちょめちょめ」 (5分休憩をしたら次のメニューに移るわよ)

「ハアハアハア。えーっ、そんなにもできない」

「ハアハアハア。ちょめ太郎、もうちょっと休ませてよ」

「ちょめちょめ」 (仕方ないわね、トイレ休憩よ。おしっこして来たらはじめるからね)


とりあえずトイレ休憩をはじめたが誰もトイレに行く人はいなかった。

ミクとルイは呼吸を整えながら痛い腕を摩ってマッサージをしている。

私は私でテレキネシスを使って次にやるメニューを紙に書き記した。


そして10分が過ぎて――。


「ちょめちょめ」 (休憩は終わりよ。次は発声練習をするから。これを口に咥えて)

「割りばし?」

「どう言う風に使うの?」


割り箸を見て疑問符を浮かべていミクとルイに描いた図を見せる。

すると、ミクとルイは図に描いてあるように割り箸を口に咥えた。


「ちょめちょめ」 (準備はいいわね。それじゃあリズムに合わせて発生をしてみて)

「いいいいいー」

「ちょめちょめ」 (”い”じゃないわよ。”あ”よ)

「うまく発声できないよ」


ルイとミクは戸惑いながら何とか”あ”を発声しようともがく。

しかし、出て来る声は”い”でしかなかった。


「ちょめちょめ」 (口を使って発声をしようとしているから”い”になるのよ。喉を開いて発声をしなさい)

「そんなことを言われたって喉をどうやって開けばいいの?」

「ちょめちょめ」 (お餅を飲み込む時のように喉が開く感覚を覚えるのよ)

「ムズ―」


私の説明がどこまで理解できたのかわからないが何度も繰り返しているとそれなりになって来る。


「ちょめちょめ」 (”い”じゃなくて”う”になったわね。あともう少し頑張れば”あ”になるわ)

「普通の発声練習じゃダメなの?」

「ちょめちょめ」 (ここで大事なのは喉を開く感覚を覚えることなの。歌声を体の中で響かせると遠くまで届く歌声になるわ。とりわけアイドルなんて広いステージで歌うことが多いんだから正しい発声が必要とされるのよ)


私の力説を聞いて俄然やる気を出したのはルイだった。

目を輝かせながら率先して割り箸を咥えて発声練習を繰り返す。

そんなルイの姿に習いミクも割り箸を咥えて発声練習をした。


「ちょめちょめ」 (それじゃあ音程に合わせて発声をしてみて。行くわよ)


ジャーン。


「「あああああー」」


ジャーン。


「「あああああー」」


ジャーン。


「「あああああー」」


ルイとミクは音程に合わせて発声をした。


「ちょめちょめ」 (よくできました。合格よ)

「やっと終わった」

「何だか喉の通りがよくなったみたい」


発声練習の効果を実感してからなのかルイもミクも朗らかだ。


「ちょめちょめ」 (なら、次は発声練習の最終仕上げよ)

「「風船?」」


私はテレキネシスを使ってルイとミクに風船を渡した。


「ちょめちょめ」 (考えることはないわ。その風船を膨らませて)

「この風船を膨らませればいいの?」

「わーい。風船、風船」


練習が終わったのだと思ってルイは飛び上がって喜ぶ。

そして迷うことなく風船に空気を入れて膨らませはじめた。


「ちょめ太郎。これがどんな訓練になるの?」

「ちょめちょめ」 (その風船は肺活量を鍛えるためのトレーニングよ。風船を膨らませる時はより多くの息を風船に入れなければならないから横隔膜を動かすの。横隔膜を大きく動かすことで肺活量を鍛えることができるのよ)

「ちょめ太郎ってすごいね」

「ちょめちょめ」 (まあね。こんなことぐらいあたり前のことよ)


ミクが羨望の眼差しを私に向けて来たので得意気になった。


私も伊達に声優アイドルのオタクをしている訳じゃない。

”アニ☆プラ”に近づくために日々絶え間なく努力を重ねて来たのだ。

けっして私が声優アイドルになりたいってことじゃない。

”アニ☆プラ”を感じるためには私自身、”アニ☆プラ”レベルになる必要があるのだ。


「できたよ」

「ちょめちょめ」 (それじゃあ合格ね。発声練習も風船も毎日やるのよ)

「はーい」


これで基礎練習は終わりだ。

次は歌の練習に進むことにした。


「ちょめちょめ」 (さて、次は歌のレッスンよ。まずは”アニ☆プラ”の曲を聞いて耳コピして)

「歌のレッスンをするから曲を覚えてだって」

「私、得意。任せてよ」


ルイの了解を得て私はラジカセのスイッチを入れる。

すると、ラジカセのスピーカーから”アニ☆プラ”のファーストシングルの『スマイル』が流れはじめた。


”白紙のページに 言葉を並べて”

”自分だけの ストーリーを 作ろう”

”ワクワクだらけの 冒険活劇”

”魔法と剣、モンスターも飛び出す”


ルイは耳を澄まして音楽を聴きながら口をパクパクさせている。

ちょうど集中している時のようで私とミクは黙って見守った。


「ルイ、集中してるね」

「ちょめちょめ」 (どれほどのものなのかお手並み拝見ね)


『スマイル』が2番に入るとルイは体を揺らしながらリズムを取りはじめる。

1番を聞いて曲の感じが掴めたので曲に合わせて耳コピをしているようだ。


「ルイ、何だか楽しそう」

「ちょめちょめ」 (もともと音感が良さそうだから楽しんでいるのね)


『スマイル』は2番のサビを迎えDメロに移って行く。

ここで曲が転調するので音程を取りずらくなっている。

しかし、ルイはすぐに対応してハミングしながら音を合わせていた。


「難しそうなところなのにうまく合わせてるね」

「ちょめちょめ」 (もしかしたらルイの歌唱力は思っている以上に高いのかもね)


そして『スマイル』はサビ3を迎えて最高潮に高まり終わりを告げた。


「どうだった?」

「うん。だいたいの感じはわかったかな」

「ちょめ」 (なら、歌ってみて)


私はルイの耳コピを確めるためCDをカラオケモードに変える。


「ちょめちょめ」 (今度は音楽しか流れないから曲に合わせて歌ってみて)

「この魔導具から音楽が流れるから合わせて歌ってだって」

「わかった。やってみる」


ラジカセから『スマイル』のイントロが流れ出すとルイは体を揺らしながらリズムを取る。

まずは歌い出しで躓かないのがうまく行かせる方法だ。

『スマイル』は難しい楽曲でないからはじめてのルイでもタイミングを合わせられるだろう。


”ハクシノページニ ……ナラベテ”

”ジブンダケノ …… ツクロウ”

”ワクワクダラケノ ……”

”マホウト……、モンスターモトビダス”


歌詞はちょびちょび飛んでいるけれど曲に合わせて歌っている。

音程もバッチリで流れるような歌い方だ。

ただ、音程に音を合わせているだけで機械的な感じであることは否めない。


「初めてなのにうまいね」

「ちょめちょめ」 (驚きだわ。ルイの耳コピがここまでなんて)


普通ならしどろもどろになって曲に乗れないのだがルイは違う。

歌詞こそうまく歌えていないが音程は曲に合っていてブレてない。

思っている以上にルイの成長は早いようだ。


『スマイル』はサビ1を終えて2番へと移る。

ここまで来るとルイの調子で進んで行く。

2番は1番と同じ曲調だから歌詞さえ曲に乗せればいい。


”アシタノノートハ ……ナイ”

”コレカラカク モノガタリハ ……”

”……ダラケノ ……ラブコメ”

”アイモコイモ …… オカワリ”


ルイは曲に合わせながら片言の歌詞を繋いで行く。

それでも『スマイル』の楽曲がわかるような仕上がりだ。


「さすがはルイね。すごいわ」

「ちょめちょめ」 (でも、これからが難所よ。Dメロに移る時に転調があるから)


2番のサビを終えると曲が転調して音程が高くなる。

しかし、ルイはそれに屈することなく転調に合わせてキーを上げた。


”ドキドキガ ムネノナカヲ ……”

”……タテルヨウニ ヒロガッテ キエテ”

”アオゾラニ …… ミエタナラ”

”……アメモ スグニアガルヨ キット”


「キーが高くなっているのについていってるね」

「ちょめちょめ」 (完璧だわ。ここまでできるなんて思っても見なかったわ)


私とミクは驚きの顔を浮かべながらルイの歌声に耳を傾けた。

これで歌詞を完璧に覚えたらすぐに『スマイル』を歌えるようになるだろう。

ルイの耳コピは完成されたレベルまで高まっていた。


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