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>異世界転移した人間

>異世界転移した人間


死んで生き返る時点で自分を「人間じゃあない」と考えないのはゲーム脳な現実逃避か?


それとも記憶を含む精神データをコピーされたかどうかした時に精神操作をされたのか?


何れにしろ、よく考えるなら

「自分の現実認識がオカシイ」と気づいていないのが読者の観点だと不気味なところですね。



もっとも小説創作の観点から見ると

そういった部分は「その不気味さがイイネ」といいたいところですが。


テーマとしていうなら


「人間社会とは変えられるものである事」から目を逸らし

「目の前の社会の現状」を「絶対の現実」と考えてしまう権威主義の奴隷と成った人間達の象徴として主人公を描いているのでしょうか?



現実とフィクションの混沌の中の「メタバタ」感がこのエピソード面白いところだと思います。



正しい自分を認識できなければ

正しい外部情報を得ても正しい判断は下せないものですから


正しい外部情報を得て現状認識をしなければいけないという「現状整理」を独白するエピソードで


主人公が自分に対する現状認識を間違えていそうな部分が描かれていて興味深いですね。



主人公は暴力を制御しなければならない立場の人間だという事を考えると


民主主義国家の代表という公僕としての「諮政者」の立場を故意に「公私混同」した「世襲政治屋」が


「社会の自由性」を護る事や「自律する責任」を自ら放棄し

所属利権の為の「為政者」として振る舞い


国民自身の「参政への自主性や自由」と「自律する責任」も放棄させる「マスコミによる風潮操作」と「社会倫理と近代史を軽視する愚民化教育」によって創られた

「変える事のできない現実」というフィクションで


「反民主主義」である権威主義格差社会を構築していった事に対する暗喩めいたものを感じます。



この間違った「現状整理」で主人公が

「神という理不尽の象徴」に憧れる「甘え」に溺れて

死と破壊と不幸を招く展開になるのか?


それとも現実逃避を止め

「理不尽に抗い続ける強かさを求め続ける人間」である事を自ら定めて

「自主性を持って自由を護るために自律する事を自尊できる人」であろうとするのか?


あるいは

それ以外の展開を見せるのか?


このままでは近々起こるだろう日本の戦争準備のための選挙ともいわれる先の選挙で

若い世代ほど現「世襲政権」を支持したという話を聞いたせいか


このエピソードを読んで色々と考えてしまいました。




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