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超変態な史上最大のイケメン御曹司が私の上司です。BY真田

美代の試験中の話。


「・・・あいつの休みはいつ終わるんだ・・」

不機嫌な美形男がその眼光を光らせ、こちらを睨んでくる。でも、これでひるむことは出来ない。と言うかあなたでしょ!!最終的に休みをオッケーしたのは!!と真田は叫びたかった。

「蓮司様。美代様はまだ学生です。しかも、まだ1年生です。学業は大切なんですよ。」

「なんで大切なんだ。おまえ・・・言ってみろ・・」

その低音ボイスさえも聴き慣れているが、なぜかもっと恐ろしく聞こえる。


「え、それは、やはりこれからの将来にむけて、何になりたいかとか考えるのです。」

「・・・・真田。おまえ言っている意味わかっているのか?」

「ああ、そうですね。開かれている未来なんて言ってしまうと、困る誰かさんがいましたね・・・でも・・・これは、私は死守いたします。」

どんっと投げられた革張りの本が壁に当たり、真田の真横に落ちる。

真田は眉をひくっと動かした。


「おい、真田。おれはおまえがあいつにいつも連絡するのでさえ、本当は気に入らないんだ。わかっているだろう?」

「はい、十分わかっております。でも、いまの蓮司様の状態でしたら、美代様にしつこく電話で付きまとい、呼び出して嫌われてるところを食っちゃうか、または、いやいやと言っている彼女を強引に押し倒して食ってしまう2択ぐらいしかありませんよね?」


「・・・・おい、真田。なぜ二つとも嫌われる前提で俺が食うんだ。しかもまったく同じ選択にしか聞こえないぞ。」

「あーーよかったです。同じに聞こえましたか? だったら安心です。その通りだからです。」

「・・・・お前とばされたいのか? このアジアから消えてもらおうか? 北欧にいいポジションが空いているらしいからそっちに行くか?」

「会長。冗談はやめてください。誰があなたを支えるんですか?正直に申しますが、今あなたがその本能のまま彼女に近づいたら、あの子リスちゃんは消えますよ。一目散であなたから消え去るでしょう。それでもいいんですか? まあ正直言って、大原財閥なら彼女の行く先なら直ぐに確認できますが、去ってしまった心までは・・・いくら大原総裁の力をすべて使っても・・・難しいかもしれませんよ。」

「・・・・・・・ おい、子リスって呼ぶな。あいつの可愛さをお前に分けたくない。」


心のなかで深く真田はため息をつく。


美代に一日会わせないと会長の機嫌が危ないほどにやばくなってくるのを真田は知っている。

彼女が試験休みを取ると言って一週間休みを申請した。

学業を優先するのは学生の基本だ。もちろん、真田もサポートする。

が、ここに大の大人になっても、しかも何もかも持っているのに一人の女性に会えないとだたをこねる大男がいた。


彼ならどんな美女でもセレブでも、デートなら困らないのにだ。

しかも、そんなことを言いながら、やはり女性に襲われ続けている。

微妙なところで逃げ出しているらしいが、そんなことをしては美代のような女を得ることは無理だろうと真田は感じていた。


やっと彼にも・・・初恋がきたのか?

好きな子をいじめたいのだ・・・自分に構って欲しいがために・・・


はああーーーと深いため息を真田はつく。

これは、どうしたものかなーーーーと考えこんでいた。


あのスキャンダルの夜、蓮司はかなり飲んでいた。問題現場だったホテルのバーだった。美代が休みを取ったため会う口実がなくやけ酒に走ったらしい。彼にしては珍しい。だが、散々文句を言われた。『なんで休みを許可したんだ!!!』怒涛が響いた。だけど、何度でも言う。あなたです。学業を最優先にすると言ったじゃないですか!!

しかも、伊勢崎に聞いたら本当は美代のアパートの近くで未練たらしく車内で酒を飲んでいたらしい。その後、自分の情けなさを感じたのか気分転換のためにバーで飲み直したと、あとで伊勢崎からは聞いている。片思いの少年のようになってしまった。いや単なるストーカーか? 状況はかなりまずい。


その後、飲んでいたバーで有紗に声をかけられたらしい。本来なら目線さえ合わせないはずなのだ。


それがなぜっと思って問い詰めた。


「真田。おれはもう狂っている。」

「なんでですか。その後ろ向きな意見は・・珍しいですね。蓮司様には・・」

「あいつが・・・似ている黒めがねをしていたんだ・・・」

「はあ??」


その時だけホテルで変装していた有紗が、美代と同じような黒縁メガネをかけていたらしい。


「え、まさか会長。その黒めがねだけに惹かれて、一緒の車にのっちゃったんですか?」


「・・・・・・・・・はい。」

顔を赤くして会長がぁ! は、恥じている!!


「!!!!!!!!」


真田はこれは危機だ!一大事だ!緊急事態だと思う。


「おれも流石に車に一緒に乗ってすぐに我にかえった。でも、そんな時はまあ写真やビデオを撮られまくりの後だったがな。」


それであのパンツ騒動へと移行する。

正直言って、蓮司会長が美代に自分の下着を持ってくるようにと指示があった時も驚いた。


「会長。やっぱり間違っていませんか?この戦法。正直、あのプロダクションなんてどうでもいいじゃないですか?」

「いや、おれは美代が恥じている姿を見たい!!」

「!!!!!!」

すみません。会長。それは世の中では『変態』っと呼ぶんです!と真田は言いたかったが、さすがに言えなかった。

「どうしてもですか?」

「これは美代がおれを1週間も放っておいた罰だ! 絶対に見たい!」

「うーーん。困りましたね。それなりの理由がないと、若き女性が他人のパンツなんて持ってくれないですよ。」

「だって****よりはマシだろ?」

「か、会長!!!!!そんなまずいですよ。訴えられます。」

「どうも美代はまだおれをそう言う対象としてみていない気がするんだ。だから、物を配達させればなーーー。もしかしたら、気がつくかもしれん。」

「会長。そんなデリカシーのないあなたは絶対失恋しますよ。そんなケダモノ以下の物を送らせたら、それこそスキャンダルどころではありません!!美代様は切れますよ!! 悪い意味で!!!!」

「じゃー、下着にする。真田、頼むぞ。」


はああああ・・・


絶対に美代様は知らない。

たぶん、彼女は私のことをただのバカな補佐と思っているだろう。

違うんですよ。私はあなたの最後の砦なんです。

このかなり恋愛バカであり、超変態な史上最大のイケメン御曹司があなたを狙っているです。私はできれば、ハッピーエンドを迎えて欲しい。ただそのお手伝いをしているだけなんです。ただあなたの感情が育つまで、この猛獣!!!!私が命をかけてでも抑えていますので!!どうか!!!ご無事で!!!!


****すきな卑猥なもの想像してください。会長!鬼畜!いや、変態!

一応、作者の中では決まってますが、自主規制します。苦笑

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