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スキャンダルその二 お届け者係 最大の恥でした!!

その後もテレビのワイドーショーの熱が高まった。

もう婚約か?とかすでに秒読み?とまで報道したところまであった。


そうなのか?

何回も女性との絡みに遭遇している美代にとっても、もしかしてあの女優が本命さんだったの?とか思う。


が、上司のテレビスキャンダルって部下としてどう対応するの?


しかも忘れ物係だし・・・


テレビではこの大物女優のスキャンダルということもあったが、その相手が財界の大物、若きプリンス、大原財閥の御曹司ともあってそちらも大騒ぎだ。彼らはこの大原蓮司氏がどのような経歴の持ち主かをお茶の間の前でえぐり出してきた。


知らなかった彼の過去まで報道している。中学からイギリスの名門ボーディングスクールに入学。ヨーロッパの貴族、大企業の子息らとみな同級生。高校は3年間はまた日本で過ごした後、日本の国立のあの難関に進学したのち、アメリカのハーバード大学でMBAを取得。その後、アメリカの大原財閥の関連企業で修行をしたのち、わずか27歳で総裁に就任。学生の時に立ち上げたメディファクトは、たった10年で業界トップへと躍り出たことを報道していた。


はあああ、やっぱりあの忘れん坊さん、すごい人なんだと感心してテレビを見つめる。


ワイドショーはこれでもかっというくらい同じ映像を流し続けた。なんども都内某所の高級ホテルのロビーから二人で出てくるスクープ映像が流れるたびにレポーターが、『これは、もしやキスしているんではないでしょうか?』と言い出す始末。


まあいろいろ女嫌いと言いながら噂が絶えないひとだ。

しかも、彼がオフィスで何度か女の人にキスされているのを目撃している。


これはまあ自業自得だなっと思うと同時に、自分の中でなにかが生まれそうな気がして頑丈な蓋をしめるようにと、心に誓う。


臭いものには蓋をするべきだ。


真田に連絡した方がいいのか悩んだ。

きっとあちらも報道でてんてこまいかもしれない。

いや、それとも完全に不必要なのだろうか?忘れ物係なんて・・・


でも、連絡がないということは、忘れ物お届け係は完全に出動しなくていいという事だ。


仕方がない。


のほほんっと鍋を食べ続けた。


しかし、実はわたしすっかり忘れていました。

忘れ物係・・・最大の恥・・携帯電源が切れていた。


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