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前哨戦 全てはここから始まった

かって地球は意外にも小さかったのではなかろうか?


地球表面の大部分を占めている海。その海の中に顔を出している幾つかの大陸。

私には、それらの大陸は地球内部からの膨張で千切れてしまったように見える。

内部から何が? 分からない。水かもしれない。つまり、かっての地球は氷った水の塊であったのかも……


その氷が溶けて表面の地殻を分断して現れて、今見るような海洋になった?



 鳥取県の〝三瓶埋没林〟を見ながら、私は勝手な空想をしていた.現代化学の解き明かす地球や惑星などの生成と構造の説には外れたものだが、既成観念に囚われない私の自由発想は、好き勝手に羽ばたくのであった。


 最初から今見るような海と大陸で出来た地球であっても、それは問題では無い。

海があり、大陸があった。それで人類が生まれた。知性と感受性に富んだ人類は、長い時間をかけて、移動したらしい。全部が移動したわけでは無い。ある程度移動して、そこに定住した者、さらに旅に出た者たち。


 私が興味を持つのは、旅をしないではおれない人々である。


 かって、地球は現代よりも地続きであったのかもしれない。旅へ出掛ける人々は体力と気力さえあれば、何処へでも行けた。そして、その行き着く先は、海に隔てられた東の果て、太陽の昇る場所で会ったはず。


 人類の誕生は、アフリカであるという。空想力に優れた人間がいたことであろう。太陽の昇る所には、何があるのか?


 太陽を追い求めて旅を続け、辿り着いた所に、人々は居住した。そこが現代の日本だ。人類(の全てではない。極一部の人間)は長き年月を太陽の登る最果ての土地で暮らしていた。その遺跡の語るところでは、およそ一万年もの期間……と推測出来ると聞いた。


 それは、インドで古代文明が発祥するよりもはるか昔のことである。


 不幸にも、最果ての土地は地殻変動や気候の不安定さで、しばしば災害に見舞われた。その都度、人々は住み処を変えたであろう。その変えた所の一つに、〝丸山遺跡〟や、又は、出雲があり、その出雲の近くに〝三瓶埋没林〟があった。


 海際に住みついた人々も多かったであろうが、そこは海からの災害で、長くは住めなかったはず。つまり現在の太平洋沿岸であり、度重なる地震や津波が人々を襲う。その驚異から離れた所に、数千年もの長い間、住み続けた人々がいたのだ。


 彼らは人と人とが憎しみ会い、騙し合い、殺し合う、という事を知らなかった。

もし、そのような悪意を内包する人間達であれば、集落は一万年も維持されることはなかったであろう。化石化した人骨には、首を切り落とされたり、手足をバラバラにされた痕跡はないのだ。


 争うことのない人々であればこそ、一所に数千年もの長きにわたって、住むことが可能であったはず。



〝三瓶埋没林〟を見物して、島根県の道の駅で、私はSNSのサイトに、「インドの旅」の参加募集を見た。


インド……!


 古代文明発祥と、人類の運命を左右した途方も無い思想を編み出した所である。

謎は、まだ解明されたとは言えない。私はまたとない機会と、参加を表明した。



=================

全ては、ここから始まった。

~~~~~~~~~~~~~~~

2015年11月1日 21時

南インド・バンガロール→チェンナイ旅行御一緒しませんか?


来年1月14日(木)~23日(土)中部セントレア発タイ航空です、現在3名(男2・女1)なのでどなたか都合が良い方如何でしょうか?


本日ネットにてタイ航空でチケットを買ったら航空料 金は往復で68700円でした、、私は安いホテルし か泊れませんが他の方は豪華なホテルにお泊り下さい


旅程 行き 名古屋→バンコク

バンコク→バンガロール

バンガロール→チェンナイ

チェンナイ→バンコク

バンコク→名古屋


この旅の目的はチェンナイ近くのボンデンシェリーにある世界最大級エコヴィレッチ「オーロヴィル・共同体」の観光、この中のゲストハウスに2泊する予定です

スピリチュアルに興味がある方は是非参加下さい、日本人を含め現在7000人が生活しているそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~


2015年11月19日 20時

.

久米です~!!

お願い出来ますか?

ーーーーーーーーーーーーーーー

2015年11月19日 21時

<T氏>

同行歓迎致します。

ーーーーーーーーーーーーーーー


放浪の旅の、その旅先での申し込みであった。

早速T氏より、連絡用にラインとSkypeを登録して

通話出来るようにとの、指示。

10㌅タブレットで悪戦苦闘した。

Skypeで開通すると、インドへ行くための航空券とピザ取得について、事細かく指導を受けた。

しかし、後で分かったのだが、タブレットでは航空券取得のための案内ページが全部は表示されていなかった。(原因として、これも後で分かったのだが文字設定を特大にしていたから一部が欠けていた?)


「右側の上の方に "周遊”とあるから」云々のその "周遊" がないのだ。


その段階までは、T氏は大変、懇切丁寧に、且つ根気よく指導してくれた。

彼の指図に従い、毎晩、私は道の駅で、2~3時間は、掛かりきりであった。

T氏の根気の良さにも感心した。


ところが、幾ら試しても、、、言うところの "周遊" が無い。

他の方法は、と試している内に、航空料金が値上がりしていた。


それで、手続きの煩雑さもあって、インド行きをやめたのであった。


旅から帰宅して、パソコンで言うところの「オーロヴィル・共同体」を検索して俄に興味が増した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<久米>

2015年12月13日 19時


やはり、行くことにしました!

不思議な世界へ、、行きたいです~~


当初の、予算よりオーバー、、

その上、、最終段階で、、空席なし!!


LCCでも、見当たらず、、苦肉の策で、、


1日早く出ます~~

そして、ベンガルーム(バンガロール)で、

翌日まで、、遊ぶことにしました、、


そのあと、宜しくお導き下さい~~


帰りは、

バンコク(スワンナプーム)まで、ご一緒で、

そのあと、名古屋へは、、やはり、空席なし!!で、

バンコクで、、タイ式マッサージなど、、で、数日過ごします、、


名古屋からのフライトが、安いのです、、


どうか、宜しくお願いします!!


~~~~~~~


インド入国のピザを取得するのには、インドへ行くための航空券の証明(eチケット)と、インドでの宿泊先の名称と地名と電話番号が不可欠であった。


そのために、私は何度となく、T氏達のホテルを教えてくれるように頼んだ。

そのホテルへ予約を入れれば、ピザ申請も出来るし、一日早く私が行って、待機するのにも都合が良い。


しかし、この段階でT氏はやや愛想が悪くなっていたのだ。


それに気付いていれば、、その気配こそ、問題発生の糸口であったことに気付いていれば、今回の事態は回避できた。


私はT氏の親切を疑うことを知らなかった。


~~~~~~

<T氏の返事>

ビザと航空券がOKになったら詳細を連絡下さい、その時14~16日2泊するバンガロールのホテルを連絡致します。

~~~~~~


T氏は「ビザと航空券がOKになったら、その時に教える」という。


その前提の為には、ホテルの連絡先が必要なのだ。それに協力的ではなかった。

知らせてくれれば、楽なのに、と愚痴りたかったが、教えてくれないのであれば、仕方が無い。


航空券のeチケットは取れた。次にインドのピザ申請だが、必要不可欠とされる滞在先が決まらない。仕方なく、バンガロール市内の比較的安くて朝食付きで無料WI-FIのある○○innホテルへ予約を入れた。


T氏は、私がインドピザの取得は不可能と、踏んでいたのかも知れない。


そう理解すれば、インドでの彼の私へ対する冷ややかさと薄情さがわかる。


世界一面倒で取得が難しい、とT氏に言われていたインドピザ。

その面倒なピザ申請に向かいながら、私は自分を鼓舞していた。


学歴不問で取得できる行政書士の資格を取ろうとしていたではないか、幾つもの裁判で、弁護士を立てずに自分で訴訟文を書き上げて戦ったこともあったではないか、このくらい、不可能なはずは無い、と。


ようやく、ピザの取得にも成功して、T氏の催すオフ会へ年末に参加したのだが……。


そこで、手厳しいことを言われた。


普通なら、私は反論する。そうまで糞味噌に言われて、言い返せないのでは沽券にかかわると。


だが、私はその幼稚な世俗臭紛々たる意見を甘受していた。意地を張ることも無い、と。

というのも、もう後戻りの出来ない所へ来ていたからだ。喧嘩するわけにはいかない。


反論して、T氏を不快にさせてもいけない。


そのT氏の意見とは、概要次のようなものだった。


「Kさん、あんたは性格が暗い。見るからにマイナーな人間だ。第一に姿勢が悪い。姿勢の悪さはその人間の内面を表している。自分の性格を変えて、すっきりした姿勢を持ちなさい。

「あんたは、何事も陰気で否定的だ。あんたのような風貌では女性から嫌われる。そういう醜い自分の殻を打ち破って、プラス思考の人間になりなさい。

「その悪い性格を変えないと、あんたには進歩は無い.幸せにもなれない。

「マイナスの悪い霊気が、あんたに集まってきている。だから、何事につけ不運なのだ。

「自分の殻を破って成長しなさい。こういうのも、僕は霊的にレベルが高いから、あんたの低級さと、問題が見える。だから言うて上げるのだ……」


そして、さらに彼は述べた。


「青年時代、自分は散々遊び尽くした。女遊びもその他、何でも経験した。その経験が自分の人間性を豊かにして、チャクラも開かれたのだ……」云々。


馬鹿馬鹿しかった。青年時代に遊び惚けたことを自慢している。世俗の快楽。道楽に浸りきっていたことが、人間性を高めた?!


馬鹿で無ければこんな自慢はできないであろう。


そして、あるとき、ある人物から、徹底的に貶され遣り込められたという。それが、一念発起になって、公務員になれた、とか。


だから、私へも霊的レベルの高い者として、言うてやるのだ、コテンパーに言うてやるのだ。それが自分の使命なのだ、、、と。


世俗的な価値観しか持っていない者から、好きなように言われるのを我慢していなければならなかった。


もし、この時、反論していれば、どうなったのであろう?


「陳腐な演歌のカラオケに我を忘れるような感覚しかもっていないで、どうして、レベルが高いと言えますか?

「人の弱点を根堀り葉堀り突っ突き上げるそういう趣味を持った者が、どうして人格が豊かだと言えますか?


私はそれを言わなかった。



続く


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