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ヒノモトノタビ〜東方軍人録〜  作者: イチ
第1章 甲斐国 2人の二等兵
7/17

銃弾は500発まで

今話から主人公が米倉二等兵となります!


甲斐国 新府城

神歴33年9月20日



「第2歩兵分隊 長田軍曹他1名 入ります!」


隊長室に入り、扉を閉める。

中隊長に対し敬礼。


「おう、よく来た。楽に休め。」


「休め!」


長田軍曹の号令で休めの姿勢をとる。


「長田軍曹、…米倉二等兵、先日はよくやってくれた。吉田一等兵は残念だったな…」


「恐縮です。…はい、彼は非常に優秀な兵士でした。」


「うむ。さて、特に米倉二等兵は心の整理が着いていないだろうが、何分人出不足だ。

2人に新たな任務を達する。

まず1つ。回収した銃とこの文書を甲府まで届けて貰いたい。

2つ、先日救助した商人を雁坂村かりさかむらまで送り届けて欲しい。」


「…商人、ですか?」


(確かに、商人を我々軍人が護衛するなど、聞いた事無いですね。)


「ああ、何故?とは思うだろう。あの商人、なかなかの大御所に所属しててな。上から、無事送り届けよとの事だ。」


(なるほど、そういう事ですか。)


「了解しました。」


「出発は明日の朝だ。頼んだぞ!以上。」


「気を付け!帰ります!」


敬礼、回れ右、退室。

2人は荷物である銃と文書を持って、保護されている商人の元へと向かった。



◇ ◇ ◇ ◇


※ここから喋る人間が多くなるので、「の前に名前の頭文字を入れます。



部屋に到着し、商人らと顔を合わせた2人は自己紹介をする事にした。


長「今回お2人を護衛する事になりました長田です。こっちは米倉二等兵です。よろしく。」


米「よろしくお願いします。」


商「いえいえ、こちらこそ!えっと、どうもご丁寧にありがとうございます。甲州商人連合の 竹中ミツト と申します。」


護「護衛の陳レイ です。…先日は、どうも。」


(なかなか無愛想な護衛ですね…少しオドオドしている商人。私と同い年位かな?)


長「明日からの行動予定を伝えます。

まず甲府に向かいます。1泊せずとも着くでしょう。

甲府で夜を明かしたのち、雁坂村へ向かいます。

雁坂村までは1泊で着く予定です。

出発は明日の朝。準備をしておいて下さい。」


竹「はい!分かりました、お願いします…」


◇ ◇ ◇ ◇



「さて、明日の準備をしましょうか。

遠征は初めてですし、気張って準備をしなくては!」


食料は2日分持って行く。

中身は乾飯や干し肉、帝国製の缶詰だ。

甲府で補給するが、1日分は予備で持つ。


救急道具や地図、コンパス等の確認も終おわった。


「後は散弾銃の整備を軽くしておきますかね。あぁ、眠いなぁ…」


独り言を呟き、欠伸をしながら米倉は武器庫へ向かう。


◇ ◇ ◇ ◇


ガチャッ


米「あ、お疲れ様です!」


武器庫に入ると、長田軍曹が64式小銃の整備をしていた。もうほぼ済んでいる。


長「お、米倉。丁度良い時に来たな。拳銃携帯の許可が下りた。

向こうの1つ取れ。」


(やった!)

「はい!」


長「…違う、ニューナンブM60だ。」


(おっとっと…危うく9ミリ拳銃を取る所でした…

しかしこれ1つあるだけで安心感が違いますね〜!)


「では、これも整備してから寝ますね。他の準備はできてます!」


長「了解。また明日。」


(寝る時間が短くなってしまいましたね…

さて、やりますか!)

ヒノモトノタビ、お読み頂きありがとうございます。

商人の竹中、護衛の陳はプロローグの2人です。


また人物一覧を更新します。

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