表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒノモトノタビ〜東方軍人録〜  作者: イチ
第1章 甲斐国 2人の二等兵
5/17

銃剣刺突

やっとこ戦闘です('A`)


なかなか上手く描写が出来ませんな('A`)

甲斐国 新府城付 C区農村

神歴33年9月16日


馬車を降り、村の前まで到着した。

門は爆破されており、近くに警備兵と野盗の死体が転がっている。


「こりゃ酷いな…民家だけでなく畑まで火が回ってるぞ…!」


早く消防団を呼ばねば。

そう思いつつ村の奥に進むと、さらに凄惨な光景が広がっていた…


猟銃を持ったまま民家の壁に寄りかかって死んでいる男。その肩には斧が刺さっている。目の前には眉間を撃ち抜かれた野盗。


野盗にのしかかり、首に包丁を突き立てたまま死んでいる女。


彼らは勇敢にも戦ったんだ…もっと早く来ていれば…

隊の中には悔しそうにしている者、涙を流す者もいる。

だが、次に目に入った光景が皆の表情を一つにした。


スン と鼻を鳴らす。肉の焼ける匂いだ。

この状況で焼けてる肉なんぞ…


燃え盛る民家の窓から焼け焦げだ子供の半身が目に入った。


手を伸ばしたまま伏している男の死体。その先には若い娘の死体だ。衣服は……


ギリリと奥歯が鳴る。奴ら許さん…皆の表情も怒り一つだ。


◇ ◇ ◇ ◇


8人全員配置に着いた。

敵の数は13人か、これが残りの野盗全員なら良いが…


野盗の1人がしきりに倉庫の扉を蹴っている。中に村人がいるのか…?


[総員よく狙え]

分隊兵曹のジェスチャーだ。

[了解]

全員が返事をする。準備完了。


「撃てぇ‼︎」


ドンッバンッガッ

「あバッ」「何ダァ?」

「敵だー!?」



長田軍曹の発砲を追いかけるように全員が撃ち終わる。


4人は殺せたか、?

野盗共は態勢を立て直そうと1度物陰に隠れた。そこを野盗の背をとっている狙撃班が襲う。


「ゴバッ」

壁の向こう側から血が吹き出すのが見えた。

流石狙撃班だ。


◇ ◇ ◇ ◇


チャキッ キンッ ジャコン

伏撃ち体勢の兵士がボルトを操作し、排給弾を行う。


「1人やッた」


ボソリと呟く。


彼が使用しているのは豊和1500。

厳しい訓練と豊富な経験から放たれる弾丸は確実に野盗共の眉間を撃ち抜く。


◇ ◇ ◇ ◇



数人の野盗が武器を持って突撃の準備をしているのが見えた。


「突っ込んでくる奴らの後ろには数人が銃を構えるはず。

迂闊には迎撃できない。

まず、物陰に突っ込んでくる奴らをおびき寄せてから殺せ。

その後側面に回って残りを殺すぞ。倉庫に火をつけられぬよう気を付けろ!」


長田軍曹が指示を出す。


「ウアアアアアア‼︎‼︎‼︎」


4人の野盗が突撃してくる。鬼の形相だ…

近づいてくる前に撃ち殺したい所を我慢する。


まだ…まだ…今!


顔を引っ込め、奴らを誘う。案の定乗ってきた!


斧を持った野盗は角を曲がり、敵の援護射撃を受けられない所まで寄ってくる。

その瞬間、立野上等兵が敵に突進する。


「おらああぁっ、刺とぉつ‼︎‼︎」


銃剣を野盗の腹に刺す。

野盗は思わず斧を離し、吐血するもなお笑っている。


「何ダァ?こいつぅ…!」


腹から刃を抜き、銃床で野盗の左頬を殴る。

よろめいた所を蹴り飛ばす。野盗は仰向けに倒れた。


「むん‼︎」


立野上等兵は、すかさず野盗の喉に銃剣を突き刺さし、トドメを刺した。


「ザマァミロくそぼけぇ」


無駄の無い動き。訓練の賜物だろうか。ただただ目を奪われた。


「さあ、行くぞ」


なるほどこの人も鬼の形相だ。

向こう側は上手くやっただろうか?

自分と立野上等兵は敵の側面に回るべく走り出した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ