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>人肉の木


>人肉の木


欧米文明的には「邪悪認定」されてますが

「腹切り」も邪悪な行為と言われてましたから

「異文化=邪悪」がこの異世界と『Eternal Nations』の常識みたいですね


かつては

「勇者」として敬う好敵手の肉を食べる文化もありますし

愛する者を食べる事を弔いとする文化もあり


疫病や寄生虫の多かった地域が農耕に適していたので

「食人文化」は廃れましたが


そういった習慣は

欧米では悪とされた「切腹」などの風習と同じで

善悪とは本来まったくの別のものなのに「嫌悪感=邪悪」と混同するのは「感情論による公私混同」に繋がる独善です。


善悪という「共存による文明構築」と「暴力による文明破壊」という

方向性を持った倫理的概念を


「掟」という必要悪を「神という創作物」を使って

権威として「正義」という概念を作る事で捻じ曲げ


「掟=正義」という混同と誤魔化しの理屈が造られる中で

漠然とした邪悪のイメージは創られます


漠然とした邪悪のイメージは「王権神授説」のような

「権力に反する者は邪悪」という理屈から生まれたので

無数の権力が乱立すれば「偽りの邪悪」は多く生まれますが


全ては「掟=正義」という混同と誤魔化しを押し通そうとするからで


「権力のためにある掟」と「人のためにある法」すらも混同して


「悪しき掟」も「正しい法」も同じに扱う事を否定し

「理」を捻じ曲げた「理屈」を正しいと考えず


理性と知性で「屁理屈」だと「理屈」を一蹴できないと

社会には誤魔化しの裏の本当の「邪悪」が蔓延っていきます。


米国と追従する日本が軍産複合体利権を強化し

一部の世襲政治屋やその派閥が「朝鮮戦争バブル」を狙っているという話も聞こえてくる昨今。


プロパガンダめいた記事や意見はネットやマスコミで溢れていますが


この物語を読んで

そんなプロパガンダの混同について改めて考えてしまいました。


差別とは「邪悪なイメージ創り」から始まるのは

歴史的必然で


「敵の武力増強」とは「邪悪」という理屈で断罪されるまでもなくマイノグーラは「神という理不尽の象徴」の一言で「邪悪認定」されますが


その理不尽を愛し理不尽を敬い理不尽を通す事が

暴力という「悪」なのだという倫理は


「偽りの邪悪」によって誤魔化されるのでしょうねぇ

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