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第百五話 えっちなみらいぱんつ③

セレーネの履いていたぱんつはみらいのぱんつだ。

それはヌーブラのようなパットで恥ずかしいところを隠しているのだ。

もちろん紐がないから少し動いたらめくれてしまいそうな怖さがある。

ただ、ピッタリ密着しているようでセレーネのぱんつははがれなかった。


「ちょめちょめ」 (あれはぱんつって言うの。絆創膏並みのエロさがあるわ)


もちろんヌーブラと違ってベージュではない。

ちゃんと衣裳に合わせたデザインになっている。

もし、ベージュだったらぱんつを履いていないように見えてしまう。

その辺はちゃんと考えられているようだ。


すると、セレーネが後を振り返ってお尻をこちらに向けた。


「ちょめちょめ!」 (どひゃーっ!お尻丸出しじゃん!)


ヌーブラのようなパットのぱんつだから後がない。

なのでプリリンとしたお尻が丸出しになっていた。


「ちょめちょめ」 (これはエロ過ぎるわ。恐るべし……みらいぱんつ)


私は興奮しながら鼻血をドバドバと吹き出させている。

この時にちょめ虫に鼻があることを知った。


「ちょめ助、どうしたの。鼻血が出ているわよ」

「ちょめちょめ」 (大丈夫よ、ルイミン。ちょっと興奮しただけだから)


そう強がりを言っていたが鼻血が出過ぎてクラクラになっていた。


「ちょめ助、顔が青いよ。病院へ行った方がいいんじゃない」

「どうしたの、ルイミンさん。お友達の具合が悪いの?」

「なんかよくわからないけど貧血気味みたいなんです」

「それじゃあ、横になってもらった方がいいわね」


私のことを心配してくれたセレーネはテーブルの上にタオルを敷く。

その上に私を乗せて横に寝かせた。


「ちょめ助、大丈夫?」

「ちょめちょめ」 (大丈夫よ、このぐらい。ちょっと休めばよくなるわ)

「本当に?なんか買ってこようか?」

「貧血にはトマトジュースがいいらしいわよ」

「本当ですか!なら、すぐに買って来ます!」


そう言うとルイミンは確かめることなく楽屋を飛び出して行った。


トマトジュースが貧血にいいなんて初めて聞いた。

貧血には鉄分やたんぱく質、ビタミンがいいらしい。

なのでレバーや赤身の魚、豆乳が効果的だと言う。

まあ、トマトにもビタミンは含まれているからあながち外れてもいない。

それに色が赤だから血みたいで飲めば効果があるようにも思える。

たしか、”買い物くん”の”ドラキュラ”もトマトジュースを飲んでいた。


「ちょめちょめ」 (ルイミン、早くしてね)

「本当にルイミンさんは面倒見のいい子ね」

「ちょめちょめ」 (私の自慢の友達よ)

「何を言っているのかわからないけれどルイミンさんを褒めているのね」


セレーネはテーブルの前で私を見下ろしながらそんなことを言う。

私の姿と言葉を聞いてニュアンスだけを感じとって言った言葉のようだ。

ルイミンほどではないがセレーネもいい感性を持っているのかもしれない。


「ちょめちょめ」 (それにしてもセレーネの今の格好はエロ過ぎるわ)


着替えている途中だったので上半身はブラ姿だ。

さすがに下着は攻めていないので普通のカワイイブラだ。

ただ、放漫な胸がブラからこぼれ落ちそうなぐらいデカい。

カップで言ったらFカップぐらいはありそうだ。


「ちょめちょめ」 (10代でこのサイズなのだから大人になったらHカップぐらいになっているわね)

「そんなに私の胸が気になるの?」


セレーネのたわわな胸をガン見していたので気づかれてしまった。


「みんな大きな胸の方がいいって言うけどコスプレをやっているとそうでもないのよね。胸が大きすぎると衣裳と合わないから着れない衣裳もあるのよ」

「ちょめちょめ」 (なんて贅沢な悩みなの。そう言うのはペタ女(お胸がペタンコな女子)には言うものじゃないわ)


元の私はペタンコではなかったけれど自慢できるほどの胸でもなかった。

将来は大きくなるのだから今はこれぐらいでいいのだと自分に言い聞かせていた。

だけど、セレーネのたわわな胸を目の前にするとそんな思いすら崩れ落ちてしまう。

やっぱり10代でそれなりの胸じゃないと将来も大きくならないのだろう。


「もうワンサイズぐらい胸が小さかったらよかったのだけどね」

「ちょめちょめ」 (うぅ……なんか嫌味に聞えるわ)


私には一生言えない台詞のひとつだ。

元の私がワンサイズ小さくなったらペタ女になってしまう。

そうなったら私の人生はお先真っ暗だ。

自分に自信が持てないばかりか男子からもモテない。

やっぱり男子はおっぱいが大きい女子を好むからだ。

まあ、マニアックなペタ女好きな男子もいるが少数派だ。


「ルイミンさん、遅いわね」

「ちょめちょめ」 (ルイミンのことだから恐らくどデカいサイズのトマトジュースを探しているのよ)

「クシュン。ちょっと寒くなって来たから着替えるわ」

「ちょめちょめ」 (そうね。そんな格好をしていたら風邪を引くわ)


セレーネはカワイイくしゃみをすると着替えの続きをはじめた。


私はテーブルの上からセリーヌの着替えを眺める。

ここでセレーネのぱんつを奪って数を増やしたいところだ。

ただ、みらいぱんつはぱんつなのかと言う疑問が残る。

私としてはセレーネが身に着けているのだからぱんつだと思う。

だけど、判断するのはちょめジイなので難しいところだ。


「ちょめちょめ」 (どうしようかしら。今は余計なお邪魔虫がいないからチャンスなんだけど)


ルイミンはまだ戻って来ていないからやるなら今しかない。

でも、ぱんつとみなされなかったら骨折り損のくたびれ儲けだ。


「ちょめちょめ」 (考えるのはやめよ、私。こんなチャンスは滅多にないんだから)


私はテーブルから降りてセレーネの背後に回り込む。

そしてちょめリコ棒を取り出して狙いを定めた。


「ちょめちょめ」 (後ろからだと狙いずらいわ)


みらいぱんつもちょびっとしか見えてないから的を絞るのは難しい。

それにそのままちょめリコ棒でつついたらお尻に挟まってしまうだろう。

もし、そんなことになれば私が”ぱんつ泥棒”だと言うことがバレてしまう。


「ちょめちょめ」 (仕方ないわ。前に回り込んで恥ずかしいところをつつくしかないわ)


そのまま前に回り込むとセレーネに気づかれてしまうので肌着を着るタイミングを待った。

肌着を着る時は顔が隠れるので、その時がチャンスだ。


しばらく待っているとセレーネは肌着を取って着替えはじめた。


「ちょめちょめ」 (よし、今よ)


私はセレーネの前に回り込んでみらいぱんつに狙いを定める。

そして迷うことなちょめリコ棒でセレーネの恥ずかしいところをつついた。


ちょめリコ。


「アンッ」


瞬間、セレーネは色っぽい声をあげた。

ちょめリコ棒が恥ずかしいところにドンピシャだったらしく感じたのだ。

そして着替えを途中で止めて恥ずかしいところをスカートの上から押さえた。


「私のぱんつ……」


セレーネは色っぽく頬を赤く染めながら部屋の中を見回した。


「……」 (……)


私は素知らぬ顔で元いたテーブルへ戻って行く。


「ちょめ助くん、何かした?」

「ちょめちょめ」 (私は何もしてないわよ)

「怪しい……」

「ちょめちょめ」 (そんな目で私を見ないで。私は無実なんだから)


セレーネは疑いの眼差しを私に向けながら歩み寄って来る。

その迫力に押されて私はたじろぎながら後ろに下がった。


「そうよね。ちょめ助くんには手がないものね」

「ちょめちょめ」 (そうよ。私には手がないの。だから何もできないわ)

「なら、私のぱんつはどこへ行ったの」

「ちょめちょめ」 (はがれ落ちたんじゃない。その辺に落ちているわよ)


セレーネは床にはいつくばってみらいぱんつが落ちていないか探しはじめる。

その度にスカートから何も履いていないセレーネのお尻が見えて逆に恥ずかしくなった。


「あれも大事な衣裳なのに」

「ちょめちょめ」 (もう、諦めなさい。なくしたものはみつからないわ)


なんて言ったって私がちょめリコ棒で奪ったのだから。

今頃、ちょめジイの秘密基地に届いているはずだ。


すると、楽屋の扉が開いてルイミンが戻って来た。


「あったよ、トマトジュース」

「ル、ルイミンさん。ちょっと待って」

「ん?」


ルイミンの顔を見るなりセレーネが慌てはじめる。

今のセレーネはノーパンなのだから仕方がない。


すぐに見せパンを履くといつもの冷静なセレーネに戻った。


「よろしいですわ」

「何かあったんですか?」

「べ、別に何でもないわよ。ちょっと着替えていただけ」

「そうですか。それより、トマトジュース持って来たよ」

「ちょめちょめ」 (普通のサイズなのね)

「もっと大きいのがよかった?」

「ちょめちょめ」 (いいわ、トマトジュースだし)


私はルイミンにトマトジュースの蓋を開けてもらってから受け取る。

そしてセレーネがいる前でテレキネシスを使ってトマトジュースを飲み干した。


「ちょめちょめ」 (ブハーッ……ゲゲゲップ)

「ちょめ助、汚い」

「ちょめちょめ」 (仕方ないじゃない。トマトジュースを一気飲みしたんだから)


これが炭酸飲料だったらもっと大きなゲップが出ていただろう。

あのお笑い芸人の”スジちゃん”だってゲップを出してしまうのだ。


そんなやりとりの様子を見ていたセレーネはふと呟いた。


「ちょめ助くんは不思議な力を使うのね」

「テレキネシスって言うんですよ。手を使わずにモノを動かせるんです」

「へぇ~、なるほど」

ルイミンの説明を聞きながらセレーネは冷ややかな目で私を見つめる。


「ちょめちょめ」 (ちょっと止めてよ、その目。私は犯人じゃないからね)


必死に訴えかけてみたがセレーネが抱いた疑惑は打ち消せなかった。


「ちょめちょめ」 (そうだ!ルイミン、せっかくだしリリナちゃんを呼んで来て)

「リリナちゃんを?なんで?」

「ちょめちょめ」 (セレーネと顔合わせをしておくのよ。前もって顔合わせをしておいた方が後々いいでしょう)

「なるほど。わかった」


私の提案を聞いて納得したルイミンはさっそく楽屋を出て行こうとする。


「ルイミンさん、どちらへ行くのですか?」

「リリナちゃんを呼びに行くんです」

「そう。なら、ゆっくりして来なさいな」


そうルイミンに言いながらセレーネは突き刺すような視線を私に向ける。


「ちょめちょめ」 (ルイミン、早くね。なるべく早くね)

「わかっているよ。ちょめ助は大人しくしているんだよ」


ルイミンの姿が見えなくなると楽屋内にただならぬ空気が漂いはじめる。

それはもちろんセレーネの体から湧き出ている負のオーラだ。

私がぱんつを盗ったと思っているようで怒りを漲らせている。


「さあ、ちょめ助くん。大事なお話をしましょうね」

「ちょめちょめ」 (いやぁぁぁぁ~、やめて)

「もう、二人っきりなのよ。観念しなさい」

「ちょめちょめ」 (だから、私は何もしてないわ)

「正直に言いなさい。正直に言えば許してあげるわ」

「ちょめちょめ」 (そんなことを言って私を騙すんでしょう)


大人とはそう言うものである。

許してあげると甘い言葉をささやいて白状させるのだ。

さらさら許すつもりはないので白状したら怒られる。

それが大人のやり口なのだ。


セレーネは私と年はそう変わらないけれどすでに大人なのだ。

見た目も体もそうだけれど精神的に成長している。

でなければ、あんなエッチなみらいぱんつを履けないはずだ。


「私のぱんつを盗ったのはちょめ助くんね」

「ちょめちょめ」 (ち、違います。私じゃありません)


言葉が通じないので私は首を勢いよく横に振って否定する。

その様子を見ていたセレーネの眉間のシワが深くなった。


「私に嘘をつくんですの。なら、アイドルになるのはやめようかしら」

「ちょめちょめ」 (ちょっと、それとこれとは話が違うじゃない。やめるなんて許さないからね)

「あら、表情が変わったわ。効果的なようですね。私にアイドルになることをやめてほしくないなら、正直に言いなさい」

「ちょめちょめ」 (くぅ……そんなカードを差し出すなんて)


私には手持ちのカードがないから反撃できない。

セレーネのぱんつを盗った事実しかないからだ。

もし、セレーネの機嫌を損ねて破談になってしまえば元もこうもなくなる。

セレーネ以外にアイドルになれる子なんて他にいないのだから。

だから、どうしてもセレーネにアイドルになってもらわないといけない。


「さあ、さあ、さあ」

「ちょめちょめ」 (わかったわよ。正直に言えばいいんでしょう)

「私のぱんつを盗ったのはちょめ助くんね」

「ちょめちょめ」 (そうよ。私よ。だけと、私の話も聞いて)

「ようやく認めたわね。どう料理をしてあげようかしら」

「ちょめちょめ」 (これには理由があるの。私はやらされているだけなの)


セレーネに問い詰められて首を縦に振るとセレーネの表情が鬼のようになった。

私が必死に訴えかけてもどこ知らぬ顔でどうお仕置きをしようか考えていた。


「女子のぱんつを盗るなんてド変態は懲らしめないとだめですわね」

「ちょめちょめ」 (だから~ぁ)

「まずはお尻を出しなさい。尻たたきの刑よ」

「ちょめちょめ」 (いや~ん、やめてよ。私のお尻はデリケートなのよ)


ロッカーに入っていた箒を持って来るとセレーネは私を捕まえる。

そして私を後ろ向きにテーブルの上に乗せてお尻をつき出させた。


「はぁ~、はぁ~、はぁ~」

「ちょめちょめ」 (そんなに焦らさないでよ。逆に怖いじゃん)


セレーネは箒に息をかけて念を込める。

その間に私の恐怖心は沸々と湧いて来た。


「いきますわよっ!」


セレーネが勢いよく箒を振り上げて私のお尻を叩こうとした時にルイミンが戻って来た。


「リリナちゃんを連れて来たよ」

「ちょめちょめ」 (ルイミン、待っていたわよ)

「セレーネさん、どうしたんですか?箒なんて持って?」

「いや、ちょっと床が汚れていたからお掃除をしていたのよ」

「セレーネさんってきれい好きなんですね」


ルイミンに助けられてホッとしているとセレーネが小声で言って来た。


「覚えていなさいよ。絶対にお仕置きをしてあげるから」

「ちょめちょめ」 (ヒィ~ッ)


こう言う場合の言葉は必ず実行するつもりでいるから恐ろしい。

きっとチャンスがあったらセレーネは私にお仕置きをするはずだ。

これからはなるべくひとりにならないようにしないといけない。


「ルイミンちゃん。私に会わせたい人ってセレーネさんのことですか?」

「そう。リリナちゃんの新しいパートナーよ」

「えーっ、セレーネさんがですか!」

「リリナちゃん、驚き過ぎ」

「ごめんなさい」


リリナちゃんは驚愕の顔を浮かべながら申し訳なさそうにセレーネを見る。

すると、セレーネは箒をテーブルの上に置いてリリナちゃんのところへ歩み寄った。


「こうしてお会いするのは初めてですね。コスプレ部のセレーネです」

「わ、わわわ、私はアイドル部のリリナです」


圧倒的なオーラでセレーネの方が頭一つ飛び抜けている。

リリナちゃんを目の前にしても物怖じしないところが大人だ。

人気で言えば二人とも同じぐらいなのに差がある。

それはセレーネの方が精神的に大人だからだろう。


リリナは自分の手を拭いて差し出された手を軽く握った。


「そんなに謙遜する必要はないわよ。私達はパートナーなんだから」

「えっ、でも。私」

「私じゃ、いや?」

「そ、そそそ、そう言う訳じゃありません。ただ、信じられないから驚いているだけです」


すっかりセレーネのペースにハマっているリリナちゃんは取り乱している。

大勢のファン達の前で堂々とライブをしているリリナちゃんとは思えないくらいだ。


「ルイミンちゃんに頼まれたの。だけど、コスプレ部は辞められないから兼任することにしたわ」

「えっ、でも。部活って併用できないんじゃないですか」

「併用は禁止されているわ。だけど、6ヶ月以内なら併用してもいいルールになっているのよ」

「そうなんですか。初めて知った」

「ちょめちょめ」 (ちょっと、ルイミン。自分の学院のルールなのに知らなかったの)

「だって、部活を併用しようなんて思わなかったんだもん」


まあ、普通に部活に打ち込んでいたら他の部に入ろうとは思わない。

ひとつでも大変なのにふたつもだなんて誰もやりたがらないものだ。

だけど、どの部に入るか迷っている人は部活を併用しているらしい。

いざ、入ってみて合わなかったのではすぐに退部になってしまうからだ。


もちろん退部をしても問題ない。

ペナルティーもないし、内申書が下がることもない。

ただ、あまり何度も退部ばかりしていると”飽きっぽい”や”根性がない”などの悪いイメージを持たれる。

なので、部活を選ぶ時も慎重になっているのだと言う。


「でも、半年だけなんですよね」

「私もコスプレ部を辞めることはできませんからね」

「大丈夫だよ、リリナちゃん。半年だけだってアイドル活動を再開すれば他の候補者も現れるよ」

「ちょめちょめ」 (後先のことを考えるよりも、まずは一歩前に踏み出すことの方が先ね)


それでもリリナは決断できないようで答えに迷っている。

最悪の場合を考えれば半年しか活動ができないのだ。

そんな大事な決断を簡単にしていいのかと悩んでいる。

しかし、今のリリナには考えるよりも実行することの方が大事なのだ。


「リリナさん、どうされますか?リリナさんが決めてください」

「私は……」

「リリナちゃん、悩むことなんてないよ。ファンが待っているんだよ」

「でも……」 


ルイミンの言葉を聞いてもリリナは前に踏み出せずにいる。


アイドルにとって大事なファンを置き去りにするなんてアイドルとして失格だ。

たとえトップを走っているアイドルだとしてもファンが一番大切なのだ。

ファンがいるからアイドルでいられることを忘れてはいけない。


「ちょめちょめ」 (リリナ、甘ったれるのはいい加減にやめな。アイドルなのだからアイドルとして貫き通すのよ)

「ちょめ助の言う通りだよ。リリナちゃんはアイドルなんだからどこまでもアイドルでないといけないんだよ。迷っている場合じゃないよ」

「ルイミンちゃん」


ようやくルイミンの言葉が届いたのかリリナは悩むのをやめる。

その変化を後押しするようにセレーネがひと言添えた。


「アイドルもレイヤーも同じよ。ファンがいるから、ファンが応援してくれるから、ファンが喜ぶ顔を見たいから私はレイヤーをしているの。それはリリナさんも同じでしょう」

「そうです」

「なら、やることはわかってるわよね」

「はい」


セレーネが熱く語るとリリナは頷いて肯定する。

そしてセレーネが手を差し伸べるとリリナは握り返した。


「これで決まりですわね。改めてよろしくね」

「こちらこそよろしくお願いいたします」

「カタい、カタい。もっとラフに」

「じゃあ、よろしく」


この時を境にリリナとセレーネのアイドル活動は動きはじめる。

それはどんなアイドル活動になるのかは後のお楽しみだ。


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