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第五十五刻印記録保管庫 上層  作者: 文車
主要登場人物
1/18

竹中 崇


竹中たけなか そう


[基本情報]

英名/ロベルタ・アマダント(Roberta Amadant)

呼び名/煌角の黒山羊

出身/現世 アメリカ

誕生日/1926年8月29日

年齢/92歳

所属/常駐部門 パンドラの檻

職業/魔法使い、魔力技師(ハントヴェルカー)


[能力]

魔精殺し(ブリシム)

属性/闇

性質/腐食

 闇の属性に多い性質。効果の持続が日数単位で長く、細く長く、確実に結果を残す。この魔力は他を蝕み、どんな手を尽くしても切り落とさない限りは逃れられない。一日、三日、七日とかけて、「()える」死が迫ってくる。

等級/A

掌握度/A

危険度/SS

概要/

 「魔力あるもの全てを(ころ)す」。この一言に魔精殺しの全容が集約されている。

 魔精殺しは「魔力を有するもの」を如何様無く消滅させる魔力の名称である。魔法・魔術は当然として、魔力を有するならば生物・非生物問わず魔精殺しで触れることで消滅させることが可能。このことは転じて、『魔力で形成されている世界』ともいえる〈魔力世界〉を消滅させることもできる、という意味にもなる。この魔力を持つのは決まって人間の女性で、コントロールに失敗すれば世界の消滅にも繋がりかねないため【教会】の主導で魔精殺しの保有者は処分されていた。ある種、呪いのようなもの。

 竹中崇も同様に教会の異端審問にかけられたが、彼女自身の危険性の低さと師の答弁を受け、■■■■■■に判断を委ねた結果初めて生存が許された“魔精殺し”となる。師による魔力操作訓練により高い掌握度を維持しており、精神状態も良好、怒りなどで感情が振れても手綱はしっかりと握られており意識外の発露も確認されていない。


[身体情報]

性別/女

身長/180cm

体重/61kg

目/セントラルヘテロクロミア(虹彩:白 縁及び瞳孔:灰黒色)、妖精眼

髪/墨色、左項より細い三つ編み一房に濃縮された魔力あり

その他/(特に無し)


[近縁者]

祖父 フォルテス・アマダント

祖母 パトリシア・アマダント(妖精眼保有者)

父 ステイル・アマダント(妖精眼保有者)

母 竹中静


師 “蛇目”テオドール・ギフト


[経歴]

1926年 出生

1933年 母親は既に他界。父のもとを離れ“蛇目”に弟子入りする。

1936年 (規制済み)

1942年 【学院】高等部へ入学

1948年 第二次魔力世界伝播大戦勃発。枢軸軍に徴兵され極東戦線第四十七番隊へと配属される。

2000年 【人魔境界域保全機関】常駐部門“パンドラの檻”へ正式加入

2019年1月 【討伐隊】との合同任務に参加、終転人狼“カミロ”討伐


[特記武装・所持品]

『糸杉の杖』

種別/触媒

概要/

 『深みの杖』『薄明の杖』とも。

 彼女らが「父」と呼ぶ神、ハデス神の象徴樹である糸杉から作られた杖。師の杖と同じ樹から採った枝で作られたもので、持ち主の背丈と同等にまで伸びる特性を持った「生きている」杖。深みのものと関わることを手助けし、またそれらのものから持ち主を守るとされている。

 成長する特性を利用し、杖の先端部分には「薄明石」と呼ばれる薄白い石を取り込んである。薄明は明け方、黎明のこと。魔力の揺らめきを石に宿すことで薄暮を薄明へと導く守りの標となる。


(こばみ)の手袋』

種別/拘束具

概要/

 竹中崇の“魔精殺し”を封じている手袋。魔力を含まない特殊な布を素材に、魔力を一切通さない方法で作製されているため魔精殺しに触れても破損せずその魔力を封じることができる。“魔精殺し”でない魔力は普通に通すため、魔力を放出したり魔法を使うことは可能。


『山田浅右衛門』

種別/武器

概要/

 江戸時代に御様御用(おためしごよう)を務め、死刑執行人も兼ねた山田家の当主が振るった太刀。当然ながらこの太刀は試し斬りではなく、首切りの役目に使われたもの。それ故山田浅右衛門の名が付いた。竹中崇は、この太刀を師から「守り刀」として譲り受けたという。

 妖刀判定は無し。移行段階と推測されるため、引き続き注意が必要。


[総評]

 旧い時代の魔法使いに師事し、その術を手繰る魔法使い。現世出身者では珍しく、生まれついて神秘・魔性を捉える『妖精眼』を持つ。妖精眼は遺伝しないとされているが、父、並びに父方の祖母が同様にセントラルヘテロクロミアの妖精眼であることから、遺伝性ではないかとみる研究者もいる。

 その性格は穏やかで物腰も柔らかく、滅多なことでは激昂することも無く“魔精殺し”の保有者として理想的なもの。しかし師の影響か、相手にもよるが交渉・応答となると明確に相手を突き刺す正論で殴り倒す節がある。魔精殺しの危険性を十分承知しているためか、常に一定の距離をおいて他者と接する傾向にある。ウォルフ・グレイズとクロード・G・リュピは学院時代からの友人で、彼らの前では多少砕けた口調で話す。

 魔法使いとしての実力は、先述した通り旧い時代の魔法を学んでいるため高い水準の力量を有する。特に詠唱魔法を得意とし、数時間単位の詠唱も可能であることが過去の戦闘記録に記載されている。体力は常駐部門の職員の中では平均的だが、魔力量が最も多く長期戦でも立っていられる。熔鉱蜥蜴と契約しており結晶の魔法や魔力そのものを放出する魔法を主に使用。最低限の受け身はとれる他、稀に武器を召喚し戦うこともあるが、その熟練度は低い。魔力技師としても同様、過去の技法を学んでいるため必要があれば儀式道具の修復なども可能。


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