隣の芝生は青く見える
人とは
ないものねだりをする生き物だ。
不思議だ。
他人の自分より優れているところばかりが目に入ってきて。
「あいつは○○ができていいな。俺もあいつみたいに○○ができればな。」
そんなことをポツリとつぶやく。
あなたにもあなただけのいいところがあるのに。
僕も同じだ。
できなかったこと、達成できなかったこと。
できた、達成できたやつを見てそれより劣っているところを見つけて。
言い訳をする。
俺にだってあいつと同じように○○があれば。
ないものをねだる。
でも、
僕がないものねだりしているあの子も、
ほかのだれかにないものねだりしている。
自分に足りない何かを。
人はそうゆう生き物だから。
でも僕は悪いことだとは思わない。
人にはそれぞれ何百何千ものないものがあるだろう。
でも隣りのあの子と僕のないものは違う。
だから、ないものねだりをしたときに人は気づくことができる。
した時にしか気づけないこともあるかもしれない。
自分に足りない何かを。
自分には何が足りないのか。
それが分かった時。
人は皆、ないものが欲しいと思うだろう。
そこまでくれば
あとは人は2種類に分かれる。
ないものを手に入れるために走り出すのか。
妬むだけで終わるのか。
一度だけでもいい。
死に物狂いでないもののために走り出してみてほしい。
もしかしたら手に入れることができないかもしれない。
でも、
そうして走りぬいた後は、
その努力は、
決して無駄にはならない。
きっと、あんなに青く見えていた隣の芝生よりも、
自分の芝生が一番青くて綺麗だということに気付けるはずだから。